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2007年8月24日 (金)

秋葉原に行ってきました

 遅いお盆休みで帰省する途中に秋葉原によってきました。時間の関係で、今回も回れるところはわずかですが、せっかくの機会ですので、少しでも足を運んでみます。行きの旅では秋葉原の滞在は実質2時間弱でした。訪れたのはいつものとおりのダイナ555。今回7階は先客の方がおられていろいろとお話をされていましたので、そのまま通過。6階と4階を中心に聴きました。6階にあったのはJBLの話題のエベレストDD66000。4階はウィルソンオーディオのSYSTEM8。どちらも話題の超高級機です。DD66000は以前にも別な場所で聴いていますが、SYSTEM8は今回が初の試聴になりました。

02  6階の奥の試聴室は、これまで2~3種類くらいのスピーカーがあったと思いますが、今はDD66000のみ。アンプとプレーヤーは3種類くらいずつ用意してありました。一見してわかるのはこれまでにくらべてスピーカーの設置がかなり奥の壁際に移動していること。つまり、DD66000の後ろがすぐに壁になっているわけです。その分、試聴位置から見るとスピーカーまでの距離が遠くなって、部屋が広くなった感じがします。スピーカーまでの距離は5メートルはあるんじゃないかと思います。部屋が広く見えるので、壁に並ぶQRDなどがよく目立つなぁとも思います。
 機器の方はパワーアンプがVTLという真空管を使ったアンプで有名なメーカーのもの。見るからに立派な2階建てのものアンプでした。このメーカーは真空管を使っていると言っても、中域、低域の押し出しのいい、「力」のある音が特徴でしょうか。優しい、おっとりとしたようなイメージはあんまりないですね。このアンプでドライブです。プリとプレーヤーの方はゴールドムンドのセットでした。店員さんに聞くと、VTLの方は最近入荷したようで、まだ慣らし運転中というようなことをいわれました。その前はグラスマスターを使っていたそうです。
 で、この感想なんですが、私のバランスからすると中低域に厚く、押し出しのよい音。帯域の広さを意識させるよりも、中域から低域にかけてをこってりと聴かせる感じ。粘っこく、暑苦しいという音にならないのはゴールドムンドのセットのせいかもしれません。高域の方はちょっと華やかで、ホーンらしく音の抜けはいいんですが、低域の方が勝っているので、バランスとしてはちょっと高域が細く感じます。先にも書きましたがVTLは真空管といってもおとなしい音ではないので、音楽をしっかり積極的に聴かせようというイメージに聞こえました。空間の広がりよりも、密度でこちらを飲み込もうとするエネルギーはあります。オーディオ的というよりは、音楽的でしょうか。
 DD66000で気になるのはやはり低域。今回もそう。セッティングが壁に近いということも原因なのかもしれませんが、低域の力が強く感じる。しかも、低域が広がろうとする。これが音の質感としての深みにつながれば成功なのだと思うのですが、ここがなかなか難しい。JBLは中高域にホーンを使っていますが、こちらはスピードの速さと視聴者に向かってくる直進性を感じるのに、低域はポイントのむかっと搾ろうとするのではなくて、広がろうとする。今回はそれが少し飽和するような感じがありました。まあ、この部屋は大きな音を出しても振動でビビるということを感じたことがないんですが、今回はそんなに大きな音でもないのに、はっきりとビビっている音が入ります。放出されているエネルギーが強いということでしょう。その分、低域が少しかぶっている気がする。低域がちょっと遅い。低域と高域の質感も違って聞こえる。やっぱり難しいスピーカーだなぁというのが感想です。K2はモニター調を意識すると締まった低音と明快な高音でまとまるんですが、DD66000はどのような音にしたいか、より明確なイメージを持って取り組む必要があるのかもしれません。

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2007年8月10日 (金)

PS3 バージョン1.9で、CDの音も変わった

 バージョンを上げるごとに性能のアップを確実に果たしているPS3ですが、いよいよ音楽CDの方にも本格的なメスが入ったようです。我が家ではこれまでラックスマンのユニバーサルプレーヤーDU-7と比較してきました。AVアンプがちょっと古いので、光出力を同軸に変換しての比較してしかできないのですが、これまでは音の情報量でDU-7が上回っているという評価をしてきました。さて、システムバージョン1.9になって、その評価に違うが生まれるでしょうか。

 まず、バージョン1.9となって何が変わったかということですが、けっこういろいろな追加機能があるので、詳細は下記のサイトで見てもらいたいのですが、CDの音声出力に限ると、Linear PCM 2ch 88.2kHzやLinear PCM 2ch 176.4kHzを選べるようになり、、さらに前回のバージョンアップでSACDに対してのみ有効だったビットマッピング機能が、タイプ1とタイプ2の2種類から選択可能になりました。

http://www.jp.playstation.com/ps3/update/

 まず我が家の我が家のAVアンプでは、88.2kHzまでしか受けられませんでした。これで通常のCDの2倍のアップサンプリングとなりますが、使っているAVアンプによっては4倍の176.4kHzまで再生可能な方もおられると思います。ビットマッピングについてはかないまるさんはタイプ1を推奨しておられますが、我が家ではタイプ2としました。この状態で聞くと、明らかに以前に比べて情報量がアップしているのがわかります。それがどこでわかるかというと、空間の響きがずっと増えてきました。当初はメインとなる楽器やボーカルの声がばかりがやや強調されている感じで、周辺の細かい音が負けてしまうような感覚があったのですが、今回はそうしたことはありません。むしろ、音場の隅々まで芯がしっかり入った音が特徴のように思います。特に中低域にグッと握り拳を握ったかのようなゴリッとしたところがあって、これがリズムを刻むアクセントにもなっています。音そのものの輪郭がしっかりしているというのがPS3の音の特徴だといってもいいと思います。また、これとはちょっと逆のような感じがするかもしれませんが、PS3は空間の再現が非常によいという特徴も持っているようです。音場空間はそんなに広く感じないんですが、楽器の前後の加減とか、位置情報のようなものがわりとカチッと出てきます。たぶん、それぞれの楽器の音だけでなく、反射した音まで輪郭が明確なために、相互の位置や関係性がよりわかりやすくなってくるのではないかと思います。なので、カチッとした音なのに、空間の立体感を感じるという2つの特性を同時に持っているというのが感想です。「音楽・道楽」でも音像派、音場派などとしてこの両立の難しさをいつも取り上げるんですが、PS3はこのバランスの取り方がよくできていると言っていいんじゃないかと思います。

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2007年8月 3日 (金)

秘密兵器 「NESPA Pro」

 前回の記事で我が家の「秘密兵器」の導入について触れました。これも使い始めて数ヶ月たっているのですが、遅ればせながらの報告です。で、その正体は何かというと「NESPA Pro」という機械です。雑誌などでも取り上げられて、わりと評判もよい製品ですね。「秘密兵器」というのは使用前も、使用後も見た目にはまったく区別がつかないからです。何の違いがあるのか、ないのか全然わかりません。

NESPA Pro

 製品についてはメーカーの解説を載せておきます。
「CDやDVDなどポリカーボネイト製記憶媒体には、小さなピットと呼ばれる長さの異なる凹凸が、オリジナルのデジタル信号に忠実に記憶されています。この凹凸面にスパッタリングにより、アルミなどの金属極薄膜が定着されていますが、多くの場合は完全に密着していませんでした。この密着度を高くすることで、音質・画質を向上するのが、NESPA Technolgyです。密着性を高める理論は光学式加工を行い、ポリカーボネイトを硬化させ金属極薄膜を押しつけ定着させるものです。」

CDをいくら水平にして見てもそんなことは全然わかりませんが、そうだというんです。で、この「NESPA」で光のパルスを何回か照射することで、この膜がディスクにより密接にしっかりと吸着するとのことです。オリジナルの「NESPA#1」は光パルスの照射回数が120回に設定されていました。次のバージョンの「Pro」では、光パルスの効果が2倍になって(エンジンパワーは3倍と紹介されていますが)、照射回数も30回、60回、120回の3段階に設定できます。このため単純にいうと、「Pro」で60回照射するとオリジナルの「NESPA#1」と同等の効果になると考えられるわけです。

 で、本当にそんなことで効果があるのかということなんですが、「秘密兵器」というくらいですから、非常に効果があったと「音楽・道楽」では言ってしまいましょう。いやはや、使用前と使用後といっても、見た目には何も変わらないのですが、聴いてみればびっくりするくらいの変わりよう。どんなふうに変わるかということですが、パルス照射が30回だと高域にかけての鮮度が上がって音の抜けが良くなるのを感じます。音の輪郭もしっかりしますから、解像度も上がる感じ。実際には低域の方も同じように感じますが、総体的に高域の方が目立つので、ちょっと華やかで、ちょっと軽くなった感じもします。これが弊害。照射を60回(オリジナルNESPAと同等)に増やすとこの傾向が強まるのかと思いきや、実はこの華やかな高域がおさまってくるんですね。音全体に落ち着きが出てくる。120回では、さらに音が静まってくる。ただ、その分少し躍動感が抑えられるとも感じる。試してみて効果が高いと思われるのは制作が古く、特に音質についてはこだわりのないと思えるようなディスク。それらは音抜けが良くなり、SNも向上、音の鮮度が上がって、ワンランク、ツーランク上の高音質化がはかられます。ちょっとまれに見る効果の高さを実感します。我が家のジャズは50年代~60年代の古いジャズが多いのですが、こうしたディスクは再販の繰り返しで低価格化してはいるものの、その分ディスクの質はもうひとつのようで、NESPAで30回パルスをあてるとびっくりするほど変わってしまいます。最初は録音そのものが古いものと納得していたんですが、実はそうでもなかったのかとあらためて思ったりするわけです。同じように我が家は輸入盤も多いんですが、これにもよく効きます。クラシックの静かな楽曲なら120回ほどパルスをあてるとよいと思います。静けさが増して、音の落ち着きといいますか据わりの良い音になります。やや躍動感が抑えられる感じもありますが、こうした曲にはあっていると思います。それ以上にパルスをあててもあまり変化は感じられないようです。

 ということで、すぐにも報告したかったんですが、実は弊害もありました。

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