初めての花火撮影は、汗だくの体験
花火を撮るのは難しい。なにせ夜です。普通に夜景を撮るのもけっこう難しいんです。わずかな明かりをいかにカメラに取り込んで、写真としての形に残るようにするかが課題なわけです。そのためにはシャッターを開いておく時間を長くとる必要がある。花火は火の粉が散った一瞬を撮ろうとしても、火が散っただけの明かりしか撮れない。しかも、夜空ですからピントも合いにくい。携帯カメラなどで撮った写真は、携帯カメラの小さい画像で見るから気になりませんが、ある程度大きなパソコンのモニターに表示したり、印刷するとブレやボケや火の粉の汚さで悲しい写真になってしまうんです。このため花火(夜景も)を撮るときにはどうしてもブレ対策が必要です。シャッターを開いている時間は数秒です。この数秒間じっとしていることは人間にはできません。結果、どうしても必要なのは三脚ということになるんですね。シャッターが開いている間は少しでも何かが動けば、それもみんなブレて写るわけですから、三脚にカメラを固定して、できればシャッターを押すのもレリーズというシャッターコードを利用し、さらにはカメラの中で動くミラーを固定してカメラを少しでも動かさないようにする。ミラーはレンズから入る光(映像)をファインダーに送る役目をしているんですが、通常はシャッターを押すと同時にミラーが上がって映像が映像センサーに届いて写るという順番なんですが、このミラーが上がるときにどうしても振動が起こります。そのためあらかじめ構図が決まったら、シャッターを押す前にミラーをあげてファインダーを切ってしまうという撮影方法があるんです。デジタルカメラでは液晶で画像を見ることができるので、ファインダーが見えなくても困らなくなりました。
花火会場に着いたのは5時過ぎ。本番までは3時間あります。この時間だとまだ周囲にもスペースがあって、ちょうどよかったなと感じました。周りには同様に場所取りシートがグルッと一周してますが、思ったよりはゆとりがある。と、安心していたら、この3時間の間にそのすき間すき間に人が入る入る。もうそこには座れないだろうというところにも親子連れが入り込んだりする。しかも、騒ぐ。みんな昼過ぎから場所取りしているのに、1時間前くらいに来て、すき間に座る根性ですからねぇ。ただ者ではない。そうしてどんどん周囲も囲まれていきました。それでも自分のスペースは確保していたので、何とか三脚も立てられたのでひと安心。
次第に周辺も暗くなり、カメラの設定もチェック。午後8時に予定通り花火大会が始まりました。始まってみると予想外だったのは花火の位置。思ったより左寄りで、目の前には邪魔な木が一本。これでは低い位置の花火はみんなかぶってしまう。もうこれはしょうがないですね。低い位置の花火は見て楽しむことになりますね。さらにもう1つ予想外だったのは花火がかなり近い。狙いはある程度高く打ち上がる大玉に絞れますが、三脚の角度をできるかぎり傾けて真上を見上げるような姿勢です。この状態では液晶をのぞくには無理がある。後ろのお客さんのために三脚の高さもギリギリ低いですし。何とか確認のためにのぞき込んでみると、花火にあまりに近すぎて、レンズ内におさまりきらないことも判明。一番の大玉はどうやってもレンズからはみ出てしまいます。シャッターの開放時間も5秒を基準に試し撮り。すると、当然5秒に1回しかシャッターが切れない。しかも最初はミラーアップ撮影がよくわかっていなかった。理屈はわかっていたんですがどうやって撮るのかというと、1回目のシャッターでミラーが上がり、その状態でもう一回シャッターを切るんですね。つまり、2回切る。これで1回の撮影です。ですのでシャッターを押すタイミングがなかなかつかめませんでした。しかも、1回5秒です。上空では花火が上がり、火の粉が消えかかっていても撮影が進んでいます。こうした状態でどう写っているのか。もう本当にドキドキですね。最初の15分はこんな感じで、何が何やらわからない。ドンッと花火の音がするたびにシャッターを切り、ちょうどよい位置に花火が開いてくれることを祈る。連発する花火があれば、その間にうまく光の筋が重なってくれることを祈りながらシャッターを切る。
そんなこんなで汗だく。初めての花火撮影は祈るばかりの体験になりました。帰ってパソコンで現像してみるとやっぱり失敗作がたくさんでした。シャッターの数だけはできる限りきってきたので、何とかきれいにおさまったものもありますが、自分の予想としてはもう少し花火の大きさ、立体感が出て欲しかったなと思いました。たぶん、近すぎて平面的に写ってしまったんですね。また、花火を街や港の風景にからめた方がよりきれいだったかもと。いろいろあって、反省もして、これでまた来年ですね。今度はもうちょっと進歩した花火が撮れるといいなと思うのでした。
| 固定リンク
「写真」カテゴリの記事
- 初日の最後は天龍寺から二尊院まで(2009.12.09)
- 昭和の大スターをしのぶ 大河内山荘(2009.12.07)
- 「嵯峨野パスポート」で宝厳院へ(2009.12.05)
- 京都の紅葉を撮りに行ってきました(2009.12.03)
- 私のスピード設定(2009.10.19)
「携帯・デジカメ」カテゴリの記事
- 初日の最後は天龍寺から二尊院まで(2009.12.09)
- 昭和の大スターをしのぶ 大河内山荘(2009.12.07)
- 「嵯峨野パスポート」で宝厳院へ(2009.12.05)
- 京都の紅葉を撮りに行ってきました(2009.12.03)
- 私のスピード設定(2009.10.19)




コメント