2008年5月 5日 (月)

AVP2に愛はあるのか

「エイリアンVSプレデター」の1、2を続けてみました。

実は「エイリアン」シリーズが大好きなんです。ベストはもちろん「1」なんですが、

最初は存在すらもよくわからなかったエイリアンも、「2」以降は隠れているのか、隠れていないのかよくわからないくらい大暴れして、どんどんアクション性が強くなりますよね。

 で、好き嫌いも分かれるんですが、それぞれの作品に個性があって、どの監督たちもみな「エイリアン」という存在が好きなんだろうなぁ、自分のエイリアンを表現したいんだろうなぁと思えるんです。そう思えば、「エイリアンシリーズ」は、シリーズ作品というよりは、みんな「エイリアン」を取り上げたオマージュ作品なんですよね。

そこがまたエイリアンシリーズのおもしろさかと思うのです。

それがこの「エイリアンVSプレデター」はどうも「プレデター」の方に肩入れしているんですよね。エイリアンは宇宙最悪のトカゲで、みんなの嫌われ者だと。

その設定がどこまで好きになれるかが、こちらのシリーズを好きになれるかどうかの鍵になる気がします。逆にいえば「プレデター」が好きになれるかどうか。

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2008年4月27日 (日)

いきものがかり 「ライフアルバム」

 たぶん、音楽が好きだという人には、好きな音色があるんだと思います。どうしてそういう音色が生まれるのかはよくわからないけれど、私は生まれてこれまでの経験と同時に、それぞれの脳が求める心地よい音色というのが存在しているのではないかと思うのです。その音色がうまく響くと、脳の中に心地よさを感じさせる物質を一気に噴出させて、ステレオの前から動けなくなる。

 私には好きな声というのがあります。これはもうかなり明確で、自分でもよくわかります。わかるといっても、最初から知っていたのではなくて、たくさんの音楽を聴いているうちに、いつの間にか気がつくと同じような声の人のCDがたくさんあるということに気づくわけです。あ、この声はあの人に似ているなぁ、なんて思っていると、そういうCDばかりが実はたくさんあるわけです。楽器でもたぶんそうで、ジャズでも、クラシックでもその音色があるだけで、何となくうれしくなっているんだと思います。

 「声」についていうと、私がもっとも好き声(これは歌声に限るわけですが)はかつては「赤い鳥」から「ハイファイセット」で活躍し、今はソロシンガーとして歌っている山本潤子さんの声。山本潤子さんの優しく伸びていく高域の歌声が大好きなんです。でも、世間はあまりそうではないらしくて、最近は活動もめっきり減ってきました。代わりに、このところお気に入りなのはParis matchのミズノマリさんの声。この2人の声は私の中では本当によく似ていて、とっても気持ちいいんです。この2人は力を入れているようで、どこか肩の力が抜けている大人の声です。

 で、それとは逆に思いっきり歌うことの気持ちよさというのもありまして、最近とっても気持ちいい、大好きだなぁと思うのが「いきものがかり」の吉岡聖恵さんの声。先の2人が透明で繊細だとすれば、吉岡さんの声はちょっとかすれ気味で、歌い方も前に、前に出る歌い方。元気さと精一杯の情熱を声に乗せるタイプ。上手か下手かといえば、ちょっと通り一辺倒に聞こえなくもないけれど、技術をどうこういうのがバカらしいくらいに、この声は脳に響く。元気で明るいだけでなく、その声の奥に切ないような響きがあるんですよね。本当の吉岡さんの人生はそんなに切なくないのかもしれないけれど、そう感じさせる声を持っているのは確かで、だから、この声を聞いてるといつも何となく目元が熱くなる。

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2008年3月 7日 (金)

クラシックがやってきた

 去年は「のだめカンタービレ!」というドラマがヒットしまして、今年も年始特番ということでスペシャル番組の放送をしていましたけど、何につけ影響されやすい私はご多分に漏れず、にわかクラシックファンの仲間入りをしてしまいました。といっても、まだまだ本当にちょっとずつ聴く機会が増えてきたというレベルなんですけど、確実に我が家のディスクにクラシックが増えていることに違いはありません。

 もともと私はオーケストラの「大げささ」が嫌いだったし、クラシックなんて、なんか静かで眠くなるだけの音楽だと思ってました。ジャズのノリ、スゥイング感もないし、演奏が堅苦しくてちっとも楽しそうじゃない。正装しないと聴けないような音楽はどうも肌に合わない。そういう感覚は今でもありますし、やはりその楽しさ、おもしろさがわからないところもたくさんあるんですが、一方で聴いて楽しい曲もあるということもわかってきたんです。「のだめ」の刺激を受けて、と書きましたが、実際にはオーディオ派の私ですからイベントなどでかけられるクラシック系のチェックディスクがそもそものスタートではあります。以前から少しはクラシックも持っていた方が良いなと思いつつ、買う段になれば、やはり日頃聴くジャズ優先になってしまうのが人情ですよねぇ。チェックディスクだと思って買っても、結局「チェックのためだけのディスク」はすぐに聴かなくなるんです。これも私の性格なんでしょうけど、これまでの経験からしてみんなそうです。「音の良いディスク」として買ったものはたくさんあるんですが、聴いて楽しいと思わないものは聴かない。すると、ちゃんと聴き込んでいないので結局よくわからないという、宝の持ち腐れ状態になってしまうんです。そんなこともあってクラシックのディスクもそろえようかなと思いつつ、手を出してこなかったという経過があります。そんなこんなで近づきそうで、近づいてこなかったクラシックなんですが、ちょっとずつ聴き始めたのが去年からの我が家の音楽状況なのでした。

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2008年3月 1日 (土)

他にも昨年、高音質で印象に残ったディスクを上げてみると

 ソフトについては先日からちょっと変わり種をいくつか紹介したので、もうちょっと他のものも上げてみることにしました。まず、変わり種シリーズではないんですが、音質の良さと楽しさでは「BIG Band Stage」はとてもきれいな録音になっています。今珍しくなってきたDVD-AudioとCDの2枚組セットというものなんですが、スカッとした音場にちりばめられる音、音、音という感じでマルチチャンネルで聴くと本当に楽しい。マルチで聴く音場感の豊かさというのはぜひ多くの人に体験して欲しいと思うんですが、このディスクもよくできています。このディスクはスタジオで作り込んであるので、各楽器の音がとってもきれいに撮れているのが特徴です。ビッグバンドの楽器がひとつひとつ立っていて、かつバランスよくミックスされている。これはオーディオならではの快感ですね。本当のステージだとこれほど楽器の音が細かく聞き取れるようなことはありません。演奏も明るくて、エネルギーがあって、さわやかで、ジャズっぽい暗さが幾分ないのは好みの分かれるところですが、MALTAさんをフューチャーしているので、「らしい演奏」なのではないかと思いますね。

 

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2008年2月24日 (日)

オリジナルvs新版 「犬神家の一族」

以前から書こうと思いつつ、書き伸ばしていた「犬神家の一族」。

「オリジナルvs新版」とすれば、オリジナル版が優れていたことには異論はないと思います。そのインパクト、斬新さ、役者の存在感、物語の完成度、どれをとっても素晴らしく、次々に新作がリリースされたことにも、その評価がいかに高かったかが現れていますね。

一方遺作となった新版「犬神家の一族」は制作当時こそ富司純子さんや松嶋奈々子さんを起用して話題になりましたが、映画の評価としてはパッとしませんでした。何せ映画ファンなら誰もが一度は見たはずのオリジナル版とそっくりな脚本、演出、カメラ割りですから、「あの新しさ」がどこにもない。そもそもがミステリーですから、見る方はネタも結末もすべてわかっている。そうなれば見る方は誰もが評論家モードに入ります。オリジナルと何が違うのか、どこに「新版」の意味があるのか。でも、それがなかなか見えてこないというか、本当にない。目立つの金田一耕助の石坂浩二さんのシワばかり。それでやっぱりみんなガッカリしました。

新しいもの好きな市川崑監督がなぜ、そのままリメイクしたのか。市川崑監督のニュースを聞いて、私も金田一耕助の一連のシリーズ再び見ることにしました。

    

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2008年2月18日 (月)

あの人、まるで天から来た人のようだな 市川崑監督と金田一耕助

 今週、日本映画を代表する市川崑監督が亡くなられました。市川崑監督にはいろんな作品があって、いろんなジャンル、いろんな主題にチャレンジされてきた監督だと思います。映像の見せ方がいつも斬新で、新しい切り口の表現をずっと探しておられた気がします。それをうまく支えていたのが脚本のうまさ、すばらしさ。新しさを単に興味本位な形で終わらせずに、作品の中にしっかりと溶け込ませるうまさ。作品として本当に素晴らしい。

 この週末は市川崑監督の追悼の意味を込めて、石坂浩二さん主演の金田一耕助シリーズを見て過ごしました。市川崑監督の遺作となったのは「犬神家の一族」のリメイクとなったわけですが、もとは1976年の作品でした。当時小学生の私には池から両足が突き出た映像が衝撃的で、恐いというよりは今まで見たことのない世界に唖然とした感じでしたね。誰もがそうだったと思います。あの頃の僕たちはプールでいかにうまく逆立ちをするか必死でした (゜゜;)\(--;)ソッチカイッ。首が飛んだり、白いマスクの怪人が出てきたりするのに、出てくる探偵は着物姿でフケだらけて、登場する誰よりも冴えない風体。どこかとぼけていて、ふざけているようなのに、ときどきすもの凄く鋭いことを言って、謎を解いていく。小学生の私は「刑事コロンボ」と「金田一耕助」が大好きでした。

 

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2008年2月15日 (金)

大人買いしてしまった SHM-CD

 藤田恵美さんの「chamomile・Best・Audio」を聴いて、いわゆる高音質ディスクとの違いついて触れました。では、一方の「いわゆる高音質ディスク」というのはどうなのかということも考えますよね。いやいや、実はこちらも紹介せねばと思いつつも、そのままになっていたので話題にしようと思います。去年もちょっと触れましたし、最近は雑誌などでも紹介されているSHM-CDというやつです。Super High Material-CDというよくわからない名称なんですが、要はCDの材料として使われているポリカーボネートを、より品質のよい材料を使って作り直しましたよというものです。品質を上げるというと強化ガラスを使ったCDという20万円もする特殊なものもありますけど、こちらはそこまでは行かない。同じポリカーボネートなんだけど、液晶などにも使われるより透明度が高い材質のものを使ったというものです。まあ、新しいといえば新しいけど、中途半端といえば中途半端な選択ですね。その代わり価格は2800円で通常の国内発売ディスクとあまり変わらない値段を実現してはいます。また、おもしろいのは高音質を目指したのに、録音方法がSACDのDSD形式ではなく通常のCD形式を選んでいるということ。その代わりオリジナルのマスーター音源を使って、できるだけ操作を加えず、そのままの音を収録しようとしたと解説されています。そういうことで何か異様に中途半端な存在のディスクに思えるんですが、往年の名盤と言われるものから12月にジャズ系20タイトル、クラシック系20タイトルで発売が開始されました。その後、ジャズ系に関してはブルーノートレーベルの録音で有名なルディー・ヴァン・ゲルダーが録音した名盤から3月まで各月10タイトルずつが発売されていきます。ジャズ系はトータル50タイトルになりますね。他にもロック系の名盤20タイトルも発売されました。いずれも数量限定発売とのことです。詳しいタイトルはHPで確認してください。

 前置きが長くなりました。私が最初に聴いたのは東京に出かけたときのイベントで紹介されたジョン・コルトレーンとジョニー・ハートマンのディスクでした。うちにも一枚ありますが、SHM-CDの音はしっかりとした輪郭と同時に声のニュアンスや細かい音の情報量が明らかに違うと感じました。え、このディスクにこんなにいっぱい音が入っていたのかと思ったのです。それで12月の発売時にも何枚か注文しました。それも聴いてみるとやっぱり違う。同じように音の輪郭がビシッと立っていて、くっきりしているので、透明度がより高くなった感じを受けます。分解能が高く、あきらかに音数が多い。我が家にも同じディスクがありますが、どれを聴いても、素直にこんなに違うのかと感心するばかりです。それでそのまま調子に乗って大人買いを決行するにいたってしまいました。それほどちょっとうれしくなってしまったのですよ、本当にsign03

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2008年1月31日 (木)

話題の「chamomile・Best・Audio」を聴きました

 

「とくダネ!」で、司会の小倉さんが「音がいいッ」と連呼したことで、一気に広まったCDなんですが、PS3に関心のある人はかないまるさんのHPで先に知っていた方もおられるでしょう。私も気にしていたんですが、小倉さんのおかげというか、あまりにヒットしてしまったので、初回販売時には購入できず、ちょっと遅れて購入できました。小倉さんがオーディオマニアなのは有名なことなんですが、その方が「音がいいッ」と連呼するディスクとはどんなものか。かないまるさんが作るディスクとはどんなものか。興味がありますよねぇ。ということでいろんな方がこのディスクは購入されたのではないかと思います。さて、皆さんの感想はいかがだったでしょうか。

 なぜ、こんな書き方をしたかというと・・・。このディスクの評価、もちろん「音楽・道楽」ですから、高音質ディスクとしての評価になるわけですが、さぁ、このディスクはいったいどう受け止められたんだろうかと、最初に聴いた瞬間に思ったからです。このディスクはあきらかにいわゆる高音質ディスクと聞こえ方が違う。「うわー、やられたなぁー」と思いました。「そうか、こうきたのか」と。

 いわゆる高音質ディスクでは、まずボーカルのクッキリさ、はっきりさが喜ばれます。さらに演奏される楽器の分解能だとか、リズムを刻むベースやドラムの低域の強さとか、ホーン楽器の鋭く伸びる高域の感じとか、あるい高域に華やかに抜けていく歌い手の声が目立つものです。そうしたものが鮮明であればあるほど、高音質とされる。しかし、このディスクにはそのどれもがない。藤田恵美さんのボーカルはセンターで主役をとっているものの、他の楽器たちはどちらかというと後ろに引っ込んでいて、「伴奏」に徹している。決して前に出てこず、目立つことがない。低音の強い楽器も、高音の伸びる楽器も出てこない。分解能が優れて目に見える感じもない。藤田恵美さんのボーカルも華やかさや輝きのあるクッキリさとは全く違う。落ち着いた声で、高域に伸びきるタイプの歌手ではない。だから、これは今まで聞き慣れた高音質系ディスクとはあきらかに違う。「違う」というよりは、ものすごく普通のディスクに聞こえるんじゃないかなぁ。もちろん、J-POPの下手なディスクよりはよっぽどいいけど、はてさて、何が驚くほどのことがあるのかと。いかがでしたか。小倉さんが「音がいいッ」て叫んだディスクの音は。小倉さんが大げさな分だけ、「え、こんなものか」と思われたのではないかと思ったりするのですよ。

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2007年12月30日 (日)

今年の我が家のナンバーワンディスクは・・・ 映像編

 映像の方も今年は盛りだくさんでした。Blu-rayの登場も話題。我が家も今年は買うのはBlu-rayばかり。DVDで買ったのはBlu-rayでは出ないと分かったものだけという具合。それで今年購入したBlu-rayディスクも20枚を超えました。特に後半は話題のボックスセットも目白押し。ということで、映像のナンバーワンを上げるとすれば、こちらも文句なしで「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」。今やストーリーを説明する必要もありませんね。クラーケンに飲み込まれたジャック・スパロウ船長を助けるために、世界の果てに向かうエリザベスとウィリアム。世界を覆い尽くそうとする東インド会社の脅威。追い詰められ集まる海賊たち。そこで繰り広げられる取引に次ぐ取引き。裏切り裏切られの複雑な人間関係の中、とうとう海賊たちと英国海軍による嵐の中の大海戦が始まる。もう全編が飛んで、はじけて、走りっぱなし怒濤の169分。全てがてんこ盛りで、何を考える間もなく、圧倒されるままに終わるという素晴らしい体験ができました。本当にこれはすごい。やっぱりBlu-rayの華やかな映像と派手なサラウンドを体験しなければもったいない。それにはこれ以上ふさわしいディスクはないでしょう。映像はさすがに最新映画だけあって緻密で立体感のある画像。時にCGがCGっぽく見えたりするのは、もう全てCGですから仕方がないところですが、まあ、何を見てもよくここまで作り込んだなぁと思うシーンばかりですね。音の方も盛大。細かいところでは風と波の音がいつもあるのですが、世界の果てのシーンでは一転して静寂の中。ラストの嵐のシーンは飲み込まれるんじゃないかというほどすさまじさ。

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今年の我が家のナンバーワンディスクは・・・ 音楽編

 年末年始の「今年を振り返るシリーズ」ですが、たぶん今年の更新はこれが最後でしょうね。ということで、今年我が家でよく聴いたディスク、よく見たディスクをご紹介したいと思います。

 なんて、思ったんですが実はよく聴いたディスクをいろいろ考えると去年ほどパッと思いつくものがないんです。確かに今年はよく聴きました。いいディスクもたくさんありました。今年は話題の高音質ディスクと言われるものをたくさん聴きました。だから、当然どれも満足度は高かった。しかし、では「これぞっ」というディスクを上げるとなるとなかなか上がらない。我が家は基本的に1ヶ月でローテーション交代となりますが、お気に入りディスクはこのローテーションを超えて、試聴コーナーに残り続けるのですが、今年はそうしたディスクがあまりなかったと思います。むしろ、いろんなディスクを次々に聴きいたという1年だったかもしれません。ということで、今年はちょっといつもと違うディスクたちを紹介したいと思います。

 その変わったディスクとなると、まず今年の前半によく聴いたのはベースが特徴的な「14 YearsAfter」。広島のASCというグループが独自に作ったディスクなんですが、小さな空間にしっかりとしたベースがドシッと座っていて、ベースの楽しさが満喫できます。ジャズ喫茶の店内での録音ですから、ときおり会場のいろいろな音がひろわれているのもライブの雰囲気があって楽しい。

 有山麻衣子さんのディスクも一時期よく聴きました。クラシックの歌い方などはよく分かりませんが、素直に透き通る歌声が、ホールの響きの中で上手くとらえられていて気持ちよかった。「14 YearsAfter」が直接音中心だったのに対して、こちらはまた別な魅力がありました。

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2007年12月 9日 (日)

どろろ

 手塚治虫さんの名作マンガを実写かしたのがこの「どろろ」ですね。配役には今人気絶頂かつ交際が噂されている妻夫木君と柴崎さんを組み合わせて、話題性も抜群。当然お金もかかっていますねぇ。

 画質は全体にカラッとした画調で、乾いたテイスト。銀残しのフィルムで、意識して色彩感を抑えているのが分かります。舞台は貧困と飢えに苦しむささくれた世界ですから、それはよく現れていますね。ロケの舞台がオーストラリアということですが、オーストラリアの乾いた感じとその他の撮影との整合性を合わせるのにも役立っているのかもしれません。音の方もどちらかというと細かい音や緻密さで効かせるのではなくて、鋭い力強いはっきりとした音で作られている感じがしました。SFXを駆使していることも話題の一つですが、強い音でアクション性を際だたせているようです。映像は3~7Mbps、音のは方はDTSで1.5Mbpsの転送レートでした。

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2007年11月29日 (木)

大阪ハイエンドショウ 2007 大場商事のイベントに魅了される

 大場商事といえば、これまた超ハイエンドの数々を輸入している代理店。通常のデモ会場はいつも満員。といって、どの製品も私の手の届くようなものでなし。夢のまた夢の世界ですから、足も遠のいて、とうとう最後のイベント企画でようやく音を聞くことになりました。

 このイベント企画は傳さんが機器の構成をされたそうですが、イベントですから、それぞれが自慢の一品を選んでいることに代わりはありません。では、そのビックリする構成はというと、まずはプレーヤーにはデジタルの王様dcsから最新のScarlatti Transport、Scarlatti DAC、Scarlatti Clockのセット。Scarlatti TransportはエソテリックからVRDS-Neoを外部供給された初めての製品ということで話題です。ちなみに、これだけで9百万円をこえるというとんでもなさ。

 プリはNagraのPL-Lという管球式のものを使います。管球管を使っているといっても本体はものすごく小さくてビックリするんですが、メカメカしいフェイスも個性的で、機械好きにはたまらないデザインであることに違いないと思います。このプリはおもしろいことに信号回路の入力から出力が一方通個で、向かって左から入力して、右から出力するという変わり者です。本体は小さいんですが、ケーブルのプラグが左右に飛び出す形なんですね。価格は120万。

 パワーアンプは銀色に輝くJeff RowlandのModel312。Nagraとは対照的にものすごく巨大で真四角なボックスがデンとあります。見るからに邪魔で、家庭ではケンカの元になること間違い無しなんですが、銀色に輝くフェイスでほんの少しだけ救われています。少なくとも部屋に機械が置いてあるという雰囲気が和らぎます。これは1000W出力だそうですが、最近話題のデジタルアンプなんだそうです。ステレオアンプなのが救いですが、価格は250万くらい。

 最後のスピーカーはAvalonで、こちらは今回Indraでした。Avalonの中では比較的購入しやすい価格で、ペアで300万。見た目は見るからにAvalonだし、最上級ではないにしても、普通なら全く不満のないスピーカーですね。ちなみに、ケーブルはカルダスでしたね。

 さて、この組み合わせなのですが、どのような音になると想像できますか。

  

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2007年11月26日 (月)

大阪ハイエンドショウ 2007 ティール CS3.7 これは地球製なんだろうか

 去年はプロトタイプということで発表されたティールのCS3.7ですが、今年もまだ完成とは言えないのか、微妙な立ち位置なようで。。。ほぼ完成品ということでした。こちら進行が傳先生です。私はちょっと遅れてブースに入ったので、今回は立ち聴き。位置も悪かったので、音を云々と言える状況ではなかったということを最初にお断りしておきます。

 ということで、外見の感想からですが、去年とはデザインは全く同じ。しかし、どうしてこの鍋ぶたのようなデザインがよいのかが、正直よくわからない。どうも私には近未来のセンスがないようで、このスピーカーを部屋に置いて音楽を楽しむにはかなり抵抗感がありますねぇ。最新の技術なんでしょうが。リビングに置くよりもむしろ本格的なオーディオルームにおいて、その個性を積極的に生かす方がよいんでしょうねぇ。音の方は他のサイトとは評価が分かれるようで、私としてはまだこの新しいユニットの高域をどう扱えばいいのか、ティールもよくわかっていないのではないかとちょっと思ってしまいました。このスピーカーも音のつながりでいうと、モニターオーディオMAGICOエラックと同じように非常につながりはよくて、目指すところは同じなのではないかと思いましたが、この順で、エラックよりもさらに高域にエネルギーがよっていると思います。このため結果としては、もっともスピーカーらしいスピーカーになってしまいました。音は繊細系で分解はよいし音もたくさんあるし、たぶんユニットが相当軽いんじゃないかと思うような反応の良さがあるんですが、ちょっと音に座りというか、落ち着きがない。確かに、音そのものの質感はエラックよりは上品で、決して悪い音ではないんですが、何かが足りない。よく言えばとてもゴージャスな音で、華やか、きらびやか。天井でミラーボールが回っている感じ。これが下品なうるさいスピーカーならキャバレーになるんですが、さすがにそうしたところはなくて、むしろ上品な質感でそう聞こえることがおもしろい。私は、NHKの紅白歌合戦か、なんとか歌謡ショーのステージを思い浮かべてしまいました。決してジャズクラブではない。こちらも密閉型のエンクロージャーですが、MAGICOに比べるとあきらかにガチガチに固めてあるので、響く感じはないです。低域はもうちょっと量感を出してもいいんじゃないかと思いますね。

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2007年11月14日 (水)

大阪ハイエンドショウ2007 エリプサ 「楕円形」という名前 その2

Photo  初日はもうひとつ印象に残らなかったソナスファーベルのエリプサですが、このスピーカーをどう鳴らすかというのはいろいろ考えてしまいますね。初日のイベントでは組合せも傳先生が考えたそうですが、柔らかく美しい音のするエリプサですから、これを管球アンプで鳴らしたいと考えるのはとても自然な発想だと思うのですが、今度はその柔らかさに溺れて、締まりがなくなる。傳先生もそういうことをやはり考えるそうです。傳先生といえば、美しく繊細で、かつ分解能のすぐれた透明感溢れる音を聴かれているというようなイメージがありますし、柔らかすぎる音を好まないのはそうだろうと思います。しかし、これが柳沢功力先生だったらどうかというのも興味のあるところ。大阪ハイエンドショウでは柳沢先生の企画ももちろんありました。柳沢先生がエリプサのために選んだのはクレルのエボリューションでした。プレーヤーはアキュフェーズのDP-700。柳沢先生もやはりどこかで締めるところがないと、このスピーカーの良さがかえって薄らいでしまうと考えているのでないかと思います。

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2007年11月10日 (土)

大阪ハイエンドショウ2007 ATC 100SLPT その1

100slpt  そして、次に接続されたのがATC100SLPTです。試聴の組合せはワディアとクレル。最初に登場するのは傳先生が紹介された松本俊明さんというピアニストのディスクです。今回私は傳先生のデモに何度も行くことになったのですが、必ずといっていいほどかけられたディスクの1枚。松本さんは現在アメリカで活躍中とのことですが、ピアノがベーゼンドルファーを使っているとのことです。私はクラシックにまったくうといのでよく知らないのですが、一般のピアノに比べて1オクターブ分低域に伸びているピアノだそうで、大きさも2メートル90センチと大型になるそうです。その分だけ低域の響きがましますから、音は深くなるが、高域の音を強く弾かないと低域に負けてしまう難しさがあるらしいです。曲はオリジナルとのことですが、試聴は1曲目の京都をイメージした曲だとか。とにかく、このディスクがかけられた瞬間、その音の深さ、濃さにビックリしました。もちろん、ディスクの音の良さもありますが、音の表現がしっとりとしていて優しいのに、輪郭や実在感がすごくしっかりしている。高域も伸びているし、低域もちゃんと出ている。なるほど、ベーゼンドルファーのピアノの音は少し太めで明確さよりは音楽の質感を大事にした響き。それをうまくとらえて表現していると思います。曲は宮崎駿の世界をイメージさせるような懐かしさと温かさを感じさせますが、100SLPTのもつ中域の良さが見事に生きている。まさかATCがこんな音を出すとは思わなかった。ATCの音は実は久しぶりです。昔聴いたときはただただまじめな音だった。中域中心で、やや窮屈と思えるくらいに音の伸びも抑制していた。律儀でやや硬めで、骨格のしっかりした音だったけど、あまり楽しいとは思わなかった。それがこんなに表情豊かに、しかも以前感じていた「まじめさ」の枠をすっ飛ばして、伸びやかに鳴るとは思わなかった。肩から重い荷物をすっかり下ろしたら、鍛えられた筋肉の躍動感と内面の辛抱強さが、そこにあったという感じ。それにしても中域の奥深さは、むしろ先のエリプサで聴けると思っていたのに、本当によかった。それに比べると先のエリプサの方がちょっと淡泊で、表面的。情感の薄い鳴り方と思えてしまう。100SLPTはその後もディスクを変えて、ジャズもクラシックも非常に魅力的。元気なハツラツさやドラムのアタックの厳しさも素晴らしくよく表現してくれましたし、音のつながりよく、なめらかで潤いのある質感を失わないのもよかった。

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2007年11月 8日 (木)

大阪ハイエンドショウ2007 エリプサ その1

Oosaka  11月3日と4日の2日間、大阪ハイエンドショウ2007に行くことができました。昨年も行ったんですが、四国からのお出かけですから、ホイッと行くわけにもいかないんですよね。昨年は、翌週にもあった大阪オーディオセッションにも出かけられたんですが、今年はこのハイエンドショウだけの参加となります。両者の違いはハイエンドショウが基本的には輸入元を中心とした外来機種中心、オーディオセッションか国内メーカー中心ということになります。例外としてアキュフェーズとラックスなどがハイエンドショウの側に参加しているのですが、アキュフェーズとラックスはハイエンドショウを最初に企画提案したメーカーということのようです。この2日間、たくさんの音を聴かせていただきました。朝から晩まで音漬けだったのですが、今年の印象を先に書いておきますと、今年はどこもそれなりによい音だったなぁと思いました。総じて平均点が高く、聴いた限りでは嫌になる音はありませんでした。だから、とてもおもしろかった。感心したし、驚いた。とてもよいショウでした。

 私の行った3日はハイエンドショウとしては2日目にあたります。初日は金曜日なので行けませんでした。3日も朝5時に起きて、特急と新幹線を乗り継いで大阪入り。なんとか最初の企画イベントに間に合う時間にたどり着くというスケジュールです。まずはこのイベントから触れたいと思うのですが、今回のハイエンドショウでは1つスピーカーを、いろいろな組合せで聴くことができたというのが収穫で、この朝の企画はまさにその皮切りにふさわしいものだったからです。

2  この朝の企画は評論家の傳信幸先生を中心に、アキュフェーズとアクシス、エレクトリ、ノアがそれぞれ代表機種を持ち込むという4社の共同企画でした。プレーヤーはアキュフェーズがDP-700アクシズがワディアの581というSACDプレーヤーをそれぞれ用意。スピーカーはエレクトリからATCの100SLPTを、ノアがソナスファーベルのエリプサを出します。アンプはエレクトリのHEGELのプリとパワーのコンビ。アクシズがAyreの薄型のパワーアンプと、クレルのエボリューション302と202のコンビをそれぞれ出してきました。一見して豪華絢爛な布陣ですね。この冬の新製品がずらりと並んでいます。

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2007年11月 2日 (金)

この話は、ある女の子にまつわる話だ スパイダーマン Blu-rayBOX

 Blu-rayもまだまだHD DVDとの競争を繰り広げているようです。8月には「Mi:Ⅲ」や「ドリームカールズ」などを発売してきたパラマウントと、ドリームワークスがHD DVDとの長期契約を結んだようで、Blu-rayの制作をしばらく注したという悲しいニュースがありました。期待していた「ザ・シューター」や「トランスフォーマー」がBlu-rayで見れなくなったのは本当に淋しい(「ハリーポッター」シリーズも初期3作が発売延期となったし)。ただ、年末にはBlu-rayでも話題のシリーズ作品がいっぱい出てくるということで、これからの発展を期待したいところです。

Spiderman  その先陣を切って登場したのは「スパイダーマン」のトリロジーボックス。孤独で、切ないヒーローとして登場したスパイダーマンもとうとう最終章になったわけです。ドジで、間が悪くて、何かにつけてさえない冴えない青年だったピーターが、科学技術によって生み出されタスーバースパイダーに右手を噛まれてからはや5年。叔父さんの死、親友の父親との決闘、幼なじみのメリー・ジェーンとの恋、大親友ハリーとの葛藤。スーパーパワーを手にいれたものの、ヒーロー稼業の忙しさに追われて私生活はボロボロ。職にも就けないし、ボロアパートの家賃も払えない。大事な叔母さんの家さえも銀行にとられてしまう始末。さまざまなことがあった5年間でした。ヒーローといっても所詮は20才そこそこの青年であり、戦いだって荒削り、あちこち壊したり、滑って転げてみたり、壁から落ちてみたり、時にはスランプに陥ったこともありました。個人的にいうと、この冴えないヒーローは、もう一つスッキリしないフラストレーションの固まりで、いまいち感情移入できないヒーローでした。ピーターはどうも自らわざと不幸に陥っていくような不器用人間なんですよね。普通なら上手に、おいしいとこに飛びつくところを、わざと悪い方を選ぶ。暗い方に行く。だから、物事がちっとも明るくならない。ネガティブ思考のヒーローなわけです。映画の1と2は、ともにそうしたものかどこか引っかかって、心底楽しめない作品でした。ピーターか惹かれているメリーだって、最初は不良のガールフレンド、次はスターを夢見て、気がつくと宇宙飛行士と婚約・・・どうも軽いじゃないですか。キルスティン・ダンストもどこか癖のある顔立ちで、普通のヒロイン像とちょっとずれているし。公開当時から最新のCGは話題でしたが、こうした理由から我が家で上映されることはほとんどないという作品になっていました。設定はほぼ同じなのに、何につけポジティブなスーパーマンとはまるて違うヒーロー映画。。。

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2007年9月23日 (日)

モンスータズ・ーインク 再び

発売時も高画質で評判だった「モンスターズ・インク」ですが、久しぶりにみる機会がありました。制作は2001年ですから、デジタルの世界でいえば、過去といつてもいいくらいですねぇ。本来ならBlu-ray版で紹介したい作品ですが、残念ながらまだまだ発売されないようで。
以前は、画質もよいし、ストーリーも楽しいし、何度もよく見たタイトルのひとつでした。チェックによく使ったんですよね。でも、最後に見たのはいつだったか。。。。
確実にいえるのはPS3では初めてということ。当時から機器の変化はそれくらいだと思いますが、セッティングの煮詰めやNESPA Proの使用など、他にも少しずつ変わったはずです。

そう、なんでこんなことを書いているかというと、いやー、「モンスターズ・インク」ってこんな映画だったのかと思うほど印象が違ったからです。

当時話題だったサリーの毛並みのすばらしさはよくわかっていますが、
今回はそれ以上に他のモンスターたちの肌の質感、光沢感が本当に素晴らしい。1人ずつ(というか・・・)みんな違うんですね。ツルツルしてたり、てかってたり、ビニールっぽかったり、粘土のようだったり、と、それぞれがちゃんと違う。
作業用のヘルメットはまた違う質感だし、非常ベルもまた違う。もちろん、サリーの毛並みは以前にも増して細かいし、サラサラ感が際だって見えます。
シーンごとの光のあたり加減も絶妙で、モンスターたちもみな立体的に浮き上がって見えるんですね。どれもがすごくよくできた人形みたいです。

同時に音もすごくよい。メリハリがきいていて、ひとつひとつの音が立っている。
アニメ作品は全てが作られたものだからはっきり聞こえても当たり前なんですが、BGMを背後に回しながら、セリフをしっかりと前に出しているので、モンスターたちに血が通うんです。
音のデザインはセンタースピーカーをフルに使う作り方ですが、バスルームや工場など音の響く場面も多いので、何でもないシーンですも、サラウンドが全編に行き渡っています。サリーが飛んだり走るたびにボンボンと響く音もアクセントですね。特にサリーが社長に頼まれてシミュレーションルームで吠えるシーンは低域まですごい。

最新のタイトルと比較すれば、映像も音も逆に濃すぎるくらいで、映像は輪郭が効きすぎているようにも感じます。最近の作品はむしろ輪郭もなめらかで、キャラクターと背景がもっとなじんでいるというか、自然な感じになってきていますね。
音の方もメリハリは聞いていますが、レンジがやや狭くて、中域に音が集められている感じがするでしょうか。こちらもちょっと強調しすぎなのかもしれません。しかし、そうしたところも含めて、やっぱりよくできた作品でした。

以前の我が家はこうしたものがよく表現できなかったんですね。映像も音もSNが上がっているし、表現が深くなったことが実感されました。少しずつよくなっているとは思いながら、いつも似たようなディスクを使っていると、こんなに変わっていたのかって、気がつかないものですね。そういう意味でもちょっとうれしくなりました。実は、最近、昔と印象の異なるディスクがいろいろあって、「モンスターズ・インク」もちょっと引っ張り出してみたんです。でも、そうなればやっぱり早くBlu-ray版でも見たいものですねぇ。

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2007年9月17日 (月)

かないまるさんお勧め ドンフリードマン「Timeless」

 「音楽・道楽」はジャズ好きを公言しながら、ジャズノ紹介がほとんどないのですが、確実にジャズのウェイトは大きくて、毎日ちゃんと聞いています。ただ、私がはじめて聞いたとしても、もともとの制作が古いというものが多いので、あまり紹介にならないかと。

 最近、かないまるさんのHPによくいってPS3の情報を得ているわけですが、お勧めのソフトについてもご紹介していただいていますので、そこから興味のあるものを買わせていただいています。このドン・フリードマン VIPトリオの「Timeless」もその一枚。かないまるさんの解説によると、CDにしても、SACDにしても録音時にコンブレッサというものを使って、それぞれの楽器の音を明確にして、味付けしているということなんですが、「Timeless」はそうしたものを挟まないストレートな録音が行われているとのことです。なおかつ、これがSACDでマルチチャンネル再生もできるという点で珍しいものだということです。

 解説にもあるとおり、「Timeless」をかけると、最初の曲から中央に座るベースの音に耳が奪われます。特にソロパートはベースの楽しさ全開。このベースが小気味よくリズムを刻み、曲をリードしていく姿はまさにジャズの楽しさでしょう。コンプレッサの事情については私はよくわかりませんが、このベースの音は確かに他のアルバムと違うことはよくわかります。ベースの弦があきらかに他より細いのです。弦が細いというのは何か変ですね。もともと弦は細いもの。しかし、ジャズベースの楽しさはブンブンとうなる低音のパワーにあるわけで、この弦がいかにもキツく、いかにも固く、いかにも太く聞こえることに快感を覚えたりするものです。寺島靖国さん風にいえば鉄のような弦が張ってあるというのがいかにもジャズらしい。確かにその通りなんですが、それがいつの間にかベースの形まで違うもののようにイメージさせてしまうのなら、それはやはりよくない録音なのかもしれません。音が力強いことと、弦が太いこととは本来別な要素なんですね。ベースの音がにじんで、弦を恥じているということもよくわからない録音も多々あります。弦が細いとジャズらしい体験ができないかというと、実は全くそんなことはないということがこのディスクを聞くとよくわかります。細く、立体的であっても音は力強い。グイグイとくる。オーディオ的にいえば弦の解像度がよいわけです。細いから弦の弾かれる感じもよくわかる。決して鉄製じゃない。音の力強さの中に柔らかさもある。

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2007年9月16日 (日)

BD版 007 カジノ・ロワイヤル

 オープニングからしてこれまでの007とは違う、ハードボイルドな雰囲気。どこか甘く、漫画チックに始まるこれまでのオープニングとは最初から何か違う雰囲気です。わざと残したざらつきやコントラストの強い白黒画像も味のある演出だと感じました。そして、その上でこの絵がとてもきれい。次に続く華やかな色彩となめらかな文字と密度感のあるアニメの背景からしてちょっと感動してしまいました。

 これまでのボンドといえば小道具を使って洗練された汗臭さのないアクションがおなじみですが、最初からヤマカシでも見ているかのような肉体を駆使した追いかけっこ。軽やかに跳ね回るのは追われる犯人の方で、ボンドは若さと勢いに任せた力押しの追いかけっこです。なんせ、途中で壁を突き破ったりするんですから、ボンドらしくない。その荒々しさにMも最初からカリカリ。「傲慢な殺し屋」と「冷静なスパイ」の違いを言って聞かせます。つまり、最初からボンドは、私たちがよく知るボンドらしからくない。自信があって、大胆で、しゃれっ気たっぷりな気質を持ちながらも、振る舞いは全く大人気がない。若く、未熟で、荒削りのスパイ。それが今回ダニエル・クレイグに求められた生まれたばかりのボンドの姿だったようです。
 ボンドといえばショーン・コネリー という方が世の中の大多数ではないかと思います。私も同じ。ショーン・コネリー がボンドを卒業したあとの007は本当につまらなかった。いちおう見てみるんですけど、本当にガッカリしてました。それを一気に覆して、より洗練され、よりハードに見せたのがピアース・ブロスナン。これこそ私が求めていたボンドらしいボンド。内容もより豪華に、より大胆に、画質も音も磨きをかけて復活を遂げたはずなのに。そのピアース・ブロスナンはわずか4作でボンドを降りてしまうなんて。もう終わった。もうボンドはいないと私は思いましたね。それぐらいピアース・ブロスナンのボンドが好きだったし、これからにも期待していました。制作陣もそうだったんじゃんないでしょうか。個人的にはそう思います。しかし、そう思えば、思うほど、よくぞダニエル・クレイグにたどり着き、ボンドがボンドになるまでを描くという発想の転換ができたことが、本当に見事としかいいようがないと思うのですね。007シリーズの名を使えば、これまでのようにたいした作品じゃなくても作っていけるのだろうに、そこに甘えず、より新しいものをつくろうとした制作陣は本当に素晴らしい。つまり、個人的にはこの映画はとてもおもしろかった。課題もたくさんあるけど、素直におもしろいと思ったし、次の作品が見たいと思いました。

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2007年7月15日 (日)

空が黒くなってくるとね、なんだか悲しい気持ちになるのね どうして?

最近なんかアニメを見る機会が多いですね。
特にアニメファンというわけではないんですが。夏休みが近いせいでしょうか。

 松本大洋さんが原作の「鉄コン筋クリート」が映画化されたというので、発売を楽しみにしていました。当初はBlu-ray盤も発売予定だったんですが、どういうことかDVD版のみの発売となってしまい、泣く泣くDVD版を購入しました。僕はこの原作を知らないんですが、松本大洋さんのマンガと言えば、太い線と大胆な構図、独特な世界の独特な登場人物がが特徴ですね。実は野球を題材にした「花男」が大好きだったりします。声優陣も豪華で主人公のクロには二宮和之さん、シロには蒼井優さんと共に昨年からテレビ映画で活躍した2人です。この組合せなら見ずにはおられません。

 クロとシロは、ネコと呼ばれる第一級虞犯少年の2人組。周囲の発展に取り残され、汚れた町並みが吹きだまる宝町が2人町。2人は孤児であり、家もなく、学校にも行かず、空き地に捨てられた車の中で、恐喝やスリをしながら暮らしをたてている。頭が切れ、血を見るのも恐れないクロは、宝町の裏の顔として町を仕切るほどの存在になっていた。相棒のシロは、11才になっても自分では服も着れず、靴のヒモも結べない。帽子と時計を集めるのが趣味で、いつも脳天気な夢を見て、クロが地球の平和を守っていると信じている。そんな2人の宝町に、ある日ネズミと呼ばれるヤクザが戻ってきた。ネズミの組織は金儲けの上手な新興組織と手を組んで宝町に「子供の城」を作るために宝町の地上げを開始したのだ。自分の町を荒らされるのを黙ってみていられないクロと、ヤクザたちの血で血を争う戦いが始まった。。。

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2007年6月11日 (月)

我が家はDVDもPS3に完全移行しました

 先日システムバージョンアップで、PS3のDVD画質がアップコンバートされるようになったことに触れましたが、このおかげで我が家はDVDもPS3で視聴する状態に完全移行しました。純粋に音楽だけを聴くCDでは、光接続のハンディを乗り越えることができないようで、どうしてもDU-7の方が優れていますが、映画になればこの違いは急速に縮まってしまいます。むしろ、アップコンバートされた画質はディスクによってはかなり明確な差が生じるようで、そちらが気になるようになりました。

 ちょっと驚いたのは「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」です。「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの第3作目で、一番新しい作品にあたります。アップコンバートされた画質は精細感とコントラストが非常にしっかりとしていて改めて感動しました。スメアゴルがゴラムに変化していく、痛々しくおぞましいシーンからはじまって、疲労に包まれていくアラゴルンの表情、不安の中戦いに飲み込まれていくピピンとメリーの様子、正気を失っていくフロドとそれを見守ることしかできないサムの苦悩などが実によく描きこまれていることがわかります。やはり、アップコンバートされた画質は光と影の描き分けが良くできていますね。細かいところの見通しが良くなるので、奥行きや広がりの立体感も濃くなって、広大な草原を舞台にしたミナス・ティリスでの戦闘も、最後にアラゴルンたちを囲む圧倒的なサウロン軍の多さも際だって見えました。結局、このディスクが決め手になりました。大きく変化しないDVDもあるんですが、こうした画質に変わるものもあるのなら、PS3を使わない手はないですね。
 ここで気がついたのですが、古いディスクの方がアップコンバートの恩恵を受けやすいような気もするのですが、ここしばらく見た限りでは案外発売の新しいディスクの方が効果もあるような気がします。古いディスクはもともとの情報量が少ないのか、思ったほど立体感のある画像にはならずに、むしろ少しのっぺりとした画像になりやすい感じです。「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」のようにもともとの画質の評判がよいものの方が、さらに良くなるという感じがします。

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