尾道に行ってきたんです
ゴールデンウィークも終わってしまいましたが、今年はその前がずっと忙しかったので、何の予定も立てることなく休みに突入。しかも中盤からは曇りの続くお天気でした。でも、せっかくだからと私も四国からちょっと出かけられるところを考えてみたんです。いくつか候補はあったんですが、天気のこともあるし、できるだけ簡単に行けて、日帰りできる場所ということで「尾道」に行ってみることにしました。
「尾道」といえば音楽・道楽を訪れる映画ファンにはすっかりおなじみの地。古くは小津安二郎監督に始まってさまざまな映画の舞台になりました。私としては個人的に最も好きな邦画の1つに大林宣彦監督の「ふたり」があります。大林宣彦監督の尾道三部作といわれる作品の1つですね。主人公は石田ひかりさん。優等生で美人で、学校でも一目置かれる姉(中島智子さん)とは対照的に、のんびりで、頼りなく、いつも何か一歩遅れている妹。そんなふたりがいつものように学校へ向かう途中、姉が交通事故にあって亡くなってしまう。物語はそんな悲劇から始まります。輝く姉を失った家族。そんなある日、夜道で暴漢に襲われた妹の耳に、突如亡くなったはずの姉の声が聞こえます。その声の言うとおりに暴漢を撃退。のんびり屋の妹の大活躍にビックリする周囲の人たち。それ以来、彼女の耳にはいつも姉の声が届くようになりました。姉の声に従い、時にケンカをしつつ、ふたりの学生生活が始まります。そして、起こるさまざまな事件。母親は心の病気に倒れ、父親は浮気し、親友の父親が突然亡くなり・・・。妹はそうした出来事を乗り越え、やがて本当に自分らしい生き方を見つけていくのです。
この舞台となったのが尾道。私が尾道に行くのは3度目くらいになるんですが、昔はカメラの趣味もなく、のんびりブラブラと歩く程度でした。映画の舞台と言っても、1か所に撮影スポットが集中しているわけではなく、町のいろんなところを集めて1つの架空の町を作るのが映画のすごいところなわけで、撮影スポットもあちこちに点在しています。映画案内のパンフレットなどもありますが、それを見ても全部回るのは大変ですから、行ってみたいところを中心に尾道の風景を楽しむというのが一般的でしょう。また、映画に限らず尾道の町は立派な観光地ですから、「古寺巡り」のルートとか商店街コースとか、簡単な散策ルートが設定してあって、それを巡ってもも楽しく過ごせます。今回私は映画の撮影地巡りではなくて、「古寺巡り」ルートを歩きました。
尾道の風景はどこか懐かしく、しかし一方では瀬戸内海の小都市らしさ一杯で、独特の雰囲気を漂わせている町であるとも思います。「古寺巡り」というように尾道の小さな町にたくさんのお寺が点在しているわけですが、このルートはその寺同志を裏通りの細い道をたどりながら巡っていくというもので、実際に歩いてみると、こんな裏通りに入っていいのかと思うような道を行くのがとても楽しいんです。まさに、町探検気分一杯で、尾道の風景や家並みを満喫できるルートですね。ゴールデンウィークは家族連れの方、カップルの方とたくさんの方が同じ道をたどっておられました。ただ、このルートは本当に坂を上がったり、下ったりでなかなか大変です。ウォーキング用の靴で来てください。ヒールの女性は大変そうでした。私も暑さと疲れで汗も一杯かいたので、途中のお店でひと休み。雑誌などでも紹介されている「梟の館」に入りました。いつもは11時頃からの開店時間のようですが、ゴールデンウィーク中で、10時過ぎのこの時間にもオープンしていまして、お客さんもまだ少ない状態でした。店内での写真撮影はできなかったんですが、古い建物を喫茶に改造したというもので、独特の雰囲気と窓から見下ろせる緑にあふれた風景は異世界の情緒たっぷり。なんとなく宮崎駿監督のアニメのような雰囲気を感じますね。
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