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2008年3月26日 (水)

新プレーヤーの話

 DU-7と分かれることになったのはレクストのDACを聴いたのと、次世代ディスクがBlu-rayへの一本化が決まり、いよいよ本格的な次世代時代に突入してきたと感じたことが大きな理由です。去年の動向を見ると次世代ディスクの高画質・高音質可が注目を集める一方で、オーディオ業界ではCD回帰というか、CD規格でもまだ行けるという製品がたくさん出てきました。CDのサンプリング周波数は44.1kHzで、人間の耳に対して必要十分な規格設定となっています。しかし、技術も進みましたし、実際に必要以上の音で録音されるSACDの音は確かに良いわけです。それで最近はこぞって44.1kHzのサンプリングレートをデジタル技術で持ち上げる高音質化が取り入れられてきました。それが去年は44.1kHzを持ち上げるよりも、その音を出し切った方が良いんじゃないかということなんでしょうか、CD規格のままで高音質化を目指すという製品がドンドンできた。レクストのDACもまさにそれ。ネットで人気の高いソウルノートのDAC、CDプレーヤーもそう。SACDを持たず、CDオンリーで行こうという製品です。Simple is Best。Blu-rayとは全く逆の波が一方では起こっていたわけです。

 Simple is Bestはさらにステレオ再生への回帰にも現れています。マルチチャンネルによるサラウンド再生がなかなか伸び悩んでいるわけですが、それならもう2チャンネルでいいじゃないかというように高級SACDプレーヤーの2チャンネル優位がはっきりしてきました。マルチ否定派がオーディオの世界には多いのは知っていますが、本当にマルチチャンネル再生できる製品が無くなってきましたように思います。SACDは対応しても、マルチはいらないという方向性が定まりつつあります。

 しかし、私個人としてはSA-CDマルチには捨てがたい魅力があるとどうしても感じてしまうのです。確かに、音の迫り来るジャズは2チャンネルがいい。輪郭がビシッと立って面で押してくるエネルギーがジャズのパワーと一体化してきます。音が直進してくるイメージは2チャンネルの方が強い。しかし、演奏の雰囲気や楽器の質感の柔らかさ、音楽に包まれ、飲み込まれる豊かさはマルチチャンネルが勝る。我が家のセッティングはジャズでできているせいか、クラシックを聴くとどうも演奏が表面的で、楽器がただ並んでいるようなイメージになりやすいんです。直接音と分解能がありすぎて、クラシックの表現にたどり着いていない感じがします。我が家ではそういうときはAVアンプで音場補正のスイッチを入れてしまいます。確かに、分解能は落ちるし、直接的な表現は後退しますが、音楽としてはその方がずっとまとまっていて気持ちに残る演奏になります。SA-CDマルチであれば補正ではなくて、録音者の意図に近いレベルでマルチ再生ができる。2チャンネルでも悪くはないですが、我が家はクラシックではマルチで聴くことが圧倒的に多いのです。ジャズでも大好きな「ベイシー・イズ・バック」はマルチのできが良くて、ぜひマルチで聴いて欲しい1枚です。

 そうした現状を考えたときに私が欲しいプレーヤーとなると、いずれDACとつなぐとしてもトランスポートとしての性能がしっかりしていること、そしてSA-CDマルチの再生可能性が残されていることが第一条件となります。しかし、この条件で当てはまるものはというと実はに限られてしまうのです。はっきり言ってエソテリックの数機種しかないと言っても過言ではありません。SA-CDマルチを出力するトランスポートは最高機種のP-01しかないので、これは無理。最近発売されたP-05、D-05のセットも魅力的なんですが、マルチなし。一体型のX-05もマルチ再生はありません。SA-60もバージョンアップでi-Link対応するとのことでしたがマルチ出力はできないようですし、トランスポートもVRDSではないとのこと。現状ではX-01、UX-01、X-03、UX-03の4つの系列しかないことになります。それぞれがバージョンアップをしていますが、基本形はこの系列に絞られてしまいます。このうちUX-01とUX-03はユニバーサルプレーヤーで映像回路が搭載されていますから、どうせ音楽プレーヤーを買うのならこれらは除外したい。映像はBlu-rayに移行します。個人的な希望をいうと本当はX-01D2がよくまとまっていて初期のような音の硬さ、窮屈さみたいなものがなくなってきていてよいと思うんですが、いかんせん中古でも80万という高額商品。我が家で手か出せるのは現時点ではX-03SEがせいぜいなんです。中古なら40万円台後半。X-03SEはマルチ出力がi-Link出力になりますが、我が家のAVアンプはi-Link推奨派のパイオニアで問題なし。3月発売開始されたLX-90もi-LinkはサポートするそうなのでこちらもOK(デノンのセパレートは残念ながらi-Linkなし)。X-01D2に届かない分はいずれDACで埋められれば・・・。ということで、VRDSのトランスポートとSACDマルチ出力を考えると現状の選択肢はX-03SEがしかありません。X-05が出て、いよいよX-03SEも、新機種に入れ替わる可能性があるんですが、現在のところはまったくわかりません。いずれにしてもエソテリックは値引率が低いので新製品でそれを買うことはやはり難しいでしょう。むしろ、新製品でマルチ出力がどこまでフォローされるのかということの方が心配です。

 DU-7が嫁いでいったことでおわかりのように、こうしてX-03SEの一点狙いですから、値引きの良いものを探しているとやっぱり出てくるものです。X-05が出たせいか50万円前後だった中古価格が次第に下がってきて、40万円台前半をつけるところが出てきました。これで一気に購入にいたった次第です。

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コメント

こんにちは。はじめまして。
以前HPだった頃から楽しく読ませて頂いておりました。ブログになって更に更新が頻繁になって、記事を読むのが楽しくなりました(^^)
DS-8000いいですね!38cmの中ではソニーSS-G7と共に一度は聴いてみたいスピーカーですね。当方学生なので、手持ちの機材などは中古品&安価なものばかりですが、最近のオーディオ機器も積極的に試聴されたり、自分のセッティングに取り入れたり、といった努力を欠かさない姿勢が勉強になります。
最近はじめたばかりなのであまりエントリーもないのですが、Blogも始めたのでよろしければ覗いてやって下さい。これからもよろしくお願いしますm(_ _)m

投稿 LSR | 2008年4月 2日 (水) 10時58分

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