NightWatch ナイトウォッチ
「NightWatch」は2006年に公開されました。当時はロシア版の「マトリックス」などと言われて、ロシアでも最新のCGを駆使した映画として大ヒットしたようです。日本ではどうかというと売り込みは派手だったのですが、興行的にはもう一つだったような気がします。でも、私はどうもこれはロシア版「マトリックス」などと紹介するから、かえって損をしたのではないかと思っているのです。なんせ「マトリックス」はCG映画であると同時にコンピュータワールドを、人間世界へと直接的に反映させたもので、Windows以前からパソコンにはまってきた世代にとってはその設定こそがまさに魅力的だったからです。しかし、一方の「NightWatch」の方はパソコンワールドではありません。パソコンワールドは科学の世界の象徴ですが、こちらは古典的な神と悪魔の世界だったからです。そうわかってみれば、同じキアヌ・リープス作品と対比するなら「コンスタンティン」の方がふさわしい。「NightWatch」とは光の側の番人であり、「DayWatch」は闇の側の番人を指しています。
かつて光と闇は壮絶な戦いを始めたのものの、相互が互角だと悟り、停戦協定を結びます。条件としては光につくか、闇につくかは人間一人一人が自分で決めるというもの。どちらにも干渉してはならない。それをお互いに見張るために番人をおいたわけです。主人公・アントンは若気のいたりから、他の男と逃げた恋人を探し出そうと闇の魔術師のもとを訪れます。魔術師は取り戻そうとしてもすでにその男の子供できている。その子供を殺す必要があるというのです。アントンは、その子供を殺すことに同意し、魔術を仕掛けてもらいます。しかし、とっさのところでNightWatchたちが止めに入ったことで、アントンも異界の住人としての力に目覚めてしまいます。彼もまた、光か闇を選ぶことになるのです。
やがてアントンは特殊な能力を使って、ルールを破ろうとする闇の住人たちを追いかけるNightWatchになっていました。彼は、自分が子供を殺そうとしたことに悩み、光と闇の狭間にある現実の人間の姿に悩み、それ故に捜査に没頭するばかりの荒れた生活に落ちています。そんなある日、バンパイアに連れ去られた子供を救出に向かう途中で、彼は伝説の「ビザンチウムの乙女」に出会うのです。呪われた「ビザンチウムの乙女」はやがて光と闇の均衡を崩し、そこに現れる偉大なる異種が闇を勝利に導くという伝説。アントンは再び狙われる子供を守り、また「ビザンチウムの乙女」の呪いを解くために傷ついた身体を引きずりながら捜査に向かう。
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