2008年4月30日 (水)

オーディオと音楽の両立を その1

 我が家のシステムにやってきたX-03SEですが、さて、とりあえずできることはなんだろうと考えます。まず考えたのは、電源ケーブルを変えたらどうだろうかということです。我が家の手持ちで、入れ替えて使えばいくつかのパターンが試せます。

 最初に使ったのはオヤイデのTUNAMI NIGOを使ったショップ製のケーブル。価格のわりにはしっかりと中域でしっかりと音を出すという特徴があります。高域が気になるということで、使ってみました。しかし、こちらは残念。相性からするとどうもハキハキ系が強調されるようで、音のバラバラ感がさらに気になる状態に。高域もより強調される感じでした。

TUNAMI NIGO

 次の試したのはワイヤーワールドのELP5の初期バージョン。こちらは可もなく不可もなく。高域の強調感はそれほどでもないものの、しいて良くなったという感じもしない。逆に音の質感としてのまじめさが心持ち強くなった感じがします。ときに落ち着いた木訥なイメージのあるケーブルなんですが、どうもそちらの方に傾いたみたい。

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2008年4月27日 (日)

いきものがかり 「ライフアルバム」

 たぶん、音楽が好きだという人には、好きな音色があるんだと思います。どうしてそういう音色が生まれるのかはよくわからないけれど、私は生まれてこれまでの経験と同時に、それぞれの脳が求める心地よい音色というのが存在しているのではないかと思うのです。その音色がうまく響くと、脳の中に心地よさを感じさせる物質を一気に噴出させて、ステレオの前から動けなくなる。

 私には好きな声というのがあります。これはもうかなり明確で、自分でもよくわかります。わかるといっても、最初から知っていたのではなくて、たくさんの音楽を聴いているうちに、いつの間にか気がつくと同じような声の人のCDがたくさんあるということに気づくわけです。あ、この声はあの人に似ているなぁ、なんて思っていると、そういうCDばかりが実はたくさんあるわけです。楽器でもたぶんそうで、ジャズでも、クラシックでもその音色があるだけで、何となくうれしくなっているんだと思います。

 「声」についていうと、私がもっとも好き声(これは歌声に限るわけですが)はかつては「赤い鳥」から「ハイファイセット」で活躍し、今はソロシンガーとして歌っている山本潤子さんの声。山本潤子さんの優しく伸びていく高域の歌声が大好きなんです。でも、世間はあまりそうではないらしくて、最近は活動もめっきり減ってきました。代わりに、このところお気に入りなのはParis matchのミズノマリさんの声。この2人の声は私の中では本当によく似ていて、とっても気持ちいいんです。この2人は力を入れているようで、どこか肩の力が抜けている大人の声です。

 で、それとは逆に思いっきり歌うことの気持ちよさというのもありまして、最近とっても気持ちいい、大好きだなぁと思うのが「いきものがかり」の吉岡聖恵さんの声。先の2人が透明で繊細だとすれば、吉岡さんの声はちょっとかすれ気味で、歌い方も前に、前に出る歌い方。元気さと精一杯の情熱を声に乗せるタイプ。上手か下手かといえば、ちょっと通り一辺倒に聞こえなくもないけれど、技術をどうこういうのがバカらしいくらいに、この声は脳に響く。元気で明るいだけでなく、その声の奥に切ないような響きがあるんですよね。本当の吉岡さんの人生はそんなに切なくないのかもしれないけれど、そう感じさせる声を持っているのは確かで、だから、この声を聞いてるといつも何となく目元が熱くなる。

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2008年4月20日 (日)

X-03SEの導入から

 X-03SEといっても、実はX-03を購入して、あらためてバージョンアップに出したものです。この時期エソテリックは最上級のセパレートP-01、D-01のバージョンアップを開始しようとしているところだったようで、時間がかかりました。通常は1週間程度とのことですが、1ヶ月くらいしてようやく戻ってきました。X-03の音を聴いても良かったんですが、今回は迷わず出しました。オリジナルの方がカチッとした音だということですが、私は最近のエソテリックの音の方向は少しずつ音の質感が上がってきて輪郭が必要以上に強調されていないのが、柔らかさにつながっていると思うので、迷わずバージョンアップしました。

 しかし、これですんなり音がよくなったかというと、そう簡単に事が運ばないのがオーディオの世界。やっぱりすったもんだとしないといけないんですね。多少古くはなっていたもののDU-7を使って長いですから、DU-7の音で調整してきている。最近は本当によかったんです。私の耳にすっかりなじんでました。高域がどうとか、低域がどうとか、S/Nだとか分解能だとか、オーディオっぽい要求が刺激されなかった。オーディオショーで聴くと確かにそれぞれによりすぐれた世界があるあることもわかるし、それを求めての入れ替えだったわけですが、今から思えばそうした「オーディオらしさ」を気にさせないくらいのまとまりの良さ、バランスの良さがあったのだとわかります。ということですから、X-03SEは再びオーディオの世界に、私を引き戻したということです。つまり、不満がいっぱい (;^_^A アセアセ…。

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2008年4月12日 (土)

私はマルチの味方です

 プリアンプの導入、プレーヤーの入れ替えなどと続いてしまいました。ハイビジョン環境を整えるという当初の予定はどこ吹く風で、気がつくとオーディオ系の展開となっている我が家です (;^_^A アセアセ…。

 プレーヤーの話はまた書くんですが、私も一応mixiに入っていて、オーディオ系のコミュニティーをのぞきに行ったりします。すると、時々「初心者なんですが、オーディオはどこから始めたらいいんでしょうか?」というような質問があったりするんですよね。本家「音楽・道楽」も「初心者のための・・・」なんて銘打っていたりして、できれば「オーディオ仲間」「ホームシアター仲間」を増やして、その魅力を少しでも広めたいと思っていたりします。「よい音よい映像普及委員会」の自称会長なんです。で、話を戻しますが、mixiのコミュニティーでのやりとりを見ていると、やっぱり世の中は「ピュア」上位で、AVアンプは音が悪い、マルチは偽物だという雰囲気がどうもあるみたい。

 ピュアオーディオアンプとAVアンプを比べた場合、単純に同じ価格ならAVアンプは構成上よりいろんなところにお金が必要だから、音質は悪くなる。これは本当にその通り。やはり、純粋なクォリティーは落ちてしまいます。5チャンネルかそれ以上の増幅系とサラウンドのためのデジタル系、最悪は映像系を同居させざるを得ない宿命にありますから、音だけに特化できる製品とは違う。でも、これは純粋に音質だけを比較し、その優劣を競った場合の判断で、自分の楽しむ音楽としてどうかというのはまた違う側面もあると、私は思うのです。例えば、最もよくあるのはスピーカーの設置にどこまでこだわれるか。リビングで聞くとする。もう自分がセンター位置に座れない。BGMとして音楽を楽しむという環境ですね。あるいは、自室に置くけれども左右のスピーカーの高さはちぐはぐだと。こういうことはたくさんあるというか、こういう例の方がはるかに多いんじゃないかと思います。2人がけのソファーで夫婦で聴く。この良くあるスチュエーションですら、ピュアの世界では不純になるわけです。自分の試聴位置から左右のスピーカーまでそれぞれを等位置に配置できる。そういう環境にこだわれば、それはもう十分にマニアじゃないかと思うんです。そうしたいけど、生活がそれをさせないのが現実。この時点で「ステレオ」という概念は簡単に崩れてしまうんです。

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2008年3月26日 (水)

新プレーヤーの話

 DU-7と分かれることになったのはレクストのDACを聴いたのと、次世代ディスクがBlu-rayへの一本化が決まり、いよいよ本格的な次世代時代に突入してきたと感じたことが大きな理由です。去年の動向を見ると次世代ディスクの高画質・高音質可が注目を集める一方で、オーディオ業界ではCD回帰というか、CD規格でもまだ行けるという製品がたくさん出てきました。CDのサンプリング周波数は44.1kHzで、人間の耳に対して必要十分な規格設定となっています。しかし、技術も進みましたし、実際に必要以上の音で録音されるSACDの音は確かに良いわけです。それで最近はこぞって44.1kHzのサンプリングレートをデジタル技術で持ち上げる高音質化が取り入れられてきました。それが去年は44.1kHzを持ち上げるよりも、その音を出し切った方が良いんじゃないかということなんでしょうか、CD規格のままで高音質化を目指すという製品がドンドンできた。レクストのDACもまさにそれ。ネットで人気の高いソウルノートのDAC、CDプレーヤーもそう。SACDを持たず、CDオンリーで行こうという製品です。Simple is Best。Blu-rayとは全く逆の波が一方では起こっていたわけです。

 Simple is Bestはさらにステレオ再生への回帰にも現れています。マルチチャンネルによるサラウンド再生がなかなか伸び悩んでいるわけですが、それならもう2チャンネルでいいじゃないかというように高級SACDプレーヤーの2チャンネル優位がはっきりしてきました。マルチ否定派がオーディオの世界には多いのは知っていますが、本当にマルチチャンネル再生できる製品が無くなってきましたように思います。SACDは対応しても、マルチはいらないという方向性が定まりつつあります。

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2008年3月21日 (金)

DU-7は嫁いでいきました。

 長く使ってきたDU-7は無事嫁いでいきました。ホッとしたのと同時に名残惜しさもありますね、やはり。大きな不満があったわけではないので、よけいにこの決断が良かったのかと思ったりします。我が家も時間をかけて少しずつシステム変更を実施していくことにしまして、たまたまプレーヤーの方が先になってしまったということなんですが。嫁ぎ先でも長く愛されて欲しいです。

 しかし、そうして感慨にひたっていたのもつかの間、我が家のメインパソが急に停止してしまいました。このところ不安定な状態が続いていて、ヤバイかなぁと思っていたのは確かなんですが、ある日突然起動できなくなってしまったのです。途中で停止するために、何度も電源を切ったり、入れたりするのですが、必ず止まってしまいます。おそらく、システムのどこかがやられたんだと思いますが、問題はここから先でした。このメインパソは1年ほど前からDVD-ROMが開くかなくなって使えなくなっていました。これもしディスクさえ入れておけば何とか開いていたのですが、何も入れていないとなかなか開かないという状態を繰り返して、とうとう半年ほど前にディスクを1枚飲み込んだまま永眠しました。それ以降は外付けのマルチディスクプレーヤーをUSBで接続して使ってきたのです。それがWindowsの再インストールとなると、USB経由ではできないんですよね。こちらもいろいろ試してみたんですが、ダメでした。一番がんばったときは95%までコピーが進んだんですが、最終のインストールまでにはいたらず。試みに以前使っていた古いパソのCD-ROMと交換してみましたがやはりダメ。現在もメインパソは停止状態です。

 ということで、現在我が家のパソは仕事用のセカンドノートパソを持ち帰って細々とやっている状態です。仕事用はモバイルも兼ねるので薄型軽量ではあるんですが、毎日持ち帰るのは面倒ですねぇ。と、悩んでいても仕方がないので、結局おニューを買うことにしました。DU-7を放出して、何とか軍資金を補充したところだったのに、こんな所に落とし穴があるとは。おニューパソはメーカー製はとてもとても無理なので、ショップ製を選んでいます。今までのメインパソもeMachineだったので、あまり変わりはないですねぇ。OSをXPとVistaを迷ったんですが、我が家のソフトはウィルス対策用のNorton以外は5年ほど前からまったく止まっているので、安易にVistaに乗り換えることもできずXPにしました。ただ、XPもSP3の発表が伸びているし、今年いっぱいしかフォローされないということなので、ゆくゆくは乗り換えが必要になると思い、Vistaには対応できるレベルにはしました。たまたま、新入学、新社会人シーズンということもあり、CPU、メモリーの無料グレードアップサービスもついてきましたし。少しずつソフトも入れ替えないといけませんね。その代わり納期には4月くらいになるようで。それまでは細々とセカンドパソ生活が続きます。

         

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2008年3月 9日 (日)

DU-7をオークションに出品することにしました

我が家も少しずつシステム変更が進んでおります。

 まだまだ発展途上なんですが、とうとうこれまで長くおつき合いしてきたDU-7ともお別れすることになりました。DVDはBlu-rayの登場もありどうしても現代的な性能にはなりませんが、音の方はまだまだ現役。SACDマルチをきちんと再生できる機器を探すともう本当に限られた選択肢しかなくなる現状ですが、そう思うと逆にここで思い切ってステップアップしておいた方がよいかなとも思い、お別れすることにしました。本当はあまり手放したくないんですけどね。マルチ再生を考えると、どうしても次のプレーヤーは高額になるのでそのままおいておくわけにもいかず・・・。我が家のフトコロ事情はいつも厳しいです (>_<)ヽ ナケルゼェ

我が家のシステムアップについてはおいおいと・・・

オークションページはこちらになります。

よかったら、私に変わって末永くおつき合いしてあげてください。

http://page5.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e74722302

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2008年3月 7日 (金)

クラシックがやってきた

 去年は「のだめカンタービレ!」というドラマがヒットしまして、今年も年始特番ということでスペシャル番組の放送をしていましたけど、何につけ影響されやすい私はご多分に漏れず、にわかクラシックファンの仲間入りをしてしまいました。といっても、まだまだ本当にちょっとずつ聴く機会が増えてきたというレベルなんですけど、確実に我が家のディスクにクラシックが増えていることに違いはありません。

 もともと私はオーケストラの「大げささ」が嫌いだったし、クラシックなんて、なんか静かで眠くなるだけの音楽だと思ってました。ジャズのノリ、スゥイング感もないし、演奏が堅苦しくてちっとも楽しそうじゃない。正装しないと聴けないような音楽はどうも肌に合わない。そういう感覚は今でもありますし、やはりその楽しさ、おもしろさがわからないところもたくさんあるんですが、一方で聴いて楽しい曲もあるということもわかってきたんです。「のだめ」の刺激を受けて、と書きましたが、実際にはオーディオ派の私ですからイベントなどでかけられるクラシック系のチェックディスクがそもそものスタートではあります。以前から少しはクラシックも持っていた方が良いなと思いつつ、買う段になれば、やはり日頃聴くジャズ優先になってしまうのが人情ですよねぇ。チェックディスクだと思って買っても、結局「チェックのためだけのディスク」はすぐに聴かなくなるんです。これも私の性格なんでしょうけど、これまでの経験からしてみんなそうです。「音の良いディスク」として買ったものはたくさんあるんですが、聴いて楽しいと思わないものは聴かない。すると、ちゃんと聴き込んでいないので結局よくわからないという、宝の持ち腐れ状態になってしまうんです。そんなこともあってクラシックのディスクもそろえようかなと思いつつ、手を出してこなかったという経過があります。そんなこんなで近づきそうで、近づいてこなかったクラシックなんですが、ちょっとずつ聴き始めたのが去年からの我が家の音楽状況なのでした。

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2008年3月 1日 (土)

他にも昨年、高音質で印象に残ったディスクを上げてみると

 ソフトについては先日からちょっと変わり種をいくつか紹介したので、もうちょっと他のものも上げてみることにしました。まず、変わり種シリーズではないんですが、音質の良さと楽しさでは「BIG Band Stage」はとてもきれいな録音になっています。今珍しくなってきたDVD-AudioとCDの2枚組セットというものなんですが、スカッとした音場にちりばめられる音、音、音という感じでマルチチャンネルで聴くと本当に楽しい。マルチで聴く音場感の豊かさというのはぜひ多くの人に体験して欲しいと思うんですが、このディスクもよくできています。このディスクはスタジオで作り込んであるので、各楽器の音がとってもきれいに撮れているのが特徴です。ビッグバンドの楽器がひとつひとつ立っていて、かつバランスよくミックスされている。これはオーディオならではの快感ですね。本当のステージだとこれほど楽器の音が細かく聞き取れるようなことはありません。演奏も明るくて、エネルギーがあって、さわやかで、ジャズっぽい暗さが幾分ないのは好みの分かれるところですが、MALTAさんをフューチャーしているので、「らしい演奏」なのではないかと思いますね。

 

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2008年2月15日 (金)

大人買いしてしまった SHM-CD

 藤田恵美さんの「chamomile・Best・Audio」を聴いて、いわゆる高音質ディスクとの違いついて触れました。では、一方の「いわゆる高音質ディスク」というのはどうなのかということも考えますよね。いやいや、実はこちらも紹介せねばと思いつつも、そのままになっていたので話題にしようと思います。去年もちょっと触れましたし、最近は雑誌などでも紹介されているSHM-CDというやつです。Super High Material-CDというよくわからない名称なんですが、要はCDの材料として使われているポリカーボネートを、より品質のよい材料を使って作り直しましたよというものです。品質を上げるというと強化ガラスを使ったCDという20万円もする特殊なものもありますけど、こちらはそこまでは行かない。同じポリカーボネートなんだけど、液晶などにも使われるより透明度が高い材質のものを使ったというものです。まあ、新しいといえば新しいけど、中途半端といえば中途半端な選択ですね。その代わり価格は2800円で通常の国内発売ディスクとあまり変わらない値段を実現してはいます。また、おもしろいのは高音質を目指したのに、録音方法がSACDのDSD形式ではなく通常のCD形式を選んでいるということ。その代わりオリジナルのマスーター音源を使って、できるだけ操作を加えず、そのままの音を収録しようとしたと解説されています。そういうことで何か異様に中途半端な存在のディスクに思えるんですが、往年の名盤と言われるものから12月にジャズ系20タイトル、クラシック系20タイトルで発売が開始されました。その後、ジャズ系に関してはブルーノートレーベルの録音で有名なルディー・ヴァン・ゲルダーが録音した名盤から3月まで各月10タイトルずつが発売されていきます。ジャズ系はトータル50タイトルになりますね。他にもロック系の名盤20タイトルも発売されました。いずれも数量限定発売とのことです。詳しいタイトルはHPで確認してください。

 前置きが長くなりました。私が最初に聴いたのは東京に出かけたときのイベントで紹介されたジョン・コルトレーンとジョニー・ハートマンのディスクでした。うちにも一枚ありますが、SHM-CDの音はしっかりとした輪郭と同時に声のニュアンスや細かい音の情報量が明らかに違うと感じました。え、このディスクにこんなにいっぱい音が入っていたのかと思ったのです。それで12月の発売時にも何枚か注文しました。それも聴いてみるとやっぱり違う。同じように音の輪郭がビシッと立っていて、くっきりしているので、透明度がより高くなった感じを受けます。分解能が高く、あきらかに音数が多い。我が家にも同じディスクがありますが、どれを聴いても、素直にこんなに違うのかと感心するばかりです。それでそのまま調子に乗って大人買いを決行するにいたってしまいました。それほどちょっとうれしくなってしまったのですよ、本当にsign03

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2008年2月 9日 (土)

PASS X2.5導入 AVアンプに、プリアンプを重ねることに

 昨年の大阪ハイエンドショウの刺激を受けて、もっとも気になったのは音の鮮度の低さです。我が家もSNはかなりよい方だと思いますし、分解能も悪くはない。しかし、やはり聞き比べてみれば薄いベールをかぶったような鈍さを感じます。大阪ハイエンドショウで体験したのはいずれも最低ラインが100万を超える高級機ですから、どうしてもこの辺に影響が出てしまうのか。あるいはやはりAVアンプをプリアンプとしていることに限界があるのか。

 そんなところにひょっこり現れたのは、PASS LABのプリアンプX2.5。決して新しい機器ではありませんが、X2.5は元気でしっかりとした音で定評があります。音に活力を与えてビシッと締める。やや個性的な傾向に入りますが、嫌いではありません。何より私はPASS製品の顔が好き。特にパワーアンプは大好きです。将来はパワーアンプをPASSの「・5」シリーズに変えたいと、心の底で思っているくらい。X2.5も評判はいろいろありますが、私にはマイナスイメージはあまりありませんでした。むしろ、いずれパワーアンプをPASSにするのなら純正セットになりますし、悪かろうはずがない。この時の決断は早かった。なんせ中古ですから、迷っているヒマもありません。私はパッとお店にメールを送ってました。週末に見つけて翌週の中半には手もてとにX2.5は届いていたのです。

 X2.5をどういうふうにシステムに入れるかということですが、いずれアキュフェーズのヴォイシングイコライザーが追加されれば、完全にオーディオ系とビジュアル系を独立させることができます。現段階ではまだ左右の音合わせをAVアンプの調整機能に頼っているので、完全分離はできません。結局、現状ではAVアンプの後ろに入れることにしました。目標はあくまで完全分離におきつつ、それまでの暫定処置ということです。接続方法は少し悩んだのですが、RCAとXLRの変換端子を使ってバランス接続を選びました。PASSの製品は基本的にバランス構成でできているので、音的には変換端子を使っても少しよいようです。むしろ、問題は入力のゲイン調整でした。PASSのプリアンプは入力ゲインをHighとLawから選ぶことができます。Highの方が高感度入力となるわけで音的に有利という情報をネットでも見るのですが、我が家のパワーアンプも入力ゲインが高いので、X2.5をHigh設定にすると非常に大きな音になる上に、「サー、サー」というノイズが盛大に入るようになってしまいます。AVアンプのボリューム設定を使えば音量を変えることはできるのですが、どうもこの「サー」というノイズは消えてくれません。それがX2.5のゲイン設定をLawにすると、このノイズも消えるし、音量のバランスも通常の器機と同程度に収まります。実用上、我が家ではLaw設定しか使えないところです。

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2008年1月31日 (木)

話題の「chamomile・Best・Audio」を聴きました

 

「とくダネ!」で、司会の小倉さんが「音がいいッ」と連呼したことで、一気に広まったCDなんですが、PS3に関心のある人はかないまるさんのHPで先に知っていた方もおられるでしょう。私も気にしていたんですが、小倉さんのおかげというか、あまりにヒットしてしまったので、初回販売時には購入できず、ちょっと遅れて購入できました。小倉さんがオーディオマニアなのは有名なことなんですが、その方が「音がいいッ」と連呼するディスクとはどんなものか。かないまるさんが作るディスクとはどんなものか。興味がありますよねぇ。ということでいろんな方がこのディスクは購入されたのではないかと思います。さて、皆さんの感想はいかがだったでしょうか。

 なぜ、こんな書き方をしたかというと・・・。このディスクの評価、もちろん「音楽・道楽」ですから、高音質ディスクとしての評価になるわけですが、さぁ、このディスクはいったいどう受け止められたんだろうかと、最初に聴いた瞬間に思ったからです。このディスクはあきらかにいわゆる高音質ディスクと聞こえ方が違う。「うわー、やられたなぁー」と思いました。「そうか、こうきたのか」と。

 いわゆる高音質ディスクでは、まずボーカルのクッキリさ、はっきりさが喜ばれます。さらに演奏される楽器の分解能だとか、リズムを刻むベースやドラムの低域の強さとか、ホーン楽器の鋭く伸びる高域の感じとか、あるい高域に華やかに抜けていく歌い手の声が目立つものです。そうしたものが鮮明であればあるほど、高音質とされる。しかし、このディスクにはそのどれもがない。藤田恵美さんのボーカルはセンターで主役をとっているものの、他の楽器たちはどちらかというと後ろに引っ込んでいて、「伴奏」に徹している。決して前に出てこず、目立つことがない。低音の強い楽器も、高音の伸びる楽器も出てこない。分解能が優れて目に見える感じもない。藤田恵美さんのボーカルも華やかさや輝きのあるクッキリさとは全く違う。落ち着いた声で、高域に伸びきるタイプの歌手ではない。だから、これは今まで聞き慣れた高音質系ディスクとはあきらかに違う。「違う」というよりは、ものすごく普通のディスクに聞こえるんじゃないかなぁ。もちろん、J-POPの下手なディスクよりはよっぽどいいけど、はてさて、何が驚くほどのことがあるのかと。いかがでしたか。小倉さんが「音がいいッ」て叫んだディスクの音は。小倉さんが大げさな分だけ、「え、こんなものか」と思われたのではないかと思ったりするのですよ。

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2008年1月27日 (日)

ちょっとだけニュース DS-8000がオークションに登場

 我が家でも現役続行中のDS-8000がヤフーオークションに出ているんですね。まぁ、普段はめったに出ないんです。DS-8000はダイヤトーンでありながら、ダイヤトーンらしくない。ダイヤトーンと言えばたいていの方は密閉型のカチッとした音、デザインをイメージされるんですが、DS-8000はフロントに大きなバスレフダクトが2つある。デザインもピアノブラックでもないし、スタジオモニターで見られたひとつ目の感じでもない。むしろ、ダイヤトーンらしさを捨てたというくらい、往年のというか、古いデザインがそのまま大きくなったというような感じです。でも、これがダイヤトーンの記念モデルあるということは今や誰も知らない・・・というくらい。

 HPの方でも書いていますが、私はこのDS-8000のダイヤトーンらしからぬ開放感というか、伸びの良さ、音楽の楽しさが気に入って導入にいたりました。密閉型は低音のピッチが確かによいけど、豊かさとか、スウィング感を出すのはちょっと大変。もちろん、バスレフは音を閉めるのが大変なわけですが、当時の私は楽しさを取りました。ともすると、表面的にサラサラと、数値を音に帰ったといわんばかりの鳴り方をする日本製スピーカーの中にあって、おおらかさや深さのある鳴り方が魅力的でした。しかも、これが実はチャンとダイヤトーン製で単に情感型のすビーカーとも違う。走り出したら止まらないJBLでも、沈み込んだらはい上がれないタンノイとも違う。その節度の良さ。バランスの良さが気に入りました。現在はJBLもタンノイもどんどんその節度を身につけて本当に大人のスピーカーになってますが、DS-8000は反対の道から上り詰めてきたスピーカーだと思うのです。惜しむらくは発売してすぐにダイヤトーンがスピーカー業界から身を引いたこと。日本製のスピーカーを選んだのはダイヤトーンというメーカーに対する信頼感もあったんですが、それが消えてしまったことだけが本当に予想外でした。

 なぜ、こんなことを書いているかというと、本当にこのスピーカーはちまたで人気があるのか、ないのかよくわからない存在なんですよね。使用している人の話もあまり聞かない、ネットでも見ない。中古やオークションを賑わすこともあまりない。私はとってもお気に入りだし、価格も発売当時から100万を切るセットでとってもお買い得だと思うんですけど、どうも話を聞かないんですよねぇ。それが海外輸入品と、最近ではダイヤトーンのリモデル発売を手がけるようになっているロビン企画さんからの出品という形で出てきました。何がうれしいといっても、そのロビン企画さんのコメントの評価が高いこと。もちろん、販売が目的ですから、悪く書くはずがないんですが、先も触れたようにダイヤトーンのリモデルを開始しているにもかかわらず、DS-8000には手をつけなくていいと書いていたりします。開発者の感性を信じて使うべき製品だと。うれしいじゃないですか。おお、そんなふうに感じてくれている人がいてくれるのかと、ついつい感動して、このコメントを何度も読み返したりするのです。こうして長く使ってくると、ダイヤトーンらしさというのも実によくわかります。このコメントにもありますが、「おおらか」と書いた一方で、丁寧にいろんな音をよく拾うし、敏感なモニター調の面もしっかりあるんですよね。硬くも柔らかくも鳴る。未だにユニットにへたりもないどころか、むしろどんどんなじんできて、ここ数年が本当によいという感じすらありますから。気がかりだったダイヤトーンも最近復活を果たしたこともうれしいニュースですしね。
 と、そんなこんなで感慨に浸る、我が家のニュースなのでした。ちなみに、オークションの終了はもうすぐ。今のところ価格はセットで13万円という、いやいや本当にビックリ。かなり大型なので誰でも買えるということはないですが、セッティングのゆとりのある方はどうかと。仲間がたくさんいてくれた方が楽しいんですよねぇ。

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2008年1月25日 (金)

寺島靖国さんの「メグ」にも行きました

 そうそう年末には、レクストさんと合わせて寺島靖国さんで有名なジャズ喫茶「メグ」にも足を伸ばしました。こちらは同じ東京でも吉祥寺。新宿を超えてさらに向こうに行くんですねぇ。地方在住者は山手線から離れると怖いんですよねぇ。山手線圏内なら必ず戻ってこれるという安心感があるんですが、そこから離れるともうどこに向かっているのかも自信がなくなります。向かったのはジャズ喫茶「メグ」。ジャズオーディオ界では超がつくほど有名なお店です。経営者が寺島靖国さんですからね。で、一度は行ってみたかったんですが、時間がないとなかなか吉祥寺まで向かうということができません。今年はようやくそのチャンスが訪れたという感じです。

 「メグ」なんですが実は地図らしい地図がないんです。ネットで探しましたが見あたりません。結局、住所からたどってネット上のマップサービスを利用して経路を確認しました。行ったのはレクストさんと同じ12月28日。平日のお昼です。吉祥寺はまったく始めて。高架橋の下の出口から出て、前の通りに沿って進みますが、目印らしい目印がないので、ちょっとわかりにくかったです。「メグ」のある小道に入る角にあるビルの名前が頼りなんですが、ビルの名前が大きな看板ででいる分けでもなく、最初はちょっと行きすぎてしまいました。戻って、その小道を進むんですが、これまた「メグ」がわかりにくい。こちらも大きな看板があるわけではないんですね。実をいうと私は「メグ」がなんとなく地下にあるというイメージを持ってました。だから、なんとなく1階から下に向かうような入り口を捜してたみたいです。本当は2階になんですね。小道の入り口に戻ってよくよく見たらわかりました。「あ、階段昇るんだ」と。

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2008年1月19日 (土)

システム変更の波が訪れる・・・・

さて、今私は正直大いに悩んでいます。レクストさんのDACを我が家のシステムに入れるのはどうかと。

これまでの通り、レクストでの試聴の感覚は、私の求めている音の方向性に非常に近いことを確かに感じます。だから、その意味で不満はありません。音的な点で気になるところと言えば、確かに私のイメージより少し線が細い。と言うよりは、私はもう少しい音が好き。それとちょっと音像が奥に行きすぎる。でも、そう思っていると、実は今の我が家の音にどんどん近づいてくるわけで、さてどうしたものか。我が家の音はどんなふうに変わるのか、変わらないのか。しかし、なんだかんだ悩んでも結局一番問題なのは、やはりフトコロ、サイフのの問題ですね。お金があれば、いくら買ってもいいわけですが、現実はシビアです。要は38万円で我が家の音はどう変わるのかという問題。ちょっと悩みどころです。

 我が家は「オーディオ革命」だと言いました。それは実は昨年中からすでに、システムの変更が進められているからなのです。昨年末は各社のAVアンプの完成が延び延びになっていたこと、さらに予定していた額よりかなり高額なラインナップ展開になっていたこともあって、ビジュアル系の充実を見送って、先にオーディオ系の充実をする方向に気持ちが切り替わっていたのです。大阪ハイエンドショウでの体験もやはり強い刺激になりました。

 大阪ハイエンドショウで体験したビシッと鮮烈さのある新鮮な音をもっと聴いていたい。そう思えば引っかかるのはやはりAVアンプをプリアンプとして使っている我が家の現状です。そこにはやはり限界があるだろう。きちんとしたオーディオ専用プリアンプでシンプルな構成を目指すのが王道ではないか。少なくとも大阪ハイエンドショウの体験に近づくには、このまではいけないのではないかという思いが頭をめぐりました。しかし、一方で左右の環境が違う我が家では、音響調整できるイコライザーも必需品。パイオニアの自動調整機能MCACCは本当に素晴らしいものだということも教わりました。しかし、オーディオの世界でイコライザーというと限られています。最も安心感があり、信頼がおけるのはアキュフェーズのDG-38。大阪ハイエンドショウでもJBLのDD66000を再生するのに非常に効果的に働いていました。これは1月にDG-48という新製品に入れ替わりますから、この時に買い換えで中古がたくさん出てくる可能性がある。なんなら将来性をかってDG-48にするのも悪くない。アキュフェーズなら長期的に使用することに何の心配もありません。

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2008年1月14日 (月)

レクストのDAC-NS1Sと、私の求める再生について

 ジャズで空間がよい、音色の多彩さがよいということを不思議に思われる人も多いかもしれません。そんな聴き方、音楽評はないだろうと。私も以前は分かりませんでした。強いリズム、強い音を求めてました。リズムは歯切れとパンチ、トランペットは天に駆け上がるような音の爽快感というようなものばかりを気にしてました。もちろん、それはジャズの魅力の大きな要素であって、必要不可欠なものなんですが、どうもそれだけではないなと、このところ思うようになっているのです。

 きっかけはサックスの音色。サックスはリードが木製で、その振動が音になります。あのきらびやかな胴体を見ると間違いやすいですが、サックスは木管楽器なんですね。フルートなどもそう。どうもうちの音はこの木管としての音色、もともとの音の太さや柔らかさ、その音色の微細な変化がちっともとらえられていないんじゃないかと思い始めたことでした。スピーカーの間隔を修正したり、部屋の音響を整えようとしたり、いろいろと試してみました。すると、少しずつ音の柔らかさ、弾力感が出てきました。さらに、濃淡や音色の変化も少しずつ出てくる。ソニー・ロリンズの「サキソフォン・コロッサス」にもいろんな響きが入っていることが最近になって分かるようになったのです。これまではロリンズのサックスの音ばかりを聴いていて、音が太いとか、強いとかに気をとられるあまり、その周囲に広い響きがあること、そこでロリンズのサックスが軽やかに歌っていることを知りませんでした。そのことに気がついてから、もっと空間や音色の変化を再生できるようにと思うようになったのです。昨年の1年はそうしたことへのチャレンジに明け暮れた1年でもありました。

 マイルスに話を戻すと、その結果この1年で最も魅力的に見えたアーティストはマイルスなんですね。私はジャズファンですが、マイルスが好きというわけではありませんでした。線が細くて、神経質な感じが私にはあまりあわなかった。音を小出しにしている感じで、もったいぶっているようでもある。力押しのジャズを求めていた耳には、そう聞こえていたわけです。しかし、響きや音色を聞き出すと、マイルスのミュートの魅力的な音色、強弱の微妙なバランス、優しくかつ鋭い響きなどが生き生きとしてきました。レクストさんで聴いた「カインド・オブ・ブルー」もまさにそうしたところが良く出ている。我が家がずっと悩んできたところをすぅーっと当たり前のように再生されていることに気がつきました。さらにリクエストして、当の「サキソフォン・コロッサス」をかけてもらいます。これもイメージ通り。最初のドラム、シンバルを強く聞こうと思うあまりにロリンズのサックスの音が一面的になって抑揚が見えなくなる。この超有名なディスクはこれまでずっと聴いてきました。ワンホーンカルテットで、比較的単純な分かりやすい録音です。だから、ずっとあの直接的な音でいいんだと単純に思っていました。それでいいのかと悩んだ1年だったのに、レクストさんではパッと当たり前にそういう音が出る。「ああ、そうなんだ。こういう音が入っているんだ。サキコロはやっぱりライブなんだ」と納得できる音が出ています。私は、これでいいんだと思うんですね。サキコロはライブなんです。ライブとスタジオ録音の違い。我が家でもようやくこの違いが分かるようになりました。レクストさんのD/Aコンバーターはこれをしっかり表現します。

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2008年1月10日 (木)

年末に、レクストのD/Aコンバータに出会った

「レクスト」さんは「音楽・道楽」でもよく登場するレゾナンスチップを開発したメーカーさんです。我が家はレゾンナスチップの中の「クライオ」という黒いチップを標準として、各機器の電源スイッチやスピーカーに貼ったりしていますし、銀色の「ムーン」、陶器製で限定発売された「スノウ」も電源のヒューズボックスに使わせてもらっています。他にも陶器製の「スクゥエア」はスーパーツィーターの台座となっていたりします。こうしていろいろ使っているんですが、こうしたものはオーディオアクセサリーと言っても、かなり小型。それ自体がものすごい変化をさせるというよりは、機器の働きを助けるというか、補助するような役割のものですね。そうした小さいアクセサリーで有名になった「レクスト」さんですが、ケーブルの開発から始まって、最近は「レクスト・プロ」を立ち上げて本格的なモニタースピーカーを作成したり、CDまで録音したりとどんどんと活動の範囲を広げているところでもあります。そして昨年はNS441Dなる技術を開発して手持ちのCDプレーヤーの調整をはじめたかと思ったら、とうとうD/Aコンバータまで作るようになってしまいました。最初に作られた1号機はネットでも話題というか、以前からレクストさんと親交の厚いマニアの方々が試聴して、あっという間に買われて無くなってしまいました。なので、話題になったのもつかの間で、現物が無くなってしまったわけです。その後、さらに開発を進めて今年後半に無事2号機が発売となったと思った矢先に、今度は付属の電源ケーブルやバランス出力の音の調整をしたとのことで、はや3号機が登場しているというめまぐるしい活躍をしておられます。その都度ネットでも取り上げられて、いろいろな話が聞かれるのですが、「ああ、聴きたい」と思ってもなかなか聴く機会というものがありません。年末に「イケオン」さんでイベントが行われたらしいのですが、おそらく一般のお店では試聴することもまず無理と考えてよいと思います。レクストさんは毎週金曜日に独自の試聴イベントを行っているので、そこで聴くしかチャンスはありません。

 で、やっぱりぜひ聴きたい。今年はCD回帰というか、SACDを再生できる機器メーカーが非常に限られた現状に、製品開発が伸び悩んでいることを反映しているのか、CD専用DACというものが何機種か登場しました。それぞれに、それぞれ独自アプローチを行っていて、特徴があるようですが、このレクストさんのDACもその一つ。NS441Dの内容は分かりませんが、ネット上の評価はなかなか高いようです。

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2008年1月 4日 (金)

菅原正二さんの「サウンド オブ ジャズ」

 今年一番最初の記事は、岩手県一関市にあるジャズ喫茶「ベイシー」の店主菅原正二さんの「サウンド オブ ジャズ」について書こうと決めていました。この本はもともとは「ジャス喫茶「ベイシー」の選択 酒とジムランの日々」として出版されたものの文庫化です。と言うより、「ステレオサウンド」誌に連載されている菅原さんのエッセイを収録したものという方が分かりやすいと思います。私は現在その「ステレオサウンド」誌が大好きで、毎号購入していることもあって、文庫と言っても、あらためて買うつもりはもともとありませんでした。だから、実際の発売は去年の初めでしたが、私が買ったのは11月に入ってからでした。そして、一度読み始めたら止まらなくなってしまいました。
 オーディオという辺境の趣味は分かってもらえるようで、実はなかなか分かってもらえません。まあ、何でも趣味の世界は没頭している当人しかその楽しさはわからないのかもしれませんが、この本を読んでいると素直に、ああここにわかる人がいる、大先輩がいると思えるのです。

 例えば、「ベイシー」で最初のスピーカーを自作するくだりがまず楽しい。部屋の柱を切ってエンクロージャーの支えにしたり、布団を吸音材にしてみたりと、それは破天荒なのだが、「スピーカーの気持ちになって考える」という菅原さんのポリシーはまさにオーディオマニアの心を揺さぶる。「スピーカーの気持ち」を本気で考える人はそんなことまでできるのかっとまず圧倒されてしまう。ひたすら音にのめり込む菅原さんの姿も尊敬に値する。ある日一瞬浮かび上がったコルトレーンの姿とはどんなものだっただろうと想像する。レコードプレーヤーのオイルに悩み、スピーカーケーブルのわずかな長さに音の違いを感じる。激しい音圧の中にさっと飛び込んで音のバランスを把握する。どれもこれも、オーディオマニアならやってそうな出来事だが、実際にそこまで追求する人がいるのかということに感動してしまう。私達もいくつかは経験し、チャレンジし、挫折しているが、菅原さんは全てやり尽くしているかのよう。それが菅原さんの日々の中ににじんでいる。だから、きっとこの方の音はすごいはずだと納得できる。もちろん、マニアの音には好き嫌いがあるわけで、万人が納得できる音があろうはずもない。そうではなくて、菅原さんの熱意のこもった、菅原さんらしい音なんだろうなぁと納得できる。オーディオはそれでいいんじゃないかと思う。
 私も以前はニュートラルな音を目指していた。万能な音。原音に忠実であればどんな音楽も再生できるはずと思う。しかし、これは正しそうで正しくない。万人の音は、結局自分の好きな音、自分がひたりきれる音ではない。自分がひたれない音、感動しない音は楽しくない。そんな単純なことに気がつくのにだいぶかかった。もちろん、バランスは大事。個性と自分勝手はまた違う。結局、オーディオの世界はまだ未熟なもので、正しい音というのはたくさんあるのだ。これまで各メーカーの音をいろいろ聞いて、どれが正しいのか、ニュートラルなのかと考えていた自分がバカだったと気がついた。どのメーカーの人もみんな自分の正しい音を目指しているし、それに間違いはないのだ。それでもみんな個性がある。というか、個性ができる。それを買い、使う私達にも好き嫌いがある。それを否定してもはじまらない。結局自分はどんな音がうれしいんだろうと、自分に素直になれることが大事なんだと気がついた。菅原さんはまさに最初からそういう人だ。だから、エンクロージャーの中に布団があってもいいのだ。プレーヤーはケースのない裸のままでもかまわないし、ケーブルもメーカー品なんかでなくもいい。しかし、レコード針は自分の気に入った音が出るものを見つけるまでいくつでも取り替え続けるし、スピーカーのほんのわずかなズレも気に入らない。自分の思う音に正直なのだ。そこに自分のコルトレーンがいる。自分のベイシーが歌う。そうしたひたむきな人の音が悪かろうはずがないことを、私達は知っているのだ。

 オーディオの話しも楽しいが、多くの人の出会いの話しもまた魅力的だ。オーディオ評論家の菅野沖彦先生がベイシーを訪れたときの話し。岩崎千明さんの豪快な個性。エルビン・ジョーンズの繊細かつ楽しい人柄。そうした出会いもまたオーディオの世界な気がする。オーディオは本来孤独な趣味だけれど、ネットの世界が広がって、多くの人の交流や世界の広がりを感じることができるようなった。楽しみが共有でき、仲間がいることが実感できる。この本にはそうしたたくさんの出会いもまた詰まっている。

 「今は先見の明がある人は多いが、あきらめきれぬ人は希になった」と石山修武さんの言葉(「室内」1990年3月号 ”現代の職人”)を借りて、菅野さんは語る。僕はこの言葉が好きだ。「あきらめきれぬ人」。趣味の世界でも、仕事の世界でも、ものわかりがよくなったのでは何かが終わってしまう。結局こだわりのある人は「あきらめきれぬ人」なのだ。もう一つ、もう少しと思っている人が前に進む。泥臭くて、偏屈で、頭が固い。そういう生き方をしたいと思う。最近周りを見てもそういう人が少なくなった。若い人も、実はみんな利口になった。生きることや仕事のやり方が上手だ。器用でうまい。物事もよく知っている。でも、みんなサラサラしている。それがどうも気に入らない。オーディオもそうだ。どのシステムも平均点は高い。どんな製品でも聴けないような音はなくなった。ノイズだらけの製品なんてひとつもない。だからこそ、最近は高級機にはちゃんと個性があった方がいいと思うようになった。しっかりとした自分の音、信念があった方が音はよい。そうした製品が奏でる音楽は何かしら心に触れるものがある。
 この小さな文庫本はそんなことを教えてくれる。「ステレオサウンド」を読んでいる人はすでに一度は読んだことがあるものばかりかもしれない。最近のエッセイはちょっと理屈っぽくなってきて、私には時に読み切れないものもあるけれど、この頃の文章は心地よい。オーディオっていいなぁ、ジャズって熱いなぁと思える。オーディオの世界で暮らす人には、ぜひ、読んでもらいたいと思った。

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2007年12月30日 (日)

今年の我が家のナンバーワンディスクは・・・ 音楽編

 年末年始の「今年を振り返るシリーズ」ですが、たぶん今年の更新はこれが最後でしょうね。ということで、今年我が家でよく聴いたディスク、よく見たディスクをご紹介したいと思います。

 なんて、思ったんですが実はよく聴いたディスクをいろいろ考えると去年ほどパッと思いつくものがないんです。確かに今年はよく聴きました。いいディスクもたくさんありました。今年は話題の高音質ディスクと言われるものをたくさん聴きました。だから、当然どれも満足度は高かった。しかし、では「これぞっ」というディスクを上げるとなるとなかなか上がらない。我が家は基本的に1ヶ月でローテーション交代となりますが、お気に入りディスクはこのローテーションを超えて、試聴コーナーに残り続けるのですが、今年はそうしたディスクがあまりなかったと思います。むしろ、いろんなディスクを次々に聴きいたという1年だったかもしれません。ということで、今年はちょっといつもと違うディスクたちを紹介したいと思います。

 その変わったディスクとなると、まず今年の前半によく聴いたのはベースが特徴的な「14 YearsAfter」。広島のASCというグループが独自に作ったディスクなんですが、小さな空間にしっかりとしたベースがドシッと座っていて、ベースの楽しさが満喫できます。ジャズ喫茶の店内での録音ですから、ときおり会場のいろいろな音がひろわれているのもライブの雰囲気があって楽しい。

 有山麻衣子さんのディスクも一時期よく聴きました。クラシックの歌い方などはよく分かりませんが、素直に透き通る歌声が、ホールの響きの中で上手くとらえられていて気持ちよかった。「14 YearsAfter」が直接音中心だったのに対して、こちらはまた別な魅力がありました。

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2007年12月26日 (水)

今年を振り返れば・・・ その2 センタースピーカーにこだわる

 PS3の導入はやがて来るハイビジョン環境、次世代サラウンド環境への布石に他なりません。年末には一気に我が家のシステムを入れ替える。そのために費用の方も少しずつ貯めて準備してきたつもりです。そうなると今年はあまり大きな買い物はできません。特に現在使用している機器は手をつける時期ではないわけです。しかし、一方では打てば響くPS3のおかげでさまざまな刺激を受けましたから、他にもなにか対策できるものはないかと探し回る1年でもありました。

 我が家でいつも気になっているのはセンタースピーカー。「音楽・道楽」を長くご覧の方は、まだ悩んでいたのかとビックリされているかもしれません。ええ、悩んでいるんです、相も変わらず。Blu-rayになってより真剣に、より集中して映画を楽しむことも増えました。それだけの画力、音力を持っているのがBlu-ray。そうするともっと欲が出てくる。最近どんどんセンタースピーカーの役割は重要になってきていて、下手をすると映画もほぼセンターを中心に展開するという作品もよく見かけるようになりました。そうすると私の希望としてはもっと深みのある、しっかりとした音で聞きたいと思うようになりました。特にセリフの肉厚感というか、ふくよかさがもっとあっても良い。我が家のモニターオーディオ GoldenReferenceCenterはどちらかというと明朗快活、分解能も良くしっかりと音を出す優等生タイプ。そこにもう少しの翳りというか、陰影がほしくなりました。

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2007年12月23日 (日)

今年を振り返れば・・・ その1 PS3でBlu-ray

 今年を振り返れば、まずPS3を導入してBlu-rayデビューを果たしたのが、前半の最も大きな変化でした。我が家はいまだにハイビジョン環境ではないんですが、やはりBlu-rayのパワーはすごかった。少しずつ、ソフトの方も増えていますが、Blu-rayの画質に目が慣れてくると、DVDのザラザラ加減やギザギザ加減がどうも気になってくるというのが、最近の正直なところです。我が家では「Mi:3」の緊迫感ある映像と音の迫力から始まったBlu-rayですが、「イノセンス」「パイレーツ・オブ・カリビアン」「X-MAN final」「007 カジノロワイヤル」「鉄コン筋クリート」と画質、音質共に魅力溢れる作品も続きました。最近ではこうした高画質の方が当たり前で、DVDには不満ばかりが出てくるのも人間の悲しさですかねぇ。

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2007年12月 6日 (木)

デノンのAH-C700にしてみました

 前置きが長くなりましたが、たまたまデノンのAH-C700がオークションに登場。

ネットで調べた価格としては1万2千円くらいが販売価格の相場のようでした。オークションでは8000円程度ですね。オーディオテクニカのATH-CK9はもう少し高くて、オークションでも一万円くらい。ER-6はオークションではなかなか見つからなくて、ネット相場も12000円くらいでした。日常使うものなので、あまり待っていてもしょうがないし、こうしたものも何かの縁ということで、オークションで見つけたデノンのAH-C700を落札しました。

 AH-C700は耳栓タイプのカナル式といわれる形式ですが、耳の外側に来る方にも円錐形に長く飛び出ているのが特徴でしょうか。円錐形の頂点は穴が空いていて、ここから空気が少し抜ける形になっています。これをアコースティックオプティマイザー構造とかいって、音の出方のバ