昨年の大阪ハイエンドショウの刺激を受けて、もっとも気になったのは音の鮮度の低さです。我が家もSNはかなりよい方だと思いますし、分解能も悪くはない。しかし、やはり聞き比べてみれば薄いベールをかぶったような鈍さを感じます。大阪ハイエンドショウで体験したのはいずれも最低ラインが100万を超える高級機ですから、どうしてもこの辺に影響が出てしまうのか。あるいはやはりAVアンプをプリアンプとしていることに限界があるのか。
そんなところにひょっこり現れたのは、PASS LABのプリアンプX2.5。決して新しい機器ではありませんが、X2.5は元気でしっかりとした音で定評があります。音に活力を与えてビシッと締める。やや個性的な傾向に入りますが、嫌いではありません。何より私はPASS製品の顔が好き。特にパワーアンプは大好きです。将来はパワーアンプをPASSの「・5」シリーズに変えたいと、心の底で思っているくらい。X2.5も評判はいろいろありますが、私にはマイナスイメージはあまりありませんでした。むしろ、いずれパワーアンプをPASSにするのなら純正セットになりますし、悪かろうはずがない。この時の決断は早かった。なんせ中古ですから、迷っているヒマもありません。私はパッとお店にメールを送ってました。週末に見つけて翌週の中半には手もてとにX2.5は届いていたのです。

X2.5をどういうふうにシステムに入れるかということですが、いずれアキュフェーズのヴォイシングイコライザーが追加されれば、完全にオーディオ系とビジュアル系を独立させることができます。現段階ではまだ左右の音合わせをAVアンプの調整機能に頼っているので、完全分離はできません。結局、現状ではAVアンプの後ろに入れることにしました。目標はあくまで完全分離におきつつ、それまでの暫定処置ということです。接続方法は少し悩んだのですが、RCAとXLRの変換端子を使ってバランス接続を選びました。PASSの製品は基本的にバランス構成でできているので、音的には変換端子を使っても少しよいようです。むしろ、問題は入力のゲイン調整でした。PASSのプリアンプは入力ゲインをHighとLawから選ぶことができます。Highの方が高感度入力となるわけで音的に有利という情報をネットでも見るのですが、我が家のパワーアンプも入力ゲインが高いので、X2.5をHigh設定にすると非常に大きな音になる上に、「サー、サー」というノイズが盛大に入るようになってしまいます。AVアンプのボリューム設定を使えば音量を変えることはできるのですが、どうもこの「サー」というノイズは消えてくれません。それがX2.5のゲイン設定をLawにすると、このノイズも消えるし、音量のバランスも通常の器機と同程度に収まります。実用上、我が家ではLaw設定しか使えないところです。
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