« 大阪城で撮ってきました | トップページ | 趣味だからこそ最上のJBLを 柳沢先生とともに 大阪ハイエンドショウ2008 »

2008年12月 4日 (木)

これはおすすめ! JBL TS8000 大阪ハイエンドショウ2008

 2日目に足を運んだのは JBLブース 。昨日に引き続き和田博巳先生が案内をしてくれました。和田先生はこのあと柳沢先生と交代となるようで、どちらかといえば和田先生の話をもう一度聞くためにJBLブースに足を運んだというのが本当です。なにしろ今回のJBLブースでなっていたのはTS8000というトールボーイ型のスピーカー。JBLらしいホーンもないし、スピーカーも銀色ツルツルで、どうもJBLらしくない。JBLでこういうタイプのスピーカーというのはどちらかというと低価格の、家庭用タイプに多いスタイルです。はっきり言ってしまえば、こんなJBLには興味がないというのが、そのときの気持ちでした。駆動系はマークレビンソンで統一です。

 和田先生が最初にかけたのは「クリスチャン・マクブライド」。JBLならジャズだという選択です。しかし、先の通りこのスピーカーは見るからにJBLらしくない。大丈夫かなぁと心配になりますね。しかし、しかし、ディスクをかけてしまえばそんな心配は一発で吹っ飛んでしまいました。引き締まったベースの響き、すっきりと、きれいな定位感が際だちます。そして、それがJBLらしい良さですが、このベースが踊っている。中域から低域にかけてもしっかりと厚みがあるので、音が上滑りしていないのもいい。本当によくスイングしている。さらに、JBLらしくない良さとして、低域から高域まで音の出方が非常にそろっている。和田先生はこのスピーカーの細かい仕様を話しませんでしたが、このスピーカはマグネシウム合金でそろえているようで、その良さがちゃんと出てました。非常に丁寧な音の作りで、音の感触もとてもきれい。JBLの音は年々荒々しさが抑えられたきれいな音色になってきていますが、これは本当にきれいでした。こうした音は昨年から話題になっているエベレストDD66000系ではなくて、K2系の良さに通じていると感じました。個人的にはK2は好きなんですよねぇ。ホーンがなかったり、アクの抜けたようなきれいさだったり、良くも悪くもJBLという主張の押しつけがないスピーカーとなっているようで、これをここに集まったJBLファンはどう聴いたんだろうかと思います。

  

 続くMJQの「VSOP」もすばらしい。JBLらしくないといいながら、中低域が十分に厚く、ジャズがウイングしているという点においてはまさしくJBL。何よりどの音楽にも生温かい息づかいを感じるのがいい。人間の存在を感じさせるシステムというのは最近少なくなっている気がします。どうも青白くて、音だけがはじめからそこに存在しているかのような、妙な中立性を持った音がたくさんある中で、このスピーカーには演奏者の人間臭さをどこかに残している。そこがやっぱりJBLの良さなんでしょうね。科学的に正しい音をお求めればよいスピーカは他にたくさんあるでしょうが、音楽としての正しさを持っている持っているスピーカーは数少ないです。こうしたところがうまく両立していることのすばらしさ。個人的には音楽を楽しむという点においては、これで必要十分。他の何を聴いても不満のないできで、バランスも非常によかったですね。しかも、このスピーカーカーさらに驚かせたのは定価が42万円だということ。私が想像した価格の半分です。2本でも100万を切っている。なお、文句なしです。実にすばらしい。

 こういうスピーカーを聴いて思うのは、これ以上のものはその人が望む音のイメージ、その人の感じる音楽表現と装置が重なってこそ意味があるものなのかなぁということです。オーディオはそれを持つ人が使うもの。その人の感性や音楽感にあってこそ喜びが増す。音楽の必要充分な表現であれば、このスピーカーで充分ではないか。それ以上を求めるときには、それ以上の何かを求めているということ。たとえば、TS8000だってもっと深く重厚な低域を求めれば、それは出ていません。高域が伸びることでえられる繊細さという点でももっと優れたすビーカーはあります。これ以上のスピーカーなら、そうした自分の求めている音楽と一致していることこそ、価値が生まれるのではないでしょうか。このスピーカーを聴いていて、そんなことを考えてしまいました。正当で、まっとうな音をうまくまとめているのはこの価格帯のスピーカーなのかもしれません。もちろん、こう言う良い気持ちにさせてくれたのは和田先生のお話しがあったからかもしれませんね。音楽を楽しむオーディオという点では和田先生は1番かもしれませんから。

|

« 大阪城で撮ってきました | トップページ | 趣味だからこそ最上のJBLを 柳沢先生とともに 大阪ハイエンドショウ2008 »

オーディオ」カテゴリの記事

コメント

はじめまして、oregonと申します。
実は私、和田先生のお話を同じ会場で聞いていました。
夕方の柳沢先生のDD66000の音も(最前列右端の方で)聞いていました。
話は前後しますが、TS8000に関しては私も全く同じ感想を持ちました。とにかく普通のオーディオ好き、普通の
音楽好きの人間が持つスピーカーとしては最上の部類に
入るものではないだろうかと思いながら感服していた次第です。さすがはJBL。

投稿: oregon | 2008年12月 6日 (土) 23時08分

はじめまして。大阪ハイエンドショウに行かれていたんですね。

去年まではDD66000で狭いっと感じさせた会場が、今年はなんか広々としていて、見た目はちょっとがっかりな面もあったんですが、TS8000の音はよかったですね。JBLが、こちらを聴かせてやろうという意味がわかりました。こんな出会いも楽しいイベントですね。

投稿: 駅長 | 2008年12月 6日 (土) 23時21分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/156980/43274882

この記事へのトラックバック一覧です: これはおすすめ! JBL TS8000 大阪ハイエンドショウ2008:

« 大阪城で撮ってきました | トップページ | 趣味だからこそ最上のJBLを 柳沢先生とともに 大阪ハイエンドショウ2008 »