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2008年2月24日 (日)

オリジナルvs新版 「犬神家の一族」

以前から書こうと思いつつ、書き伸ばしていた「犬神家の一族」。

「オリジナルvs新版」とすれば、オリジナル版が優れていたことには異論はないと思います。そのインパクト、斬新さ、役者の存在感、物語の完成度、どれをとっても素晴らしく、次々に新作がリリースされたことにも、その評価がいかに高かったかが現れていますね。

一方遺作となった新版「犬神家の一族」は制作当時こそ富司純子さんや松嶋奈々子さんを起用して話題になりましたが、映画の評価としてはパッとしませんでした。何せ映画ファンなら誰もが一度は見たはずのオリジナル版とそっくりな脚本、演出、カメラ割りですから、「あの新しさ」がどこにもない。そもそもがミステリーですから、見る方はネタも結末もすべてわかっている。そうなれば見る方は誰もが評論家モードに入ります。オリジナルと何が違うのか、どこに「新版」の意味があるのか。でも、それがなかなか見えてこないというか、本当にない。目立つの金田一耕助の石坂浩二さんのシワばかり。それでやっぱりみんなガッカリしました。

新しいもの好きな市川崑監督がなぜ、そのままリメイクしたのか。市川崑監督のニュースを聞いて、私も金田一耕助の一連のシリーズ再び見ることにしました。

    

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2008年2月18日 (月)

あの人、まるで天から来た人のようだな 市川崑監督と金田一耕助

 今週、日本映画を代表する市川崑監督が亡くなられました。市川崑監督にはいろんな作品があって、いろんなジャンル、いろんな主題にチャレンジされてきた監督だと思います。映像の見せ方がいつも斬新で、新しい切り口の表現をずっと探しておられた気がします。それをうまく支えていたのが脚本のうまさ、すばらしさ。新しさを単に興味本位な形で終わらせずに、作品の中にしっかりと溶け込ませるうまさ。作品として本当に素晴らしい。

 この週末は市川崑監督の追悼の意味を込めて、石坂浩二さん主演の金田一耕助シリーズを見て過ごしました。市川崑監督の遺作となったのは「犬神家の一族」のリメイクとなったわけですが、もとは1976年の作品でした。当時小学生の私には池から両足が突き出た映像が衝撃的で、恐いというよりは今まで見たことのない世界に唖然とした感じでしたね。誰もがそうだったと思います。あの頃の僕たちはプールでいかにうまく逆立ちをするか必死でした (゜゜;)\(--;)ソッチカイッ。首が飛んだり、白いマスクの怪人が出てきたりするのに、出てくる探偵は着物姿でフケだらけて、登場する誰よりも冴えない風体。どこかとぼけていて、ふざけているようなのに、ときどきすもの凄く鋭いことを言って、謎を解いていく。小学生の私は「刑事コロンボ」と「金田一耕助」が大好きでした。

 

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2008年2月15日 (金)

大人買いしてしまった SHM-CD

 藤田恵美さんの「chamomile・Best・Audio」を聴いて、いわゆる高音質ディスクとの違いついて触れました。では、一方の「いわゆる高音質ディスク」というのはどうなのかということも考えますよね。いやいや、実はこちらも紹介せねばと思いつつも、そのままになっていたので話題にしようと思います。去年もちょっと触れましたし、最近は雑誌などでも紹介されているSHM-CDというやつです。Super High Material-CDというよくわからない名称なんですが、要はCDの材料として使われているポリカーボネートを、より品質のよい材料を使って作り直しましたよというものです。品質を上げるというと強化ガラスを使ったCDという20万円もする特殊なものもありますけど、こちらはそこまでは行かない。同じポリカーボネートなんだけど、液晶などにも使われるより透明度が高い材質のものを使ったというものです。まあ、新しいといえば新しいけど、中途半端といえば中途半端な選択ですね。その代わり価格は2800円で通常の国内発売ディスクとあまり変わらない値段を実現してはいます。また、おもしろいのは高音質を目指したのに、録音方法がSACDのDSD形式ではなく通常のCD形式を選んでいるということ。その代わりオリジナルのマスーター音源を使って、できるだけ操作を加えず、そのままの音を収録しようとしたと解説されています。そういうことで何か異様に中途半端な存在のディスクに思えるんですが、往年の名盤と言われるものから12月にジャズ系20タイトル、クラシック系20タイトルで発売が開始されました。その後、ジャズ系に関してはブルーノートレーベルの録音で有名なルディー・ヴァン・ゲルダーが録音した名盤から3月まで各月10タイトルずつが発売されていきます。ジャズ系はトータル50タイトルになりますね。他にもロック系の名盤20タイトルも発売されました。いずれも数量限定発売とのことです。詳しいタイトルはHPで確認してください。

 前置きが長くなりました。私が最初に聴いたのは東京に出かけたときのイベントで紹介されたジョン・コルトレーンとジョニー・ハートマンのディスクでした。うちにも一枚ありますが、SHM-CDの音はしっかりとした輪郭と同時に声のニュアンスや細かい音の情報量が明らかに違うと感じました。え、このディスクにこんなにいっぱい音が入っていたのかと思ったのです。それで12月の発売時にも何枚か注文しました。それも聴いてみるとやっぱり違う。同じように音の輪郭がビシッと立っていて、くっきりしているので、透明度がより高くなった感じを受けます。分解能が高く、あきらかに音数が多い。我が家にも同じディスクがありますが、どれを聴いても、素直にこんなに違うのかと感心するばかりです。それでそのまま調子に乗って大人買いを決行するにいたってしまいました。それほどちょっとうれしくなってしまったのですよ、本当にsign03

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2008年2月 9日 (土)

PASS X2.5導入 AVアンプに、プリアンプを重ねることに

 昨年の大阪ハイエンドショウの刺激を受けて、もっとも気になったのは音の鮮度の低さです。我が家もSNはかなりよい方だと思いますし、分解能も悪くはない。しかし、やはり聞き比べてみれば薄いベールをかぶったような鈍さを感じます。大阪ハイエンドショウで体験したのはいずれも最低ラインが100万を超える高級機ですから、どうしてもこの辺に影響が出てしまうのか。あるいはやはりAVアンプをプリアンプとしていることに限界があるのか。

 そんなところにひょっこり現れたのは、PASS LABのプリアンプX2.5。決して新しい機器ではありませんが、X2.5は元気でしっかりとした音で定評があります。音に活力を与えてビシッと締める。やや個性的な傾向に入りますが、嫌いではありません。何より私はPASS製品の顔が好き。特にパワーアンプは大好きです。将来はパワーアンプをPASSの「・5」シリーズに変えたいと、心の底で思っているくらい。X2.5も評判はいろいろありますが、私にはマイナスイメージはあまりありませんでした。むしろ、いずれパワーアンプをPASSにするのなら純正セットになりますし、悪かろうはずがない。この時の決断は早かった。なんせ中古ですから、迷っているヒマもありません。私はパッとお店にメールを送ってました。週末に見つけて翌週の中半には手もてとにX2.5は届いていたのです。

 X2.5をどういうふうにシステムに入れるかということですが、いずれアキュフェーズのヴォイシングイコライザーが追加されれば、完全にオーディオ系とビジュアル系を独立させることができます。現段階ではまだ左右の音合わせをAVアンプの調整機能に頼っているので、完全分離はできません。結局、現状ではAVアンプの後ろに入れることにしました。目標はあくまで完全分離におきつつ、それまでの暫定処置ということです。接続方法は少し悩んだのですが、RCAとXLRの変換端子を使ってバランス接続を選びました。PASSの製品は基本的にバランス構成でできているので、音的には変換端子を使っても少しよいようです。むしろ、問題は入力のゲイン調整でした。PASSのプリアンプは入力ゲインをHighとLawから選ぶことができます。Highの方が高感度入力となるわけで音的に有利という情報をネットでも見るのですが、我が家のパワーアンプも入力ゲインが高いので、X2.5をHigh設定にすると非常に大きな音になる上に、「サー、サー」というノイズが盛大に入るようになってしまいます。AVアンプのボリューム設定を使えば音量を変えることはできるのですが、どうもこの「サー」というノイズは消えてくれません。それがX2.5のゲイン設定をLawにすると、このノイズも消えるし、音量のバランスも通常の器機と同程度に収まります。実用上、我が家ではLaw設定しか使えないところです。

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