炎のコバケン オランダ・アーネム・フィルと中村紘子さん
今日は珍しく近くの大きな町で開かれたコンサートに足を運びました。
コンサートもいろいろありますが、地方はやっぱり地方ということで、
なかなか魅力的なステージがありませんね。
それにいつもは翌日が仕事だと、夜遅く帰ってくるのが気になって、
結局はゆっくり楽しめないような気がしてついつい足が遠のきます。
でも、今日のコンサートは小林研一郎さん指揮のオランダ・アーネム・フィルという、
地方では本当に滅多にない聴くことのできない楽団でしたし、
さらには、ピアノの中村紘子さんが競演するとのことで、
これは行かねばならないという気持ちがかき立てられました。
しかも、開演が日曜のお昼14時からということで、
終了時間が遅くなることもないし、これまたうれしいことでした。
ということで、こんなによいことが重なるコンサートというのはありませんから、
チケット発売当初から行くことを決めていたのでした。
それでも田舎なのでチケットぴあなどというシャレタものもなく、
離れた町のプレイガイドまで行くか、ローソンチケットを利用することになります。
なんだ、ローソンチケットがあるじゃないかと思われたあなたは地方がわかってない。
ローソンすらなかなかないのがこの町なんですから。
コンピに業界も地方によって強弱があるんでしょう。
この町はサークルK&サンクスが多いんです。
ローソンなんて町のはずれの方に数件点在するばかり。
これで狙っていたにもかかわらず、購入が少し遅れてしまいました。
ローソンチケットも配送してくれればいいんですが、
今回はお店のロッピーで手続きをしなければならないとのことで、
本当に面倒でしたね。ロッピーわかりにくいっっっっっっ。
長ったらしいレシートもってレジに行かないといけないし。
こんなことをはなしても長くなるんですが、ともにかくにもチケットゲット。
それでもがんばったので、座席は11列目のセンターからやや右手の位置。
実際に席に着くと本当に距離はバッチリでしたね。近すぎず遠すぎず。
もう5席もセンターよりなら完璧だったんですが、さすがにそれは無理でした。
ステージ右手の位置だったので、実は中村紘子さんの手元がよく見えました。
バイオリンにも近いし、けっこうよかったなぁと思います。
演目はオランダと日本の間をつなぐ「地蔵」というよく知らない曲から始まり、
グリーグ ピアノ協奏曲イ短調、
そして、展覧会の絵につながるステージ構成でした。
実をいうと私は小林研一郎さんの名前は知っていてもCDは持っていません。
なので、まったくはじめての視聴になるわけです。もちろん、アーネム・フィルもはじめて。
「地蔵」から始まるアーネム・フィルの演奏の印象としては、正直「堅いな」と思いました。
緊張しているとか、窮屈だという意味ではありません。
演奏がきっちりしている。良くも悪くもきちっとして羽目を外さないような正確さ。真面目さ。
だから、「地蔵」という耳慣れない曲ではちょっと乗り切れない雰囲気がありました。
しかし、続くグリースで中村紘子さんが登場すると徐々に変わってきます。
アーネム・フィルはまだおとなしいんですが、中村紘子さんがビアのを叩く、叩く。
緩急織り交ぜながらも、このピアノの力強さは圧巻で、
オーケストラを置きざりにしていくようなエネルギーがありました。
今日のプログラムの紹介を見ると中村紘子さんは今年がデビュー50周年なんだそうです。
おいおい、いったいお幾つになられたんだっっっっって感じで、さらにびっくり。
これで当然アーネム・フィルも熱が入ってきます。
次ぎにメインの「展覧会の絵」になると演奏も暖まってきたようで、
おそらくこのアーネム・フィルのきちっとした演奏スタイルを基本としながらも、
徐々にエネルギーがどんどん増してくるように進みました。
特に素晴らしかったのは管楽器のみなさんで、
弦がややおとなしめの感じだったのをぐんっと引っ張ってくれて、
最初の「堅い」イメージに、音楽のしなやかさ優雅さを加え、演奏をより有機的にしてくれました。
いやー、これは本当に素晴らしい。
指揮の小林研一郎さんも、頭を振り、飛び上がり、
最後にはうなり声を上げながらの踊るような指揮で、演奏を盛り上げてくれました。
そして、最後の最後のアンコールは弦中心で「ダニー・ボーイ」を。
あの「硬さ」が嘘のような、柔らかく暖かい演奏にまた気持ちが落ち着きました。
いやー、おなかいっぱい。素晴らしい。素敵な1日になりました。
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