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2009年10月15日 (木)

7Dへジャンプ

 写真を撮ること、カメラを持つことが楽しくなって、とうとう7Dまで買ってしまいました。カメラ変われど、腕は上がらずというのはわかっているんですが、物欲恐るべし。というのも、今年買った50Dからのチェンジですから、我ながらあきれるばかり。

 せっかくなので、私も少し感想を書いてみることにします。機能の変化についてはあちこちで取り上げられているとおり、視野率100パーセントのファインダーをはじめさまざまな点で従来の中級機の枠を超えるものとなっています。使ってみて最初に感じたのも素直にこのファインダーがきれいだなというものでした。クリアで抜けのいいファインダーだと感じます。50Dの時も方眼マットを使ってましたが、7Dではスイッチひとつで表示でき、ピントが合焦すると格子が赤く光る設定ができるのもわかりやすくて良いなと思います。次ぎに感じたのは持ちやすさ。これは個人差の大きいものですが、50Dに比べてグリップか少し大きめで彫りが深いので指によく引っかかって安定しやすいと思いました。50Dより重くなっているのですが、7Dの方が軽いと感じます。シャッターのすぐ横にM-Fnボタンが新設され、初期設定ではFEロックですが、私はここに電子水準器を割り当てています。ちなみに、撮影中に5種類に増えた測距エリアを変えるのもこのボタンです。撮影に際して良かったと思うのは50Dのマルチコントローラーは斜めの位置の測距ポイントへの移動がしにくかったのに対して、7Dは斜めの移動も確実でスムーズなことがうれしかった。測距ポイント自体が増えたので一発移動できない部分もあるんですが、移動そのものはスムーズです。7Dではカメラの縦横のポジションに応じて測距ポイントのスタート位置が自動的に変わるのも特徴で、これも使ってみるとおもしろいなと感じました。縦横のポジションを変えることは構図を変えることになるので、どこにピントを合わせるかというのもやはり変わるケースが多い。最初はそんな必要はないかなと思ったんですが、使ってみるとわかりやすいなと感じます。

 で、実際の写真について。正直、私はビックリしました。できあがった写真が50Dとまったく印象が違ったからです。最初は何が起こったのかと思いました。掲載した写真は両者の設定を同じにして並べたものです。現像にはAdobe LightRoom2を使ってますが、キヤノンのDPPでも印象は変わりません。7Dの写真は明らかにコントラストが強めで、色彩感も非常に濃い。私はRAWで撮りますから、ピクチャースタイルは常にオフになっているわけですが、「風景」の設定をして、さらにコントラストをあげたような強さ。50Dの評判はいろいろですが、個人的にはそんなに悪いと思ったことはありません。KissX2も使ってましたが、画は素直にその延長線上にあって、よりすっきりとして画素数が増えた分だけ繊細さのある画質と思いました。7Dは最初の一枚から濃い色とやや太い線を感じる力強い画質。7Dの話題というと1800万画素に増えたことがよく注目されていますが、私はこの色にまず驚きました。どちらの色が本当に近いかというということですが、正直私はどちらも本当らしく思えるんです。50Dの方は少しあっさりめと感じることも多々ありました。なので、最後にほんの少しばかり彩度を調整することもありました(ある意味レタッチしやすい)。しかし、7Dほど実際の色が強いかというとちょっと強すぎる気がしないでもない。強いていえば、いわゆる記憶色というものに近いのが7Dかも。だから、7Dの絵はとても美しく見える。解像度にしてもメリハリのあるキリッとコントラストの立った画質で立体感を感じます。「IMAGE MONSTER」というのが7Dのキャッチフレーズだそうですが、写真が単に現実をコピーしたものではないということであれば、確かにその通りなのかもしれません。IMAGEが創造になるという主張が7Dには込められている気がします。

 撮影してもう1つ思ったことはホワイトバランスにしても、露出にしてもオートの設定でとてもきれいに仕上がるなということ。LightRoom2であとから確認してもホワイトバランスはとても繊細に動いていることがわかります。これは先の色の問題とも関係があるわけですが、本当にちゃんとバランスのよい写真になることに感心しました。露出補正の問題はあとでも触れたいんですけど、明暗の混在する場面でも50D以上に的確に写ります。7Dでは「高輝度側・階調優先」と「オートライティングオプティマイザ」が併用できないようになっていますが、「オートライティングオプティマイザ」を使わなくても、コントラストの強い場面での黒つぶれがとても緩和されていると思います。私は空が入った写真が好きなんです。空が入るとどうしてもメインの被写体が黒つぶれしていくんですが、7Dではその率がかなり減りました。また、室内や白色灯の下での写真もとても自然になりました。7DではiFCL測光システムというものがはいって赤・青の色を検知しながら調整しているそうですが、これが大きく効いている気がします。7Dは空が非常に青くきれいに写る気がします。PLフィルターがいつも全開という感じです。いずれにしても7Dは非常に「きれいな」写真を写すカメラだというのが、私の全般的な感想です。

 では、問題点はないかというと、もしかしたらこれは上記の良さの裏返しになっている気がしないでもないんですが、2つあげておきます。いずれもネットで話題になってますが私も同じ経験をしています。まず、露出がやや明るめ、オーバー気味の設定になりやすいこと。これは50Dの頃からありましたが、さらに強くなりました。露出が繊細に上がり下がりしすぎるのかもしれません。このため白飛びが起こりやすい傾向を感じます。50Dでは手動で露出を落とすことはあまりありませんでしたが、7Dでは落とした方が良いなと思う場面があります。太陽などが出て十分な光がある場合でも、色の濃いところを測光するのか、露出が上がる場合があるようです。また、評価測光とスポット測光の差も今まで以上に明確に感じます。これに付随してiso感度があっという間に3200まであがっていきます。キヤノンはブレ防止のためにシャッタースピードをあげることを優先しているようで、オートにしているとiso感度がどんどん上がります。7Dではiso3200までを常用感度に設定されているのですが、気になるのはiso3200では場面によって非常にノイジーな画が出てくることです。「常にノイジー」ではないんです。でも、出るときはかなりはっきりと出るんです。実は最初の撮影の時の写真の一枚が非常にノイジーでLightRoom2でもDPPでも歯が立たなくて、ビックリした一枚が3枚目の写真です。isoの上限が1600で止まる50Dでは見たことがないものでした。もしかしたら測光システムに得意不得意がかなりあるのではないかと思ったりしています。DISIC4をダブルで使っているんですから、なんとかファームウェアで改善できないだろうかと期待しているところです。

ここで紹介した設定

M-Fn:電子水準器

ファインダー内グリット表示:する

AFポイントの常時表示:しない

マルチコントローラー:測距ポイントの移動

縦位置/横位置のAFフレーム設定:別々に設定

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