CD・DVD

2009年5月26日 (火)

Stereo Sound Reference Record 柳沢功力先生 2

 せっかくだから聴いてみようかと、封を開けてみれば、こうした全ての心配が勝手な思い込みだったことをつくづく感じさせてくれます。このディスクのよいところは確かに名盤の聴かせどころを聴かせてくれるんですが、途中でむやみにフェードアウトしないこと。きちんと1曲、もしくは1楽章とキリのいいところまで聴ける。だから、サンプラーディスクではなくて、名曲アルバムになっていること。次ぎにあげられるのはオーディオのためのディスクであるのに、選曲が非常に音楽的で豊かなものになっているということ。ついつい聴いてしまう普通のオーディオディスクになってしまう。これ見よがしに大砲の音が入っているような選曲や太鼓の音を入れたりしていない。演奏そのものが本当に心地よいのです。

 では、オーディオのリファレンスディスクとしてはどうなのかということですが、確かに最新の録音ばかりが並んでいるわけではないので、目が覚めるような新鮮な音ではありません。これは解説にもありますが、元のディスクや楽曲にも様々な権利がありますので、中にはどうしても古い録音があります。しかし、音が古いかといえばそうではなくて、いずれもSACD、DSD録音をしっかり実施してますから十分にクリアだし、繊細で厚みのある音が入っています。むしろ、どの楽曲も録音としては非常に充実していると思いました。

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2009年5月23日 (土)

Stereo Sound Reference Record 柳沢功力先生 1

 書こう、書こうとは思いながら、ズルズルと来てしまいました。「音楽、道楽でブログ」でも触れなければいけないなぁと思っていたのはオーディオ評論家 柳沢功力先生が選曲、構成したディスク 「Stereo Sound Reference Record」 。昨年11月に開かれた大阪のイベント会場でついつい買ってしまったディスクでした。でも、クラシックを聴き始めたばかりの私は取って置き状態で、そのまま未試聴ディスクの棚の中に眠りっぱなし。ようやく封を開けたのが今年に入ってからです。

 柳沢先生のイメージというのを、他のみなさんはどう思っているんだろうと考えることがよくあるんです。オーディオ評論家といっても、音楽の聞き所、オーディオの調整加減や求める音についてはみんなそれぞれなのは周知の事実ですね。これは他の評論でも一緒だし、評論というのはそもそもその評論家の独自の視点の鋭さと、大衆に訴える力によって成り立つ商売ですから、いわゆる製品テストや性能テストとは違うものです。そう思って見ると、私の感覚ではクラシック、ジャズと幅広いながらもややクラシックよりでアナログ的な緻密かつ深い音楽を目指しているように思われる菅野先生。オーディオ器機の基本的な仕様を重視しつつ、オーディオによる音場空間の再生にこだわっているのが三浦先生。音場派でもより音の立ち上がりのスピード、音楽の爽やかな感触を求めていらっしゃるのが傳先生。ケーブル評論などが多くなっていますが、バロックなどの繊細な音楽の空間性や楽器の音色の素直さを基本としている福田先生。ロック・ポップスの音楽畑から入られて、リズムやノリを大事になしながら積極的に楽しむ音楽を教えてくれるのが  先生。オーディオ的というより音楽再生のストレートさ色づけのない素直さを求めつつ、アマチュアやガレッジ製品にも積極的に触手を伸ばされる村井先生。と、あげればきりがないわけですが、では柳沢先生はというと、菅野先生よりももっと自分の音楽を求めているという意味でオーディオ的というよりは音楽的指向重視。評論記事でもイベントでも必ず登場するのが女性ボーカルですが、その声のうるおいや人間味のある厚さ、抑揚など中域の味を重視する。楽器なら打楽器よりも弦楽器。菅野先生が陽なら、柳沢先生は陰の方で、オーディオ系の人からすると記事も中立的というよりは、だいぶ個人の好みによっているんじゃないかと思えなくもない。そういう意味では現在、器機としてのオーディオ製品に関して、高域・音場重視に進むオーディオ界の音の傾向に関しても中庸、中立を意識的に評論議事に取り込んでいるのは三浦先生あたりだろうかと思うんです。柳沢先生のイメージはちょっと逆になる。自分の好きな再生にこだわっていて、オーディオ的にはどうなのかとちょっと心配になる。だから、柳沢先生が選曲・構成したというこのディスクの価値を多くのマニアの方々はどう評価しているんだろうなぁと、話が進みます。

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2009年3月25日 (水)

AKIRA Blu-ray版

大友克洋監督の「AKIRA」がいよいよBlu-ray版での登場となりました。

ファンが多いこの作品ですから、より高画質、高音質での登場を期待する人は多いでしょう。

これまでもDTSバージョンのDVDが出たりと、すでに何回かのディスク化がされています。

Blu-ray化に際してはこれまで以上に丹念な映像の修正と高音質化を目指しているようです。

音声はDolby TrueHDの収録で、48KHz 192bps、映像もおおよそ20Mbpsの転送レートとなっていますね。

で、注目のその進化ということなんですが、

もともとの作品が1988年制作という20年も前の作品なんですね。

そう思うとちょっとびっくりします。

未来の世界を私たちに見せてくれた「AKIRA」も、

20年も昔に作られたテイたわけです。

久しぶりにこの作品を見たわけですが、

デジタル制作がメインとなった現代のアニメとは異なる懐かしい絵のタッチがやはり基本。

「モンスターズ・インク」「ファインディング・ニモ」「Mr.インクレディブル」と、

そのなめらかで精細感に飛んだCGアニメにならされてきた私たちの目に、

さすがにこの絵がきれいとは言い難いにも事実。

音声にしても同様で、今やサラウンドの作り込みはものすごいことになっていますから、

それに比べれば、ちょっと物足りないところも感じます。

そう、Blu-ray版かしたとしてもそれはリメイクではあり得ない。

20年の月日は私たちの映像体験も進化させてきたとも感じさせます。

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2009年3月22日 (日)

炎のコバケン オランダ・アーネム・フィルと中村紘子さん

今日は珍しく近くの大きな町で開かれたコンサートに足を運びました。

コンサートもいろいろありますが、地方はやっぱり地方ということで、

なかなか魅力的なステージがありませんね。

それにいつもは翌日が仕事だと、夜遅く帰ってくるのが気になって、

結局はゆっくり楽しめないような気がしてついつい足が遠のきます。

でも、今日のコンサートは小林研一郎さん指揮のオランダ・アーネム・フィルという、

地方では本当に滅多にない聴くことのできない楽団でしたし、

さらには、ピアノの中村紘子さんが競演するとのことで、

これは行かねばならないという気持ちがかき立てられました。

しかも、開演が日曜のお昼14時からということで、

終了時間が遅くなることもないし、これまたうれしいことでした。

ということで、こんなによいことが重なるコンサートというのはありませんから、

チケット発売当初から行くことを決めていたのでした。

それでも田舎なのでチケットぴあなどというシャレタものもなく、

離れた町のプレイガイドまで行くか、ローソンチケットを利用することになります。

なんだ、ローソンチケットがあるじゃないかと思われたあなたは地方がわかってない。

ローソンすらなかなかないのがこの町なんですから。

コンピに業界も地方によって強弱があるんでしょう。

この町はサークルK&サンクスが多いんです。

ローソンなんて町のはずれの方に数件点在するばかり。

これで狙っていたにもかかわらず、購入が少し遅れてしまいました。

ローソンチケットも配送してくれればいいんですが、

今回はお店のロッピーで手続きをしなければならないとのことで、

本当に面倒でしたね。ロッピーわかりにくいっっっっっっ。

長ったらしいレシートもってレジに行かないといけないし。

こんなことをはなしても長くなるんですが、ともにかくにもチケットゲット。

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2009年2月13日 (金)

世界最速のインディアン

 ニュージーランドで暮らすバート・マンローは誰もが知っている変わり者。

 彼と「インディアン」は過去にニュージーランドスピード記録を樹立したこともあるが、今ではすっかり年老いて、わずかな年金を糧に壊れかけの小屋に住んでいる。そんな彼の毎日には愛車「インディアン」を改造し続けることしかない。思い立ったら夜中でもバイクをいじり、その結果を確かめるために砂浜を走る。インディアンでただただ速く走りたいと思い続ける彼を、周りの人々は応援しつつもどこか冷めた目で見ている。

 お金がないため愛車の整備も廃品で済ますしかない現実。しかし、彼が死ぬまでに夢見ていることは地球の裏側アメリカのボンヌヴィルで開催されるスピードレースに出て、世界最速の新記録を樹立すること。それは夢のまた夢だと、マンロー自身も思っていた。彼の理解者は隣の家に住む少年トムただ1人。

 しかし、そんなある日、彼はとうとう心臓病の発作で倒れてしまう。死に直面したバートは、夢を叶えるために小さな家を売ってでもアメリカに渡ることを決意する。

 

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2009年1月31日 (土)

我が家の2008年 ラジー賞は

 ラジー賞(ゴールデンラズベリー賞)といえば、アメリカでその年の最低映画を選ぶ賞。最低といってもごまんとある作品の中から本当の最低を選ぶわけではなくて、言うならばもっとも期待に添わない俳優、作品を選ぶ「期待はずれ大賞」のようなものですね。

 我が家で昨年もっとも「期待はずれ、がっかり大賞」をあげるとすれば・・・それは間違いなく 「少林少女」 。今をときめく女優の1人柴崎コウを主演として、「踊る大捜査線」シリーズで名をあげたフジテレビの本広克行が監督を務めると言うだけで期待は高まるというもの。競演も江口洋介さんに、岡村隆史さんと魅力的だし、タイトルに「少林・・・」とつけば、「少林サッカー」を制作して大ヒットを飛ばしたチャウ・シンチーとのつながりも明か。大ヒットを飛ばしそうな予感ぷんぷんですよね。

 柴崎コウさん演じる主人公・リンは幼いころに少林寺に預けられ、ようやく修行を終えて帰国した身。実家の道場はすでになく、師範だった岩井も今や田舎のラーメン屋の店長になっている。日本で少林拳を普及させる目的なのに、そんな場所はどこにもない。そんな時に知り合ったのは中国からの留学生ミンミン。彼女はスポーツ成績重視の大学で、ラクロスをするように命じられた女子学生たちの1人。リンは少林拳普及のために一緒にラクロスをやることに。

 しかし、しかし。その興行成績がどうだったかはともかく、こんなにがっかりした映画は久しぶり。

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2009年1月23日 (金)

去年の音楽ディスク その2

 ジャズのディスクはというと先の通り旧盤のディスクが多かった1年でした。そんなの中もよく聴いたのが「ゴールデンサークルのオーネットコールマン vol.1」でしょうか。これは言わずもがなの定番ディスクですね。かの寺島靖国先生もおすすめしてます。SHM-CDディスクではなくて、今や格安になった輸入盤ですが、それでも素直に演奏の良さが伝わってくる録音。どの音にもしっかりとした芯があり、ジャズらしい太い音。いわゆる、フリージャズですが、三者の音楽性が見事に絡み合っているし、フリーといっても現代の前衛的なフリージャズとはまた違うので、ジャズとしてのまとまりもむしろ秀逸。マックス・ローチのドラムも生きてますね。ああ、カッコイイ。

 で、よく聴いた SHM-CD の中からも一枚あげようと思うんですが、どれも定番。マイルス・デイビスも良いし、オスカー・ピーターソンも良い。迷うところですが、考えて、個人的にはチャーリー・パーカーの「Now's the Time」をあげることにしました。 SHM-CD は限定版がほとんどなので手に入りにくいディスクも多く、おすすめしにくい面もあるんですが、ジャズもクラシック回帰ということでいかがでしょう。チャーリー・パーカーといえばビパップの始祖とも言える人として有名ですが、どうしても時代がもうひとつ古い。ですから、やっぱり録音も古い。オーディオというのは不思議なもので、録音が悪いと演奏もなかなか魅力的に聴こえないものです。オーディオマニアなんて音の悪いところばっかり気になってしまう。チャーリー・パーカーはこの点でずっと損をしてますね。名演と言われるディスクでも、録音はいつももうひとつ。だから、我が家でも聴く回数は少ない。でも、その点このディスクはチャーリー・パーカーのアルトがしっかりととらえられていて、気になるような録音の悪さがない。というか、1952年と1953年の演奏なんですから、素直によくこうした音がちゃんと残っているなと感心してしまうくらい。演奏の方もチャーリー・パーカーの才能が随所に散りばめられていて気持ちいい。あのジャズのフレーズ、演奏がこの人の中で生まれたのかと思うと感慨もひとしお。そういう歴史を抜きにしても、素直に「ジャズ」を堪能できる1枚でした。

  

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2009年1月21日 (水)

去年の音楽ディスクは その1 

 前にも書いたように、我が家の去年は新譜ディスクの開封率がかなり低い状況になりました。その理由としては我が家ではこれまで聞くことがほとんどなかったクラシックの再生率が伸びたこと。初心者なので、旧盤の有名どころを聴く率がどうして高くなりました。なので、私としては新鮮なんですが、もともとクラシックファンの方からすれば「なぁんだ」というもの。では、ジャズはというとこちらも去年はSHM-CDがすっかり気に入ってしまって、たくさん買い込んでしまいました。このシリーズはさらに進化してHQディスクなんてのにもなっているようですが、共通しているのは基本的に旧盤の再発ものが多いこと。もちろん、フォーマット自体が旧来のCD規格を生かした高音質ディスクということがポイントなので、再発路線というのはよくわかるんですけどね。ということでジャズも去年は旧盤の買い直しが多かったなぁというのが実感でした。

 そんな状況の我が家なんですが、その中でもっともローテーション率が高かったディスクを紹介したいと思います。我が家のディスクに興味のある方は、続きをどうぞ。

 で、今年もっともよく聴いたディスクはクラシックからでした。購入数でも多かったのは「ヒラリー・ハーン」。さらに、もっともよく聴いたディスクは「バッハ ヴァイオリン協奏曲集」でした。ヒラリー・ハーンのディスクの良さは、もちろんバイオリンの丁寧で美しい音色にもあるんですが、私がこのディスクをよく聴いたのは、共演するオーケストラとのバランスの良さが秀でていることがその理由です。特にこのディスクはヒラリー・ハーンのバイオリンに加え、さまざまな楽器が代わる代わる登場してはその柔らかく豊かな音色を繋いでいくイメージがとても好きなんです。しかも、そのどの音色も全体のバランスを乱すことがなく、美しく、最初から最後までとてもきれいに録音されています。演奏も軽快で、楽しい。この時ホールにいれたらきっとそのまま気持ちの良い1日が終えられる。そんな仕上がりになっていると思います。去年はよくこの話題に触れたんですが、オーディオ的に「高音質」というイメージのディスクはもっとたくさんあるんです。非常に刺激的だったり、低音が重厚だったり、分解能が優れているディスクは他にもあります。「バッハ ヴァイオリン協奏曲集」はそのどれを取っても優れているとは感じません。ヒラリー・ハーンの演奏にしても彼女の技術をもっと際だたせたアルバムも他にたくさんあります。でも、このディスクはよく聴けばとても丁寧な録音で、音の混濁がなく、非常にバランスが取れている。ホールの質感+αがちゃんとあります。録音の高感度としても私はとても好きなんですね。このディスクは本当によく聴きました。ちなみに、視聴はSACDのマルチです。

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2008年8月14日 (木)

我が家でマーラーを聴く HQディスク

 最近クラシックを聴きだした我が家ですが、これまでジャズでの音作りですから、クラシックのディスクはまだまだ思いように行きません。先日購入したマーシャル指揮のマーラー交響曲第九番のこのディスクもしかり。

   

 このディスクはあちこちのオーディオ雑誌で好録音の評価を得ています。たとえば、ステレオサウンド166号では菅野沖彦先生が「優れた再生システムなら空間に拡がる大編成のオーケストラのスケール感と、マーラー円熟のオーケストレーションの細部の音色の綾も緻密に、そして各楽器の音の質感が自然に再現される最高の録音である」と絶賛しております。ディスクの特徴としてはEXTONレーベルが最近こだわっているSACDの2チャンネル録音です。マルチチャンネルでの収録をあえてしないことで、ディスクの容量を空け、SACDのデータ圧縮をしないで収録しています。HQディスクというんですね。さて、そのマーシャル指揮のマーラーが我が家ではどうなるだろうかと、期待は膨らみます。

 はっきり言って私はマーラーを知りません。だから、最初にこのディスクをかけたのは夜でした。そして、ものすごくがっかりしたのです。音の調子がどうも一辺倒で、ときおり一気にオーケストラの音が高まる。全体的には穏やかで優しい音色なのですが、どうも音が埋もれているようで、ちっとも何も伝わってこない。楽器の分解能や音場感などが特に優れているわけでもなく、オーディオ的にもどこが最高の録音になっているのかよくわからない。菅野先生のところではこのディスクが「最高の録音」に聞こえるのに、我が家のシステムはなんとお粗末な・・・(; ;)ホロホロ

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2008年8月10日 (日)

ハリーポッター 不死鳥の騎士団

 6月、7月とバタバタしていたので、見るのがすっかり遅くなりました。一応シリーズ前作をBlu-rayでそろえていて、順番に見ていたというのもあるんですが、ようやく最新作である「不死鳥の騎士団」にたどり着きました。

 「ハリーポッター」シリーズもこうして順番に見てくると、1作、1作と話がくらく、重くなっていくのがはっきりとわかりますね。原作を全然読んでいないので、こうした暗さや重さが原作通りなのかはよくわからないですが、この世界を子供たちが喜んで読んでいるとしたら、それはそれですごい世の中なのかも。。。。

 ということで、「不死鳥の騎士団」は最初から最後まで暗く、重い映画となっています。ストーリーは前作「炎のゴブレット」から直接つながってきます。

魔法大会でヴォルデモートによってセドリックを目の前で殺されたハリー。そのことを悩みながらもまた、ヴォルデモートの恐怖におびえる日々。そこに、追い打ちをかけるようにヴォルデモートの復活はハリーの出まかせだとする魔法省の大臣たちは、ハリーはただ世間を騒がせているだけだと逆に攻撃の対象にしてしまう。治安の安定を望む魔法省はそんな悪の元凶はホグワーツにあるとして、学校に超保守派のアンブリッジを新任の教師として送り込み、徐々にその権限を利用してダンブルドア校長から学校の主導権まで奪おうとする。アンブリッジによってホグワーツでは魔法の使用も禁止され、ヴォルデモートにおびえながらも魔法の練習すらできないハリーたち。そこでロンとハーマイオニーはアンブリッジに隠れて、生徒たちでハリーを中心とする秘密組織を作ることを提案する。

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2008年8月 3日 (日)

ナショナルトレジャー2 リンカーン暗殺者の日記

 DisneyはBlu-ray開始当初から支持を表明し、Blu-ray普及の牽引役でもあったわけですが、今回のナショナルトレジャーのオープニングはこれまでよりいっそうど派手な演出となっていてビックリしました。シンデレラ城をバックにしたいつもの画像は同じでも、花火の音がやたらでかくて、あちこちから音がする。次世代DVD争いは見事Blu-rayが勝利したわけで、Disneyにとってはこれが勝利の雄叫びと言えるでしょうか。これからはさらに攻めていくぞという意気込みを感じさせますね。

 「ナショナルトレジャー」の2作目に当たりますが、実は何気にこのシリーズが好きなんです。1作目は小説でも話題になった「ダヴィンチ・コード」の発売も近くて、あまり目立ちませんでした。どちらもお宝探しがメインになるわけですが、「謎解き」のおもしろさで言えば、小説版の「ダヴィンチ・コード」はさすがにおもしろかった。映画版ではさすがにあの情報量が処理できずに苦労したようですが、それでも小説を読まれたであろう多くの視聴者にはあの世界が映画で見れるだけで価値があったと思います。一方この「ナショナルトレジャー」はそうした凄みとか、おどろおどろしい演出は皆無。本当に「冒険」のノリですね。ともすれば、RPGゲームのような作りです。なので、比べてしまえばノリが軽い。向こうは知的なお宝ですが、こちらは本当に金塊ザクザクを狙っているわけで動機もやや不純。直接比較ではどうしてもスケールダウンしている面が目立ってしまいました。でも、個人的にはこのくらいの軽さ、冒険が、素直に楽しめておもしろい。ディズニーのよいところは悪人が登場してもどこか間が抜けていて、本当の悪人が登場しないところ。だから、全編を見終わってもすっきりとした後味が残る。ヒーローを際だたせるための悪意のあるような演出がない。汚いシーンもない。家族全員で見て、ハラハラして、すっきり終わる。これぞディズニー。1作目はちょっと軽すぎた面もありますが、登場人物たちの関係がなかなかかわいくて好感が持てました。それで2作目となる「リンカーンの暗殺日記」はBlu-rayで買っちゃったわけです。

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2008年7月24日 (木)

魍魎の匣(モウリョウのハコ)

 前作の「姑獲鳥の夏」は京極夏彦さんの代表作・京極堂シリーズの第1作目を映画化した物でした。私はミステリーファンですが、海外物中心なので、京極夏彦さんの小説は実はまだ読んだことがありません。それでも興味はあって、「姑獲鳥の夏」は楽しみに見ました。何より私が気に入ったのは配役。主人公の陰陽師の京極堂役を堤真一さん、探偵役に阿部寛さん、京極堂の妹に妹に田中麗奈さんと私のお気に入りがそろっている。さらに事件の中心となる美女には原田知世さん、監督も実相寺昭雄さんとこれだけそろえば見ずにはおられない。しかし、残念ながらこの「姑獲鳥の夏」は予算不足も明かで、京極夏彦さんの世界を描き切るにはもう一つでした。舞台は戦後間もない東京で、物語はおどろおどろしい心の闇の世界を描いているとなれば、全編にどこか現実離れした世界を描かねばならない。2時間ほどの世界に封じ込めるには脚本ももうひとひねり必要でした。しかし、この作品にはやはり魅力があって、時々見てしまうんですね。結局、心の闇のそこには人間の欲望が渦巻いて、事件にも「不思議な物など何もない」。

  

そして第2作となったのがこの 「魍魎の匣」 。作家の関口くんには椎名桔平さんが変わり、さらに怪しい雰囲気をプラス。被害者の女優に黒木瞳さん、刑事には味の出てきた堀部圭亮さん、編集社の鳥口にはマギーさん、関口君のライバルの久保氏には宮藤官九郎さんなどの脇役もバッチリ。ただ、制作は前作と変わっていて、それがよかったのかも。物語の展開も前回活躍があまり見られなかった榎木津(阿部寛)探偵がメインになり展開も超ハイスピードになりました。戦後の東京や謎の筺屋敷も不気味な雰囲気を残しつつ、しかし、しっかり違和感のない空気になじませている。日本もSFXを使った映画がどんどん増えていますが、この映画も本当によくできています。前作より何もかもがパワーアップしているのは一目瞭然。

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2008年6月11日 (水)

ジョセフ・リン バッハとイザイ 円を描く音楽の旅

 我が家は一ヶ月ごとに今月のCDが入れ替わるのですが、その一ヶ月を通してもっとも我が家のターンテーブルにのったのは間違いなくこのディスク。ジョセフ・リン「バッハとイザイ 円を描く音楽の旅」。このディスクに収められたジョセフ・リンの演奏は本当にすばらしい。クラシックが全くわからない私ですが、本当にずっと聞いてしまいました。

      

 実を言うとこのすばらしい演奏を言葉でどう表現すればいいのか、私には全くわかりません。それでも私なりに言葉を探すと、この演奏の良さは、まさに演奏が音楽と重なっていること。バイオリンの音が柔らかく、かつ凛としていて、強くもあり、弱くもあり、なめらかで、響きの美しさにたどたどしさがない。だから、音色が深くて色彩がある。聞いていて思うのは演奏に汚れやためらいがないのではないかと思うこと。柔らかい音を自信を持って弾くには、迷いがあってはいけない。僕は野球が大好きなのでついついベテランのピッチャーの投球を思い出すのですが、柔らかい変化球でバッターをうちることほど難しいことはない。遅い球だからといって回転が甘かったり、中途半端な投球フォームではたやすく打たれてしまう。例え球速は遅くてもしっかりと意識の入った球を投げなければ、プロのバッターは見逃さない。「球に意識を持つことができる」。観念の世界のようだけれど、そこにやはり何かがある。ジョセフ・リンさんは78年生まれだと言うからまだ30歳。野球界では引退もといわれる年だけれど、一般の社会や音楽会ではまだ若手なのでしょうねぇ。でも、彼はこの緩い球に気持ちを込めて投げられる。緩い球を中途半端にならず投げきろうとする。その潔さ、力強さ。柔らかい音でも音が濁ったりぶれたりしない。どの音もしっかりとした音でかつ音色の豊かさを持っている。これも迷いの無さを表している。どこにも無駄な音はないというような演奏。本当に彼と曲が一体になっているかのようなすばらしさ。まるで、このまま天使とともに天に昇っていくかのような音楽の清廉さをに包まれている。クラシックの世界には曲理解というものがより重要だそうで、そういう意味でどうなのかは私にはわかりませんが、そんな理屈抜きで、素直に彼の演奏に魅了されてしまうのでした。

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2008年6月 7日 (土)

ハツラツとして力強いタッチ 長富彩

 私にとってのクラシックは全て入門編なので、クラシックとしてとか、演奏としてどうだろうという評価は相変わらずできません。長富彩さんのこのCDは雑誌で見て、「録音がよい」と評されていたことと、もちろんジャケットがかわいかったことで購入しました。あれ、以前もそんなこと書きましたねぇ。そんな程度の私です (;^_^A アセアセ…

 でも、こんなかわいいジャケットにだまされてはいけませんというか、だまされてもいいんですが、演奏は「かわいい」という枠では収まりませんでした。最初の曲は私たちのいう「キラキラ星」。今年の初めの「のだめカンタービレ スペシャル ヨーロッパ編」でラストのコンサートでのだめちゃんが弾いた曲です。その時初めてモーツァルトなんだと知りまして、「へぇーーーー」と机を20回叩いた私です。でも、実際にCDなどに入っている本格的な録音ものとして聞くのは初めてでした。長富さんの「キラキラ星変奏曲」は楽しく、そして美しかった。何よりタッチの切れというか、音がしっかりしていて、ハツラツとしている。

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2008年6月 4日 (水)

清廉とした調べ グレン・グルード「ゴールドベルク変奏曲」

 コロコロと転がるようなピアノの音色。静かで、清らかなホールの響きを伴いながら、軽やかに弾むように奏でられるゴールドベルク変奏曲。何とも美しく、部屋中の空気が浄化されるような印象のディスク。しかし、この演奏はグルード本人によるものではない。

先日テレビを見ていたら、朝の番組で小倉さんがグレン・グールドのディスクを紹介していました。小倉さんといえば、先日も藤田恵美さんのディスクを紹介して大ヒットに貢献したという実績があるのですが、今回もそうなることは確実と思われますね。しかし、今日紹介したいのは別な一枚。

 グレン・グールドを一躍有名にした「ゴールドベルク変奏曲」ですが、私は1955年に発売されたというオリジナル盤を聞いたことがありません。私が今聞いているのは、この曲をヤマハの自動演奏ピアノを使って完全再演したという何とも不思議なディスクです。なので、演奏はともかくオリジナル盤にこうした美しい響きやピアノの音色が入っているのかどうかは定かではありません。

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2008年5月27日 (火)

優しいオタクたち 「キサラギ」

一日雨だったので、DVDを見てました。

見たのは「キサラギ」。今話題の小栗旬さん主演ですじゃ。

といっても、イケメンゴーゴーの内容ではなく、地味な中年系俳優陣との競演で、ストーリーの軸もアイドルを追っかけるオタクが主役。

小栗旬君演じるハンドルネーム「家元」君は、自分の愛したC級アイドル「如月ミキ」の自殺から一年後、一周忌の思い出パーティーを企画する。

声をかけたのはこの一年間ミキを忘れず掲示板に参加していた仲間たち4人。

「スネーク」「安男」「いちご娘」「織田裕二」。

思い出話に花を咲かせるはずの予定だったのに、一人の発言から、ミキは本当に自殺したのか・・・とい深刻な話に展開して。

徐々に明らかになる5人とミキの関係。

いったい本当に如月ミキは自殺だったのか、それとも殺されたのか。

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2008年5月24日 (土)

弦・入門 宮本笑里「smile」

最近、弦が聴きたいと思うのです。

 これまでジャズ派だった我が家には弦を引く音というのはほとんどありませんでした。そのせいか、クラシックを聴くようになって、とても新鮮に響くのが弦の音。でも正直何を買っていいかわらかないこともあって、とりあえずジャケ買いですねぇ。買ったのは宮本笑里さん。ね、きれいですよねぇ。愛らしい瞳がクリッとしてますなぁ。で、そんなことはオーディオに関係ないんですが、我が家はCDをかけるときは写真のようにCD立てにジャケットを立てているので、ジャケットの美しさは重要なポイントです。もうひとつの理由は宮本笑里とさんが「のだめカンタービレ」の「のだめオーケストラ」の一員だったと聞いたからです。のだめからクラシックの世界に入ったのだから、感謝の気持ちを込めて買わせていただきました。

 クラシックは完全初心者なので、何がどうと評価することはとうていできません。ということで、作品の善し悪しは別なサイトをご覧ください。という前置きはいつもの通り。で、私の感想は・・・

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2008年5月21日 (水)

ベクシル

 アニメと実写の融合ということで「300」と「ベオウルフ」の話をしましたが、「ベクシル」も同じような表現の世界を模索している作品のひとつでしょう。こちらは「ベオウルフ」とは逆で、アニメであることを売りにしていますが、作るときはやはり人間の動きをコンピューターに取り込んで絵を作っていくという方式で、やっていることは同じ路線です。同じ系列の前作としては「アップルシード」があるわけですが、「アップルシード」の正統な続編は別に「エクスマキナ」があります。時期的に重なっているんですが、制作も同時進行なんでしょうか。私はまだ「エクスマキナ」の方は見ていないので、どっちがどうとは言えないんですが。。。で、「ベクシル」の方はオリジナルの劇場版アニメということになります。

 「ベオウルフ」がCG場面ではカクカクとぎこちない動きをするのに対して、「ベクシル」の方はなめらかな動きとそこから生まれるスピード感が自慢のひとつ。これは日本のセルアニメの技術力をそのまま生かしているというか、本当にきれいです。おもしろいのは絵作りもその「ベオウルフ」とは対照的で、実写の表現を目指すあまりに人間の顔の荒れ具合や肌の質感が必要以上に細かい「ベオウルフ」と、人間の顔が光沢のツルツル系でまるでマネキンのような「ベクシル」という違いもあります。このマネキン系の人間に感情移入できるかどうかが「アップルシード」や「ベクシル」の価値を分ける第一の関門と言ってもいいのかもしれません。個人的には「ベオウルフ」も「ベクシル」も一長一短で、アニメと実写の融合を目指しているにもかかわらず、登場人物たちに実在感がなかなか生まれないのが課題のような気がします。どちらもわざわざ手間をかけて凝った作りをしているわけですが、このキャラクターの違和感が作品の評価を左右している大きな一因と言ってもいいんじゃないでしょうか。人間は不思議なもので、アニメならアニメにしてくれた方が、この実在感を感じるし、人形などを使った「コープスブライド」でも実に生き生きとした感じを受けるのに、どうもこの2作には何かが足りないんですね。映像作品としての試みとしてはまだ中途半端な段階であると言ってもいいと思います。

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2008年5月 5日 (月)

AVP2に愛はあるのか

「エイリアンVSプレデター」の1、2を続けてみました。

実は「エイリアン」シリーズが大好きなんです。ベストはもちろん「1」なんですが、

最初は存在すらもよくわからなかったエイリアンも、「2」以降は隠れているのか、隠れていないのかよくわからないくらい大暴れして、どんどんアクション性が強くなりますよね。

 で、好き嫌いも分かれるんですが、それぞれの作品に個性があって、どの監督たちもみな「エイリアン」という存在が好きなんだろうなぁ、自分のエイリアンを表現したいんだろうなぁと思えるんです。そう思えば、「エイリアンシリーズ」は、シリーズ作品というよりは、みんな「エイリアン」を取り上げたオマージュ作品なんですよね。

そこがまたエイリアンシリーズのおもしろさかと思うのです。

それがこの「エイリアンVSプレデター」はどうも「プレデター」の方に肩入れしているんですよね。エイリアンは宇宙最悪のトカゲで、みんなの嫌われ者だと。

その設定がどこまで好きになれるかが、こちらのシリーズを好きになれるかどうかの鍵になる気がします。逆にいえば「プレデター」が好きになれるかどうか。

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2008年4月27日 (日)

いきものがかり 「ライフアルバム」

 たぶん、音楽が好きだという人には、好きな音色があるんだと思います。どうしてそういう音色が生まれるのかはよくわからないけれど、私は生まれてこれまでの経験と同時に、それぞれの脳が求める心地よい音色というのが存在しているのではないかと思うのです。その音色がうまく響くと、脳の中に心地よさを感じさせる物質を一気に噴出させて、ステレオの前から動けなくなる。

 私には好きな声というのがあります。これはもうかなり明確で、自分でもよくわかります。わかるといっても、最初から知っていたのではなくて、たくさんの音楽を聴いているうちに、いつの間にか気がつくと同じような声の人のCDがたくさんあるということに気づくわけです。あ、この声はあの人に似ているなぁ、なんて思っていると、そういうCDばかりが実はたくさんあるわけです。楽器でもたぶんそうで、ジャズでも、クラシックでもその音色があるだけで、何となくうれしくなっているんだと思います。

 「声」についていうと、私がもっとも好き声(これは歌声に限るわけですが)はかつては「赤い鳥」から「ハイファイセット」で活躍し、今はソロシンガーとして歌っている山本潤子さんの声。山本潤子さんの優しく伸びていく高域の歌声が大好きなんです。でも、世間はあまりそうではないらしくて、最近は活動もめっきり減ってきました。代わりに、このところお気に入りなのはParis matchのミズノマリさんの声。この2人の声は私の中では本当によく似ていて、とっても気持ちいいんです。この2人は力を入れているようで、どこか肩の力が抜けている大人の声です。

 で、それとは逆に思いっきり歌うことの気持ちよさというのもありまして、最近とっても気持ちいい、大好きだなぁと思うのが「いきものがかり」の吉岡聖恵さんの声。先の2人が透明で繊細だとすれば、吉岡さんの声はちょっとかすれ気味で、歌い方も前に、前に出る歌い方。元気さと精一杯の情熱を声に乗せるタイプ。上手か下手かといえば、ちょっと通り一辺倒に聞こえなくもないけれど、技術をどうこういうのがバカらしいくらいに、この声は脳に響く。元気で明るいだけでなく、その声の奥に切ないような響きがあるんですよね。本当の吉岡さんの人生はそんなに切なくないのかもしれないけれど、そう感じさせる声を持っているのは確かで、だから、この声を聞いてるといつも何となく目元が熱くなる。

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2008年3月 7日 (金)

クラシックがやってきた

 去年は「のだめカンタービレ!」というドラマがヒットしまして、今年も年始特番ということでスペシャル番組の放送をしていましたけど、何につけ影響されやすい私はご多分に漏れず、にわかクラシックファンの仲間入りをしてしまいました。といっても、まだまだ本当にちょっとずつ聴く機会が増えてきたというレベルなんですけど、確実に我が家のディスクにクラシックが増えていることに違いはありません。

 もともと私はオーケストラの「大げささ」が嫌いだったし、クラシックなんて、なんか静かで眠くなるだけの音楽だと思ってました。ジャズのノリ、スゥイング感もないし、演奏が堅苦しくてちっとも楽しそうじゃない。正装しないと聴けないような音楽はどうも肌に合わない。そういう感覚は今でもありますし、やはりその楽しさ、おもしろさがわからないところもたくさんあるんですが、一方で聴いて楽しい曲もあるということもわかってきたんです。「のだめ」の刺激を受けて、と書きましたが、実際にはオーディオ派の私ですからイベントなどでかけられるクラシック系のチェックディスクがそもそものスタートではあります。以前から少しはクラシックも持っていた方が良いなと思いつつ、買う段になれば、やはり日頃聴くジャズ優先になってしまうのが人情ですよねぇ。チェックディスクだと思って買っても、結局「チェックのためだけのディスク」はすぐに聴かなくなるんです。これも私の性格なんでしょうけど、これまでの経験からしてみんなそうです。「音の良いディスク」として買ったものはたくさんあるんですが、聴いて楽しいと思わないものは聴かない。すると、ちゃんと聴き込んでいないので結局よくわからないという、宝の持ち腐れ状態になってしまうんです。そんなこともあってクラシックのディスクもそろえようかなと思いつつ、手を出してこなかったという経過があります。そんなこんなで近づきそうで、近づいてこなかったクラシックなんですが、ちょっとずつ聴き始めたのが去年からの我が家の音楽状況なのでした。

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2008年3月 1日 (土)

他にも昨年、高音質で印象に残ったディスクを上げてみると

 ソフトについては先日からちょっと変わり種をいくつか紹介したので、もうちょっと他のものも上げてみることにしました。まず、変わり種シリーズではないんですが、音質の良さと楽しさでは「BIG Band Stage」はとてもきれいな録音になっています。今珍しくなってきたDVD-AudioとCDの2枚組セットというものなんですが、スカッとした音場にちりばめられる音、音、音という感じでマルチチャンネルで聴くと本当に楽しい。マルチで聴く音場感の豊かさというのはぜひ多くの人に体験して欲しいと思うんですが、このディスクもよくできています。このディスクはスタジオで作り込んであるので、各楽器の音がとってもきれいに撮れているのが特徴です。ビッグバンドの楽器がひとつひとつ立っていて、かつバランスよくミックスされている。これはオーディオならではの快感ですね。本当のステージだとこれほど楽器の音が細かく聞き取れるようなことはありません。演奏も明るくて、エネルギーがあって、さわやかで、ジャズっぽい暗さが幾分ないのは好みの分かれるところですが、MALTAさんをフューチャーしているので、「らしい演奏」なのではないかと思いますね。

 

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2008年2月24日 (日)

オリジナルvs新版 「犬神家の一族」

以前から書こうと思いつつ、書き伸ばしていた「犬神家の一族」。

「オリジナルvs新版」とすれば、オリジナル版が優れていたことには異論はないと思います。そのインパクト、斬新さ、役者の存在感、物語の完成度、どれをとっても素晴らしく、次々に新作がリリースされたことにも、その評価がいかに高かったかが現れていますね。

一方遺作となった新版「犬神家の一族」は制作当時こそ富司純子さんや松嶋奈々子さんを起用して話題になりましたが、映画の評価としてはパッとしませんでした。何せ映画ファンなら誰もが一度は見たはずのオリジナル版とそっくりな脚本、演出、カメラ割りですから、「あの新しさ」がどこにもない。そもそもがミステリーですから、見る方はネタも結末もすべてわかっている。そうなれば見る方は誰もが評論家モードに入ります。オリジナルと何が違うのか、どこに「新版」の意味があるのか。でも、それがなかなか見えてこないというか、本当にない。目立つの金田一耕助の石坂浩二さんのシワばかり。それでやっぱりみんなガッカリしました。

新しいもの好きな市川崑監督がなぜ、そのままリメイクしたのか。市川崑監督のニュースを聞いて、私も金田一耕助の一連のシリーズ再び見ることにしました。

    

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2008年2月18日 (月)

あの人、まるで天から来た人のようだな 市川崑監督と金田一耕助

 今週、日本映画を代表する市川崑監督が亡くなられました。市川崑監督にはいろんな作品があって、いろんなジャンル、いろんな主題にチャレンジされてきた監督だと思います。映像の見せ方がいつも斬新で、新しい切り口の表現をずっと探しておられた気がします。それをうまく支えていたのが脚本のうまさ、すばらしさ。新しさを単に興味本位な形で終わらせずに、作品の中にしっかりと溶け込ませるうまさ。作品として本当に素晴らしい。

 この週末は市川崑監督の追悼の意味を込めて、石坂浩二さん主演の金田一耕助シリーズを見て過ごしました。市川崑監督の遺作となったのは「犬神家の一族」のリメイクとなったわけですが、もとは1976年の作品でした。当時小学生の私には池から両足が突き出た映像が衝撃的で、恐いというよりは今まで見たことのない世界に唖然とした感じでしたね。誰もがそうだったと思います。あの頃の僕たちはプールでいかにうまく逆立ちをするか必死でした (゜゜;)\(--;)ソッチカイッ。首が飛んだり、白いマスクの怪人が出てきたりするのに、出てくる探偵は着物姿でフケだらけて、登場する誰よりも冴えない風体。どこかとぼけていて、ふざけているようなのに、ときどきすもの凄く鋭いことを言って、謎を解いていく。小学生の私は「刑事コロンボ」と「金田一耕助」が大好きでした。

 

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2008年2月15日 (金)

大人買いしてしまった SHM-CD

 藤田恵美さんの「chamomile・Best・Audio」を聴いて、いわゆる高音質ディスクとの違いついて触れました。では、一方の「いわゆる高音質ディスク」というのはどうなのかということも考えますよね。いやいや、実はこちらも紹介せねばと思いつつも、そのままになっていたので話題にしようと思います。去年もちょっと触れましたし、最近は雑誌などでも紹介されているSHM-CDというやつです。Super High Material-CDというよくわからない名称なんですが、要はCDの材料として使われているポリカーボネートを、より品質のよい材料を使って作り直しましたよというものです。品質を上げるというと強化ガラスを使ったCDという20万円もする特殊なものもありますけど、こちらはそこまでは行かない。同じポリカーボネートなんだけど、液晶などにも使われるより透明度が高い材質のものを使ったというものです。まあ、新しいといえば新しいけど、中途半端といえば中途半端な選択ですね。その代わり価格は2800円で通常の国内発売ディスクとあまり変わらない値段を実現してはいます。また、おもしろいのは高音質を目指したのに、録音方法がSACDのDSD形式ではなく通常のCD形式を選んでいるということ。その代わりオリジナルのマスーター音源を使って、できるだけ操作を加えず、そのままの音を収録しようとしたと解説されています。そういうことで何か異様に中途半端な存在のディスクに思えるんですが、往年の名盤と言われるものから12月にジャズ系20タイトル、クラシック系20タイトルで発売が開始されました。その後、ジャズ系に関してはブルーノートレーベルの録音で有名なルディー・ヴァン・ゲルダーが録音した名盤から3月まで各月10タイトルずつが発売されていきます。ジャズ系はトータル50タイトルになりますね。他にもロック系の名盤20タイトルも発売されました。いずれも数量限定発売とのことです。詳しいタイトルはHPで確認してください。

 前置きが長くなりました。私が最初に聴いたのは東京に出かけたときのイベントで紹介されたジョン・コルトレーンとジョニー・ハートマンのディスクでした。うちにも一枚ありますが、SHM-CDの音はしっかりとした輪郭と同時に声のニュアンスや細かい音の情報量が明らかに違うと感じました。え、このディスクにこんなにいっぱい音が入っていたのかと思ったのです。それで12月の発売時にも何枚か注文しました。それも聴いてみるとやっぱり違う。同じように音の輪郭がビシッと立っていて、くっきりしているので、透明度がより高くなった感じを受けます。分解能が高く、あきらかに音数が多い。我が家にも同じディスクがありますが、どれを聴いても、素直にこんなに違うのかと感心するばかりです。それでそのまま調子に乗って大人買いを決行するにいたってしまいました。それほどちょっとうれしくなってしまったのですよ、本当にsign03

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2008年1月31日 (木)

話題の「chamomile・Best・Audio」を聴きました

 

「とくダネ!」で、司会の小倉さんが「音がいいッ」と連呼したことで、一気に広まったCDなんですが、PS3に関心のある人はかないまるさんのHPで先に知っていた方もおられるでしょう。私も気にしていたんですが、小倉さんのおかげというか、あまりにヒットしてしまったので、初回販売時には購入できず、ちょっと遅れて購入できました。小倉さんがオーディオマニアなのは有名なことなんですが、その方が「音がいいッ」と連呼するディスクとはどんなものか。かないまるさんが作るディスクとはどんなものか。興味がありますよねぇ。ということでいろんな方がこのディスクは購入されたのではないかと思います。さて、皆さんの感想はいかがだったでしょうか。

 なぜ、こんな書き方をしたかというと・・・。このディスクの評価、もちろん「音楽・道楽」ですから、高音質ディスクとしての評価になるわけですが、さぁ、このディスクはいったいどう受け止められたんだろうかと、最初に聴いた瞬間に思ったからです。このディスクはあきらかにいわゆる高音質ディスクと聞こえ方が違う。「うわー、やられたなぁー」と思いました。「そうか、こうきたのか」と。

 いわゆる高音質ディスクでは、まずボーカルのクッキリさ、はっきりさが喜ばれます。さらに演奏される楽器の分解能だとか、リズムを刻むベースやドラムの低域の強さとか、ホーン楽器の鋭く伸びる高域の感じとか、あるい高域に華やかに抜けていく歌い手の声が目立つものです。そうしたものが鮮明であればあるほど、高音質とされる。しかし、このディスクにはそのどれもがない。藤田恵美さんのボーカルはセンターで主役をとっているものの、他の楽器たちはどちらかというと後ろに引っ込んでいて、「伴奏」に徹している。決して前に出てこず、目立つことがない。低音の強い楽器も、高音の伸びる楽器も出てこない。分解能が優れて目に見える感じもない。藤田恵美さんのボーカルも華やかさや輝きのあるクッキリさとは全く違う。落ち着いた声で、高域に伸びきるタイプの歌手ではない。だから、これは今まで聞き慣れた高音質系ディスクとはあきらかに違う。「違う」というよりは、ものすごく普通のディスクに聞こえるんじゃないかなぁ。もちろん、J-POPの下手なディスクよりはよっぽどいいけど、はてさて、何が驚くほどのことがあるのかと。いかがでしたか。小倉さんが「音がいいッ」て叫んだディスクの音は。小倉さんが大げさな分だけ、「え、こんなものか」と思われたのではないかと思ったりするのですよ。

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2007年12月30日 (日)

今年の我が家のナンバーワンディスクは・・・ 映像編

 映像の方も今年は盛りだくさんでした。Blu-rayの登場も話題。我が家も今年は買うのはBlu-rayばかり。DVDで買ったのはBlu-rayでは出ないと分かったものだけという具合。それで今年購入したBlu-rayディスクも20枚を超えました。特に後半は話題のボックスセットも目白押し。ということで、映像のナンバーワンを上げるとすれば、こちらも文句なしで「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」。今やストーリーを説明する必要もありませんね。クラーケンに飲み込まれたジャック・スパロウ船長を助けるために、世界の果てに向かうエリザベスとウィリアム。世界を覆い尽くそうとする東インド会社の脅威。追い詰められ集まる海賊たち。そこで繰り広げられる取引に次ぐ取引き。裏切り裏切られの複雑な人間関係の中、とうとう海賊たちと英国海軍による嵐の中の大海戦が始まる。もう全編が飛んで、はじけて、走りっぱなし怒濤の169分。全てがてんこ盛りで、何を考える間もなく、圧倒されるままに終わるという素晴らしい体験ができました。本当にこれはすごい。やっぱりBlu-rayの華やかな映像と派手なサラウンドを体験しなければもったいない。それにはこれ以上ふさわしいディスクはないでしょう。映像はさすがに最新映画だけあって緻密で立体感のある画像。時にCGがCGっぽく見えたりするのは、もう全てCGですから仕方がないところですが、まあ、何を見てもよくここまで作り込んだなぁと思うシーンばかりですね。音の方も盛大。細かいところでは風と波の音がいつもあるのですが、世界の果てのシーンでは一転して静寂の中。ラストの嵐のシーンは飲み込まれるんじゃないかというほどすさまじさ。

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今年の我が家のナンバーワンディスクは・・・ 音楽編

 年末年始の「今年を振り返るシリーズ」ですが、たぶん今年の更新はこれが最後でしょうね。ということで、今年我が家でよく聴いたディスク、よく見たディスクをご紹介したいと思います。

 なんて、思ったんですが実はよく聴いたディスクをいろいろ考えると去年ほどパッと思いつくものがないんです。確かに今年はよく聴きました。いいディスクもたくさんありました。今年は話題の高音質ディスクと言われるものをたくさん聴きました。だから、当然どれも満足度は高かった。しかし、では「これぞっ」というディスクを上げるとなるとなかなか上がらない。我が家は基本的に1ヶ月でローテーション交代となりますが、お気に入りディスクはこのローテーションを超えて、試聴コーナーに残り続けるのですが、今年はそうしたディスクがあまりなかったと思います。むしろ、いろんなディスクを次々に聴きいたという1年だったかもしれません。ということで、今年はちょっといつもと違うディスクたちを紹介したいと思います。

 その変わったディスクとなると、まず今年の前半によく聴いたのはベースが特徴的な「14 YearsAfter」。広島のASCというグループが独自に作ったディスクなんですが、小さな空間にしっかりとしたベースがドシッと座っていて、ベースの楽しさが満喫できます。ジャズ喫茶の店内での録音ですから、ときおり会場のいろいろな音がひろわれているのもライブの雰囲気があって楽しい。

 有山麻衣子さんのディスクも一時期よく聴きました。クラシックの歌い方などはよく分かりませんが、素直に透き通る歌声が、ホールの響きの中で上手くとらえられていて気持ちよかった。「14 YearsAfter」が直接音中心だったのに対して、こちらはまた別な魅力がありました。

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2007年12月 9日 (日)

どろろ

 手塚治虫さんの名作マンガを実写かしたのがこの「どろろ」ですね。配役には今人気絶頂かつ交際が噂されている妻夫木君と柴崎さんを組み合わせて、話題性も抜群。当然お金もかかっていますねぇ。

 画質は全体にカラッとした画調で、乾いたテイスト。銀残しのフィルムで、意識して色彩感を抑えているのが分かります。舞台は貧困と飢えに苦しむささくれた世界ですから、それはよく現れていますね。ロケの舞台がオーストラリアということですが、オーストラリアの乾いた感じとその他の撮影との整合性を合わせるのにも役立っているのかもしれません。音の方もどちらかというと細かい音や緻密さで効かせるのではなくて、鋭い力強いはっきりとした音で作られている感じがしました。SFXを駆使していることも話題の一つですが、強い音でアクション性を際だたせているようです。映像は3~7Mbps、音のは方はDTSで1.5Mbpsの転送レートでした。

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2007年11月29日 (木)

大阪ハイエンドショウ 2007 大場商事のイベントに魅了される

 大場商事といえば、これまた超ハイエンドの数々を輸入している代理店。通常のデモ会場はいつも満員。といって、どの製品も私の手の届くようなものでなし。夢のまた夢の世界ですから、足も遠のいて、とうとう最後のイベント企画でようやく音を聞くことになりました。

 このイベント企画は傳さんが機器の構成をされたそうですが、イベントですから、それぞれが自慢の一品を選んでいることに代わりはありません。では、そのビックリする構成はというと、まずはプレーヤーにはデジタルの王様dcsから最新のScarlatti Transport、Scarlatti DAC、Scarlatti Clockのセット。Scarlatti TransportはエソテリックからVRDS-Neoを外部供給された初めての製品ということで話題です。ちなみに、これだけで9百万円をこえるというとんでもなさ。

 プリはNagraのPL-Lという管球式のものを使います。管球管を使っているといっても本体はものすごく小さくてビックリするんですが、メカメカしいフェイスも個性的で、機械好きにはたまらないデザインであることに違いないと思います。このプリはおもしろいことに信号回路の入力から出力が一方通個で、向かって左から入力して、右から出力するという変わり者です。本体は小さいんですが、ケーブルのプラグが左右に飛び出す形なんですね。価格は120万。

 パワーアンプは銀色に輝くJeff RowlandのModel312。Nagraとは対照的にものすごく巨大で真四角なボックスがデンとあります。見るからに邪魔で、家庭ではケンカの元になること間違い無しなんですが、銀色に輝くフェイスでほんの少しだけ救われています。少なくとも部屋に機械が置いてあるという雰囲気が和らぎます。これは1000W出力だそうですが、最近話題のデジタルアンプなんだそうです。ステレオアンプなのが救いですが、価格は250万くらい。

 最後のスピーカーはAvalonで、こちらは今回Indraでした。Avalonの中では比較的購入しやすい価格で、ペアで300万。見た目は見るからにAvalonだし、最上級ではないにしても、普通なら全く不満のないスピーカーですね。ちなみに、ケーブルはカルダスでしたね。

 さて、この組み合わせなのですが、どのような音になると想像できますか。

  

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2007年11月26日 (月)

大阪ハイエンドショウ 2007 ティール CS3.7 これは地球製なんだろうか

 去年はプロトタイプということで発表されたティールのCS3.7ですが、今年もまだ完成とは言えないのか、微妙な立ち位置なようで。。。ほぼ完成品ということでした。こちら進行が傳先生です。私はちょっと遅れてブースに入ったので、今回は立ち聴き。位置も悪かったので、音を云々と言える状況ではなかったということを最初にお断りしておきます。

 ということで、外見の感想からですが、去年とはデザインは全く同じ。しかし、どうしてこの鍋ぶたのようなデザインがよいのかが、正直よくわからない。どうも私には近未来のセンスがないようで、このスピーカーを部屋に置いて音楽を楽しむにはかなり抵抗感がありますねぇ。最新の技術なんでしょうが。リビングに置くよりもむしろ本格的なオーディオルームにおいて、その個性を積極的に生かす方がよいんでしょうねぇ。音の方は他のサイトとは評価が分かれるようで、私としてはまだこの新しいユニットの高域をどう扱えばいいのか、ティールもよくわかっていないのではないかとちょっと思ってしまいました。このスピーカーも音のつながりでいうと、モニターオーディオMAGICOエラックと同じように非常につながりはよくて、目指すところは同じなのではないかと思いましたが、この順で、エラックよりもさらに高域にエネルギーがよっていると思います。このため結果としては、もっともスピーカーらしいスピーカーになってしまいました。音は繊細系で分解はよいし音もたくさんあるし、たぶんユニットが相当軽いんじゃないかと思うような反応の良さがあるんですが、ちょっと音に座りというか、落ち着きがない。確かに、音そのものの質感はエラックよりは上品で、決して悪い音ではないんですが、何かが足りない。よく言えばとてもゴージャスな音で、華やか、きらびやか。天井でミラーボールが回っている感じ。これが下品なうるさいスピーカーならキャバレーになるんですが、さすがにそうしたところはなくて、むしろ上品な質感でそう聞こえることがおもしろい。私は、NHKの紅白歌合戦か、なんとか歌謡ショーのステージを思い浮かべてしまいました。決してジャズクラブではない。こちらも密閉型のエンクロージャーですが、MAGICOに比べるとあきらかにガチガチに固めてあるので、響く感じはないです。低域はもうちょっと量感を出してもいいんじゃないかと思いますね。

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2007年11月14日 (水)

大阪ハイエンドショウ2007 エリプサ 「楕円形」という名前 その2

Photo  初日はもうひとつ印象に残らなかったソナスファーベルのエリプサですが、このスピーカーをどう鳴らすかというのはいろいろ考えてしまいますね。初日のイベントでは組合せも傳先生が考えたそうですが、柔らかく美しい音のするエリプサですから、これを管球アンプで鳴らしたいと考えるのはとても自然な発想だと思うのですが、今度はその柔らかさに溺れて、締まりがなくなる。傳先生もそういうことをやはり考えるそうです。傳先生といえば、美しく繊細で、かつ分解能のすぐれた透明感溢れる音を聴かれているというようなイメージがありますし、柔らかすぎる音を好まないのはそうだろうと思います。しかし、これが柳沢功力先生だったらどうかというのも興味のあるところ。大阪ハイエンドショウでは柳沢先生の企画ももちろんありました。柳沢先生がエリプサのために選んだのはクレルのエボリューションでした。プレーヤーはアキュフェーズのDP-700。柳沢先生もやはりどこかで締めるところがないと、このスピーカーの良さがかえって薄らいでしまうと考えているのでないかと思います。

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2007年11月10日 (土)

大阪ハイエンドショウ2007 ATC 100SLPT その1

100slpt  そして、次に接続されたのがATC100SLPTです。試聴の組合せはワディアとクレル。最初に登場するのは傳先生が紹介された松本俊明さんというピアニストのディスクです。今回私は傳先生のデモに何度も行くことになったのですが、必ずといっていいほどかけられたディスクの1枚。松本さんは現在アメリカで活躍中とのことですが、ピアノがベーゼンドルファーを使っているとのことです。私はクラシックにまったくうといのでよく知らないのですが、一般のピアノに比べて1オクターブ分低域に伸びているピアノだそうで、大きさも2メートル90センチと大型になるそうです。その分だけ低域の響きがましますから、音は深くなるが、高域の音を強く弾かないと低域に負けてしまう難しさがあるらしいです。曲はオリジナルとのことですが、試聴は1曲目の京都をイメージした曲だとか。とにかく、このディスクがかけられた瞬間、その音の深さ、濃さにビックリしました。もちろん、ディスクの音の良さもありますが、音の表現がしっとりとしていて優しいのに、輪郭や実在感がすごくしっかりしている。高域も伸びているし、低域もちゃんと出ている。なるほど、ベーゼンドルファーのピアノの音は少し太めで明確さよりは音楽の質感を大事にした響き。それをうまくとらえて表現していると思います。曲は宮崎駿の世界をイメージさせるような懐かしさと温かさを感じさせますが、100SLPTのもつ中域の良さが見事に生きている。まさかATCがこんな音を出すとは思わなかった。ATCの音は実は久しぶりです。昔聴いたときはただただまじめな音だった。中域中心で、やや窮屈と思えるくらいに音の伸びも抑制していた。律儀でやや硬めで、骨格のしっかりした音だったけど、あまり楽しいとは思わなかった。それがこんなに表情豊かに、しかも以前感じていた「まじめさ」の枠をすっ飛ばして、伸びやかに鳴るとは思わなかった。肩から重い荷物をすっかり下ろしたら、鍛えられた筋肉の躍動感と内面の辛抱強さが、そこにあったという感じ。それにしても中域の奥深さは、むしろ先のエリプサで聴けると思っていたのに、本当によかった。それに比べると先のエリプサの方がちょっと淡泊で、表面的。情感の薄い鳴り方と思えてしまう。100SLPTはその後もディスクを変えて、ジャズもクラシックも非常に魅力的。元気なハツラツさやドラムのアタックの厳しさも素晴らしくよく表現してくれましたし、音のつながりよく、なめらかで潤いのある質感を失わないのもよかった。

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2007年11月 8日 (木)

大阪ハイエンドショウ2007 エリプサ その1

Oosaka  11月3日と4日の2日間、大阪ハイエンドショウ2007に行くことができました。昨年も行ったんですが、四国からのお出かけですから、ホイッと行くわけにもいかないんですよね。昨年は、翌週にもあった大阪オーディオセッションにも出かけられたんですが、今年はこのハイエンドショウだけの参加となります。両者の違いはハイエンドショウが基本的には輸入元を中心とした外来機種中心、オーディオセッションか国内メーカー中心ということになります。例外としてアキュフェーズとラックスなどがハイエンドショウの側に参加しているのですが、アキュフェーズとラックスはハイエンドショウを最初に企画提案したメーカーということのようです。この2日間、たくさんの音を聴かせていただきました。朝から晩まで音漬けだったのですが、今年の印象を先に書いておきますと、今年はどこもそれなりによい音だったなぁと思いました。総じて平均点が高く、聴いた限りでは嫌になる音はありませんでした。だから、とてもおもしろかった。感心したし、驚いた。とてもよいショウでした。

 私の行った3日はハイエンドショウとしては2日目にあたります。初日は金曜日なので行けませんでした。3日も朝5時に起きて、特急と新幹線を乗り継いで大阪入り。なんとか最初の企画イベントに間に合う時間にたどり着くというスケジュールです。まずはこのイベントから触れたいと思うのですが、今回のハイエンドショウでは1つスピーカーを、いろいろな組合せで聴くことができたというのが収穫で、この朝の企画はまさにその皮切りにふさわしいものだったからです。

2  この朝の企画は評論家の傳信幸先生を中心に、アキュフェーズとアクシス、エレクトリ、ノアがそれぞれ代表機種を持ち込むという4社の共同企画でした。プレーヤーはアキュフェーズがDP-700アクシズがワディアの581というSACDプレーヤーをそれぞれ用意。スピーカーはエレクトリからATCの100SLPTを、ノアがソナスファーベルのエリプサを出します。アンプはエレクトリのHEGELのプリとパワーのコンビ。アクシズがAyreの薄型のパワーアンプと、クレルのエボリューション302と202のコンビをそれぞれ出してきました。一見して豪華絢爛な布陣ですね。この冬の新製品がずらりと並んでいます。

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2007年11月 2日 (金)

この話は、ある女の子にまつわる話だ スパイダーマン Blu-rayBOX

 Blu-rayもまだまだHD DVDとの競争を繰り広げているようです。8月には「Mi:Ⅲ」や「ドリームカールズ」などを発売してきたパラマウントと、ドリームワークスがHD DVDとの長期契約を結んだようで、Blu-rayの制作をしばらく注したという悲しいニュースがありました。期待していた「ザ・シューター」や「トランスフォーマー」がBlu-rayで見れなくなったのは本当に淋しい(「ハリーポッター」シリーズも初期3作が発売延期となったし)。ただ、年末にはBlu-rayでも話題のシリーズ作品がいっぱい出てくるということで、これからの発展を期待したいところです。

Spiderman  その先陣を切って登場したのは「スパイダーマン」のトリロジーボックス。孤独で、切ないヒーローとして登場したスパイダーマンもとうとう最終章になったわけです。ドジで、間が悪くて、何かにつけてさえない冴えない青年だったピーターが、科学技術によって生み出されタスーバースパイダーに右手を噛まれてからはや5年。叔父さんの死、親友の父親との決闘、幼なじみのメリー・ジェーンとの恋、大親友ハリーとの葛藤。スーパーパワーを手にいれたものの、ヒーロー稼業の忙しさに追われて私生活はボロボロ。職にも就けないし、ボロアパートの家賃も払えない。大事な叔母さんの家さえも銀行にとられてしまう始末。さまざまなことがあった5年間でした。ヒーローといっても所詮は20才そこそこの青年であり、戦いだって荒削り、あちこち壊したり、滑って転げてみたり、壁から落ちてみたり、時にはスランプに陥ったこともありました。個人的にいうと、この冴えないヒーローは、もう一つスッキリしないフラストレーションの固まりで、いまいち感情移入できないヒーローでした。ピーターはどうも自らわざと不幸に陥っていくような不器用人間なんですよね。普通なら上手に、おいしいとこに飛びつくところを、わざと悪い方を選ぶ。暗い方に行く。だから、物事がちっとも明るくならない。ネガティブ思考のヒーローなわけです。映画の1と2は、ともにそうしたものかどこか引っかかって、心底楽しめない作品でした。ピーターか惹かれているメリーだって、最初は不良のガールフレンド、次はスターを夢見て、気がつくと宇宙飛行士と婚約・・・どうも軽いじゃないですか。キルスティン・ダンストもどこか癖のある顔立ちで、普通のヒロイン像とちょっとずれているし。公開当時から最新のCGは話題でしたが、こうした理由から我が家で上映されることはほとんどないという作品になっていました。設定はほぼ同じなのに、何につけポジティブなスーパーマンとはまるて違うヒーロー映画。。。

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2007年9月23日 (日)

モンスータズ・ーインク 再び

発売時も高画質で評判だった「モンスターズ・インク」ですが、久しぶりにみる機会がありました。制作は2001年ですから、デジタルの世界でいえば、過去といつてもいいくらいですねぇ。本来ならBlu-ray版で紹介したい作品ですが、残念ながらまだまだ発売されないようで。
以前は、画質もよいし、ストーリーも楽しいし、何度もよく見たタイトルのひとつでした。チェックによく使ったんですよね。でも、最後に見たのはいつだったか。。。。
確実にいえるのはPS3では初めてということ。当時から機器の変化はそれくらいだと思いますが、セッティングの煮詰めやNESPA Proの使用など、他にも少しずつ変わったはずです。

そう、なんでこんなことを書いているかというと、いやー、「モンスターズ・インク」ってこんな映画だったのかと思うほど印象が違ったからです。

当時話題だったサリーの毛並みのすばらしさはよくわかっていますが、
今回はそれ以上に他のモンスターたちの肌の質感、光沢感が本当に素晴らしい。1人ずつ(というか・・・)みんな違うんですね。ツルツルしてたり、てかってたり、ビニールっぽかったり、粘土のようだったり、と、それぞれがちゃんと違う。
作業用のヘルメットはまた違う質感だし、非常ベルもまた違う。もちろん、サリーの毛並みは以前にも増して細かいし、サラサラ感が際だって見えます。
シーンごとの光のあたり加減も絶妙で、モンスターたちもみな立体的に浮き上がって見えるんですね。どれもがすごくよくできた人形みたいです。

同時に音もすごくよい。メリハリがきいていて、ひとつひとつの音が立っている。
アニメ作品は全てが作られたものだからはっきり聞こえても当たり前なんですが、BGMを背後に回しながら、セリフをしっかりと前に出しているので、モンスターたちに血が通うんです。
音のデザインはセンタースピーカーをフルに使う作り方ですが、バスルームや工場など音の響く場面も多いので、何でもないシーンですも、サラウンドが全編に行き渡っています。サリーが飛んだり走るたびにボンボンと響く音もアクセントですね。特にサリーが社長に頼まれてシミュレーションルームで吠えるシーンは低域まですごい。

最新のタイトルと比較すれば、映像も音も逆に濃すぎるくらいで、映像は輪郭が効きすぎているようにも感じます。最近の作品はむしろ輪郭もなめらかで、キャラクターと背景がもっとなじんでいるというか、自然な感じになってきていますね。
音の方もメリハリは聞いていますが、レンジがやや狭くて、中域に音が集められている感じがするでしょうか。こちらもちょっと強調しすぎなのかもしれません。しかし、そうしたところも含めて、やっぱりよくできた作品でした。

以前の我が家はこうしたものがよく表現できなかったんですね。映像も音もSNが上がっているし、表現が深くなったことが実感されました。少しずつよくなっているとは思いながら、いつも似たようなディスクを使っていると、こんなに変わっていたのかって、気がつかないものですね。そういう意味でもちょっとうれしくなりました。実は、最近、昔と印象の異なるディスクがいろいろあって、「モンスターズ・インク」もちょっと引っ張り出してみたんです。でも、そうなればやっぱり早くBlu-ray版でも見たいものですねぇ。

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2007年9月17日 (月)

かないまるさんお勧め ドンフリードマン「Timeless」

 「音楽・道楽」はジャズ好きを公言しながら、ジャズノ紹介がほとんどないのですが、確実にジャズのウェイトは大きくて、毎日ちゃんと聞いています。ただ、私がはじめて聞いたとしても、もともとの制作が古いというものが多いので、あまり紹介にならないかと。

 最近、かないまるさんのHPによくいってPS3の情報を得ているわけですが、お勧めのソフトについてもご紹介していただいていますので、そこから興味のあるものを買わせていただいています。このドン・フリードマン VIPトリオの「Timeless」もその一枚。かないまるさんの解説によると、CDにしても、SACDにしても録音時にコンブレッサというものを使って、それぞれの楽器の音を明確にして、味付けしているということなんですが、「Timeless」はそうしたものを挟まないストレートな録音が行われているとのことです。なおかつ、これがSACDでマルチチャンネル再生もできるという点で珍しいものだということです。

 解説にもあるとおり、「Timeless」をかけると、最初の曲から中央に座るベースの音に耳が奪われます。特にソロパートはベースの楽しさ全開。このベースが小気味よくリズムを刻み、曲をリードしていく姿はまさにジャズの楽しさでしょう。コンプレッサの事情については私はよくわかりませんが、このベースの音は確かに他のアルバムと違うことはよくわかります。ベースの弦があきらかに他より細いのです。弦が細いというのは何か変ですね。もともと弦は細いもの。しかし、ジャズベースの楽しさはブンブンとうなる低音のパワーにあるわけで、この弦がいかにもキツく、いかにも固く、いかにも太く聞こえることに快感を覚えたりするものです。寺島靖国さん風にいえば鉄のような弦が張ってあるというのがいかにもジャズらしい。確かにその通りなんですが、それがいつの間にかベースの形まで違うもののようにイメージさせてしまうのなら、それはやはりよくない録音なのかもしれません。音が力強いことと、弦が太いこととは本来別な要素なんですね。ベースの音がにじんで、弦を恥じているということもよくわからない録音も多々あります。弦が細いとジャズらしい体験ができないかというと、実は全くそんなことはないということがこのディスクを聞くとよくわかります。細く、立体的であっても音は力強い。グイグイとくる。オーディオ的にいえば弦の解像度がよいわけです。細いから弦の弾かれる感じもよくわかる。決して鉄製じゃない。音の力強さの中に柔らかさもある。

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2007年9月16日 (日)

BD版 007 カジノ・ロワイヤル

 オープニングからしてこれまでの007とは違う、ハードボイルドな雰囲気。どこか甘く、漫画チックに始まるこれまでのオープニングとは最初から何か違う雰囲気です。わざと残したざらつきやコントラストの強い白黒画像も味のある演出だと感じました。そして、その上でこの絵がとてもきれい。次に続く華やかな色彩となめらかな文字と密度感のあるアニメの背景からしてちょっと感動してしまいました。

 これまでのボンドといえば小道具を使って洗練された汗臭さのないアクションがおなじみですが、最初からヤマカシでも見ているかのような肉体を駆使した追いかけっこ。軽やかに跳ね回るのは追われる犯人の方で、ボンドは若さと勢いに任せた力押しの追いかけっこです。なんせ、途中で壁を突き破ったりするんですから、ボンドらしくない。その荒々しさにMも最初からカリカリ。「傲慢な殺し屋」と「冷静なスパイ」の違いを言って聞かせます。つまり、最初からボンドは、私たちがよく知るボンドらしからくない。自信があって、大胆で、しゃれっ気たっぷりな気質を持ちながらも、振る舞いは全く大人気がない。若く、未熟で、荒削りのスパイ。それが今回ダニエル・クレイグに求められた生まれたばかりのボンドの姿だったようです。
 ボンドといえばショーン・コネリー という方が世の中の大多数ではないかと思います。私も同じ。ショーン・コネリー がボンドを卒業したあとの007は本当につまらなかった。いちおう見てみるんですけど、本当にガッカリしてました。それを一気に覆して、より洗練され、よりハードに見せたのがピアース・ブロスナン。これこそ私が求めていたボンドらしいボンド。内容もより豪華に、より大胆に、画質も音も磨きをかけて復活を遂げたはずなのに。そのピアース・ブロスナンはわずか4作でボンドを降りてしまうなんて。もう終わった。もうボンドはいないと私は思いましたね。それぐらいピアース・ブロスナンのボンドが好きだったし、これからにも期待していました。制作陣もそうだったんじゃんないでしょうか。個人的にはそう思います。しかし、そう思えば、思うほど、よくぞダニエル・クレイグにたどり着き、ボンドがボンドになるまでを描くという発想の転換ができたことが、本当に見事としかいいようがないと思うのですね。007シリーズの名を使えば、これまでのようにたいした作品じゃなくても作っていけるのだろうに、そこに甘えず、より新しいものをつくろうとした制作陣は本当に素晴らしい。つまり、個人的にはこの映画はとてもおもしろかった。課題もたくさんあるけど、素直におもしろいと思ったし、次の作品が見たいと思いました。

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2007年7月15日 (日)

空が黒くなってくるとね、なんだか悲しい気持ちになるのね どうして?

最近なんかアニメを見る機会が多いですね。
特にアニメファンというわけではないんですが。夏休みが近いせいでしょうか。

 松本大洋さんが原作の「鉄コン筋クリート」が映画化されたというので、発売を楽しみにしていました。当初はBlu-ray盤も発売予定だったんですが、どういうことかDVD版のみの発売となってしまい、泣く泣くDVD版を購入しました。僕はこの原作を知らないんですが、松本大洋さんのマンガと言えば、太い線と大胆な構図、独特な世界の独特な登場人物がが特徴ですね。実は野球を題材にした「花男」が大好きだったりします。声優陣も豪華で主人公のクロには二宮和之さん、シロには蒼井優さんと共に昨年からテレビ映画で活躍した2人です。この組合せなら見ずにはおられません。

 クロとシロは、ネコと呼ばれる第一級虞犯少年の2人組。周囲の発展に取り残され、汚れた町並みが吹きだまる宝町が2人町。2人は孤児であり、家もなく、学校にも行かず、空き地に捨てられた車の中で、恐喝やスリをしながら暮らしをたてている。頭が切れ、血を見るのも恐れないクロは、宝町の裏の顔として町を仕切るほどの存在になっていた。相棒のシロは、11才になっても自分では服も着れず、靴のヒモも結べない。帽子と時計を集めるのが趣味で、いつも脳天気な夢を見て、クロが地球の平和を守っていると信じている。そんな2人の宝町に、ある日ネズミと呼ばれるヤクザが戻ってきた。ネズミの組織は金儲けの上手な新興組織と手を組んで宝町に「子供の城」を作るために宝町の地上げを開始したのだ。自分の町を荒らされるのを黙ってみていられないクロと、ヤクザたちの血で血を争う戦いが始まった。。。

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2007年6月11日 (月)

我が家はDVDもPS3に完全移行しました

 先日システムバージョンアップで、PS3のDVD画質がアップコンバートされるようになったことに触れましたが、このおかげで我が家はDVDもPS3で視聴する状態に完全移行しました。純粋に音楽だけを聴くCDでは、光接続のハンディを乗り越えることができないようで、どうしてもDU-7の方が優れていますが、映画になればこの違いは急速に縮まってしまいます。むしろ、アップコンバートされた画質はディスクによってはかなり明確な差が生じるようで、そちらが気になるようになりました。

 ちょっと驚いたのは「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」です。「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズの第3作目で、一番新しい作品にあたります。アップコンバートされた画質は精細感とコントラストが非常にしっかりとしていて改めて感動しました。スメアゴルがゴラムに変化していく、痛々しくおぞましいシーンからはじまって、疲労に包まれていくアラゴルンの表情、不安の中戦いに飲み込まれていくピピンとメリーの様子、正気を失っていくフロドとそれを見守ることしかできないサムの苦悩などが実によく描きこまれていることがわかります。やはり、アップコンバートされた画質は光と影の描き分けが良くできていますね。細かいところの見通しが良くなるので、奥行きや広がりの立体感も濃くなって、広大な草原を舞台にしたミナス・ティリスでの戦闘も、最後にアラゴルンたちを囲む圧倒的なサウロン軍の多さも際だって見えました。結局、このディスクが決め手になりました。大きく変化しないDVDもあるんですが、こうした画質に変わるものもあるのなら、PS3を使わない手はないですね。
 ここで気がついたのですが、古いディスクの方がアップコンバートの恩恵を受けやすいような気もするのですが、ここしばらく見た限りでは案外発売の新しいディスクの方が効果もあるような気がします。古いディスクはもともとの情報量が少ないのか、思ったほど立体感のある画像にはならずに、むしろ少しのっぺりとした画像になりやすい感じです。「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」のようにもともとの画質の評判がよいものの方が、さらに良くなるという感じがします。

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2007年6月 6日 (水)

それってなんだかミステリー 「パプリカ」

 さて、「パプリカ」。「時をかけ少女」はDVD版の試聴です(PS3でアップコンバートはしました)が、「パプリカ」はBlu-ray版です。映像はMPEG2で、転送レートは20~30Mbps台後半となっていました。音声はドルビーデジタルで、転送レートが640kbps。リニアPCMも収録されていますが、我が家ではまだ聞けません。淡く柔らかい映像の美しさで見せた「時をかける少女」でしたが、こちらは原色を多用して、濃く太い映像で押しまくります。背景も登場人物も現代アニメらしく、びっしり細かく描き込んだ絵の存在感も特徴的でしょう。ストーリーは夢を使った精神分析に科学の力を取り入れて、なんとセラピスト自身が他人の夢に入り込んで治療することを可能としたDCミニという装置をめぐって展開します。セラピスト千葉敦子は夢の中では「パプリカ」というコケティッシュな分身となって治療をすすめる夢分析の天才。しかし、完成間近なDCミニが何者かによって奪われ、他者の夢に入り込んで人格の崩壊を来すという事件に発生。犯人を突き止めるには夢をたどって犯人にたどりつくしかない。被害者を伝って犯人を捜すという危険な賭にでるパプリカ。しかし、夢に入り込む装置だったDCミニが、やがて犯人の誇大妄想のパワーを得て、現実世界にまで浸食をはじめたことで、夢と現実が交錯する事態へと。。。

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2007年6月 3日 (日)

筒井康隆さん原作の2つのアニメを見ました

 と言うか、見たらたまたま筒井康隆さんの原作でした。筒井さんと言えば、私が小学生の頃にNHKのSFドラマにはまって、毎週楽しみに見ていたものです。日本のSF作家として代表的な方ですね。「時をかける少女」はタイムスリップを題材にした学園物と言えるポップな作品、一方の「パプリカ」はその筒井さんの幻想的かつ自己の内面世界への展開が特徴的な作品で、同じ原作者とは思えないですよねぇ。ちなみに「時をかける少女」は1967年に発表されて、40年前になるんです。「パプリカ」は1993年。その間の筒井康隆さんの紆余曲折の作家生活も、日本にもさまざまな変化もあったわけですよね。

 「時をかける少女」はかつては原田知世さん主演で、実写の映画化が行われています。この頃のファンの方も多いように思います。個人的にはちょっと甘ったるいアイドル映画で、原田知世さんのファンでないとちょっと辛いものがあるような。。。その意味で男性ファン向けだった実写版が、今回のアニメ版は少女アニメタッチのリニューアルで、これはやっぱり女子中高生用に対象も変わったことが一目でわかります。そのため出だしのタッチも男勝りの女子校生・真が、頭がよくて性格のよい幼なじみとちょっとワルで野球好きの転校生にはさまれて、仲のよい三角関係にあるというところから始まる、まさに誰でもが夢見る理想的な設定。やがて、偶然手に入れたタイムリープ(タイムスリップ)能力を使って、真は身の回りに起こる出来事を自分に都合がよいように入れ替えはじめたことから、物語は意外な展開に進んでいきます。

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2007年4月29日 (日)

空気感を再生したいジャズトリオ

 SACDが高音質だということが良く言われます。確かにその通りなんだろうと思うのですが、我が家のメインはジャズであり、基本的にどうしても中域メインで演奏が行われるせいのなのか、いまいちはっきりとしたメリットが感じられないのが我が家の現状だったりします。昨年行った大阪のオーディオショーでは「もうSACDしか聞かないことに決めたんです」とおっしゃる方もいて、「そうかぁ、そんなに違うものなのかぁ」と変に感心して帰ったりもしました。クラシック系を見ていると確かにSACDがたくさん発売されているようですし。

 我が家だとSACDは確かにSNがちょっとよい。なので、分解能も少しよく聞こえます。私のようなオーディオマニアは基本的にはそうしたところで音の良さというか、システムの向上を感じたりするので、確かによい音だろうというのはそういうことです。でも、ジャズの世界はクリアな音場ならよいかというと、そうでもなくて、SACDは音の骨格というか線が少し細くなるというか、肉がそげちゃうという感じに聞こえたりする。ジャズというのはどこかに情念が入っている音楽で、それが喜びにしても、哀しみにしても、怨みにしても、ちょっとねちっこいところが音楽的な要素にあるんじゃないかと思うのですが、その辺までクリアな質感になってしまう感じがするのです。そういうことで、我が家もSACDを買うんですが、ちまたで言われるほどこだわってもいないし、SACDに肩入れするほどでもない状況にあります。

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2007年4月 7日 (土)

圧倒的なサラウンド 「X-MAN FINAL」

 この作品も発売は年明けなんですが、DVD版を先にチェックしたいと思っていたので、見るのが遅くなってしまいまた m(__)m 。ホームシアターらしい作品の紹介もしたいと思ってたんですが、いやいや本当にこれはすごかった。

 最近はハリウッドも予算があるのかないのか、CGの差が目につくようになりしたね。あんまり予算もないのにCGを多用されると悲しいものがあります。ちょっと前の作品ですが「サウンド・オブ・サンダー」は見ている方が辛かった。背景のCGが、のっぺりとしたべた塗りのアニメですらかね。歩いている役者がその場で足踏みしているのがわかるというのも今どき珍しい。サルの怪物はすごくよかったのに。その次に驚いたのがミラ・ジョボビッチが主演した「ウルトラヴァイオレット」。大物女優を起用した大作ムービーかと思ったら同じようにべた塗りの未来で、拍子抜けしました。もう、ビックリ。
 それに引き替え「X-MAN FINAL」は最初から最後までどこがCGで、どこが実写なのか全く区別がつかないといっていいくらいの完璧な完成度。まさに映画。もう、ビックリ。ミュータント達の特殊能力を少しも出し惜しみすることなく、次から次へといろんなことが起こります。そして、それを支えているのは映像の凄さだけではなくて、サラウンドの凄さ。いやー、スピーカーがいっぱいあってよかった。ここまでサラウンドさせ続ける映画もないでしょう。昨年紹介した「キング・コング」もすごかったですが、こちら上映時間104分という短めな時間の中に、詰め込むだけ詰め込んだといってもいいでしょう。休み時間はないと思った方が良いですね。その間、全てスピーカーか鳴りっぱなし。ホームシアターがあってよかったと、心の底から思うこと間違いなしです (^0_0^)b ホント

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2007年4月 1日 (日)

亀は意外と速く泳ぐから

ちっとも「音楽・道楽」ではないけど、結構おもしろかったので。。。
なんと主演は昨年「のだめカンタービレ」で話題をさらった上野樹里さん。
共演も「フラガール」で映画賞独占の蒼井優さん。
主題歌は「粉雪」で売れたレミオロメン。
でも、作品は全くB級のユルユル系コメディー。
みんな売れる前だからねぇぇぇぇ。

平凡で、何もない人生を、そこそこに歩いてきた主婦のスズメ。
夫は単身赴任中で、毎日の日課はペットの亀にエサをやることだけ。
一方、同じ誕生日に生まれた親友のクジャクは派手好きで、豪快な人生を歩いてる。
何もない人生に少しあきていたスズメが、ある日見つけたのは「スパイ募集」のポスターで。。。
「スパイ」の使命はわからないけど、どんなときも目立たないことがスパイの鉄則。
平凡な人生を、より平凡に生きようとしているのに、
平凡であろうとすればするほど、ドキドキする新鮮な毎日。。。。

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蟲師 アニメ版のすすめ

実写版の「蟲師」が公開されました。
僕はまだ見てないんですが(たぶんDVD待ち)、
監督は「AKIRA」の大友克洋監督だし、主演は人気男優のオダギリジョーさん、
相手役もこれまた人気上昇中の蒼井優さんですから、それなりのヒット間違いなしと。

でも、最近、私がはまっているのはアニメ版の方でして。
このところ、漫画も読まなくなって原作も知らないんです。
大友克洋監督の実写版ができるという話題に載って予習のつもりでアニメ版を見たんですが、
このアニメ版がよくできているのです。

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2007年3月18日 (日)

Blu-ray版「イノセンス」はぜひ見るべし

 Blu-ray版「イノセンス」

 雑誌を見ればこのディスクの評価が高いことはみなさんご存じとは思うのですが、やっぱり紹介せずにいられないのがこのディスク。だって、本当にびっくらこいた。もともとのDVD版でも絵の色彩感や独特のコーラスの凄さが話題になっていたんですが、Blu-ray版を見るとこんなに違うのか! とぽかんと口が開きっぱなし。。。。それぐらい違う。PS3の紹介でBlu-rayの凄さについて触れましたが、それを決定的に感じさせたのはこのソフトです。DVDでいう高画質、高音質も結局この基本的な素質の違いには勝てないんだと感じました。高校野球の優勝投手でも、プロの世界ではまだまだ見劣りしてしまうのと同じ。Blu-rayはその上の世界の扉を開いてしまったわけです。

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2006年12月26日 (火)

今年は音楽系のDVDも豊富でした

 他にも今年はミュージカルや音楽映画というものもたくさんでました。もちろんもっとも話題になったのは皆さんもよく知っている「オペラ座の怪人」。こちらはシステムのチェックディスクとしても非常に素晴らしい。

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2006年12月24日 (日)

今年のDVD その2

 昨日は派手目というか、「音楽・道楽」らしく、ホームシアターを満喫できるソフトを紹介したんですが、今年を振り返ってみると、派手派手なエンターテイメント映画は実は少なくて、印象に残るのはちょっとだるくて、ちょっと暗くて、スターのあまりいない作品に味のあるものが多かったようにも思います。B級ではないけど、佳作というように語られるものが多かった。まずアクション系のものを上げると「アイランド」「V フォー・ヴェンデッタ」「ボーン・スプレマシー」「トランスポーター2」などはもっと評価されてもよいんじゃないかと思います。これらは話題になる俳優さんも出ているし、昨日あげた超がつくA級作品とは言えなくても、その分無理がなく、ストーリーも楽しめるし、映画としてこれらの方が好きだという人もたくさんいるんじゃないでしょうか。

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2006年12月23日 (土)

今年のヘビーローテーション DVD

 DVDで今年もっともよく見たのはやっぱり「スターウォーズ エピソード3」でした。発売は昨年の暮れだったかもしれませんが、今年は我が家もいろいろと変化があって、そのたびに確認したくなるソフトの一つなのです。ストーリーや内容にはいろんな意見があるんでしょうけど、音と画という点では本当によくできていますねぇ。特に冒頭の宇宙戦争シーンは暗闇の中に展開する戦闘機の光が印象的で、これを鮮明に再生させるのは我が家ではまだ難しいところです。このシーンは音も速く、あちこちにちりばめられていてサラウンドの醍醐味を味わえる点でも素晴らしい。このシーンを再生してしまうと、結局最後まで見てしまうんです。同じようにちょっと前の作品ですが、「アイ,ロボット」「ヴァン・ヘルシング」は我が家の定番となっています。

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2006年10月24日 (火)

有山麻衣子 幻のコンサートを聴く

 前回触れたように、結局我が家は部屋を基準にしてセンターを取り、スピーカーの位置、傾きもそろうようにしていきました。当初左右の壁から30センチ以上離れていたスピーカーも、最終的には27センチの距離まで外側に広がり、スピーカーの傾きも当初はほぼ60度(正三角形の位置関係で、スピーカーの正面が視聴者に向かっている状態)だったのに対して、現在はかなり浅くなって正面からせいぜい15度程度しか傾いていません。こうなるともしスピーカーのバッフル面からレーザー光線が出ていると仮定すると、左右のレーザー光線が交差するのは試聴位置のかなり後ろ、およそ1メートルくらいは後ろになるのではないかという感じです。視聴者に対するスピーカーの角度も、左右の間隔を広げたわけですから、わずかにつぶれた二等辺三角形になりました。

 この間に新しく封を切ったこの1枚はちょっとおもしろかったので、皆さまのご意見もうかがいたいところです。
「有山麻衣子 幻のコンサート」
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1270807

807

カタログNo: KDC6001
レーベル: Ortho Spectrum

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2006年9月17日 (日)

「V フォー・ヴェンデッタ」を見る

先日届いたばかりのDVD「V フォー・ヴェンデッタ」を見ました。
「マトリックス」シリーズを作ったチームの作品だということで、
どんな未来の世界を見せてくれるのかと期待した人も多かったのではないかと思いますが、
実は開けてみると舞台は近未来の英国。
映像もハリウッドのようなスッキリ晴れわたったものではなく、
どちらかというと薄暗く、湿りっけのある感じと、地味めの作品なのでした。
坊主頭にされて話題になったナタリー・ポートマンも、
同じくボーズになったエイリアンのシガニー・ウィバーのごとく活躍するかと思えば、
全くそうした場面もなく、かといってハダカになるわけでもなく・・・。
結局、公開時にはあまり話題にならなかった作品ではあります。
しかし、私はとっても気に入っちゃいました。これはとってもよい作品です。

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2006年9月10日 (日)

ピーター・ジャクソン監督のニューシネマパラダイス

 アキハバラで体験したYG Acousticsのスピーカーのことを書きましたが、あの日、実は飛行機に乗る直前にその日聴かせていただいたカウント・ベイシー オーケストラの東京コンサートのSACDを買ってきたのでした。このSACDはダイナ555では2チャンネルで聴かせていただいていますが、分解能が十分高いのに、それがバラバラに分散したりせず、しっかりとまとまりがキープできていて熱気にあふれる会場をうまく表現していると思います。演奏は冒頭の曲からホーンセクションが一気に走り始め、ビッグバンドらしいエネルギーを発散しています。この一瞬からどんどん演奏に引き込まれ、身体全体でリズムをとっている自分がいる。このSACDが楽しいのは演奏の迫力だけでなく、ホールの響きが十分に入っていることです。空間のもっている柔らかさも十分にあって、それが「ステージ」らしい雰囲気につながっているようです。SACDは確かにノイズレベルが低く静かな空気を感じますが、個人的には線の細さが気になることもあったりします。このアルバムではそういうところがないのも好ましいところでした。お薦めの1枚です。

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